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公開日 2023/04/15 10:04
無限軌道バイセコー
タイヤが“四角い”だけじゃなく“回らない”のに走れる自転車。どんな仕組み?
Munenori Taniguchi
世の中にはよく言えば個性的、適当に言えばヘンテコな自転車がたくさんあるが、そのほとんどは実用的と言えるものではない。DIY系YouTubeチャンネル「The Q」が製作した四角いタイヤの自転車も、まさにそのひとつと言って良いだろう。
そもそも、四角いタイヤの自転車は、珍しいかと言えば珍しいが、テーマパークなどに行けば、よくおもしろ自転車のアトラクションが用意されていたりして、きっとタイヤが四角い自転車もみつけることができるだろう。
しかし、四角いタイヤの自転車で快適に走るには、路面のほうを、まるでかまぼこを並べたような形状にしなければならない。実用性ゼロである。
ところが、The Qが制作した四角いタイヤの自転車には、これら一般的(?)な四角いタイヤの自転車とは一線を画すポイントがある。タイヤが回転しないのだ。
いま一瞬、「お前は何を言っているんだ」という声が遠くから聞こえた気がするが、実際、この四角いタイヤの自転車はタイヤが回転しなくても走行できる。そして平坦な路面でも、それが四角いタイヤではないかのように、スムーズに走ることが可能だ。
The Qは、まずスチール製の角パイプをコの字型になるよう半分に切断し、外側に溝が来るようにして四角く溶接した。どうやらこれが自転車のリムになるようだ。そして、その角のひとつに穴開け加工を施し、軸をはめ込んでスプロケットを固定した。またリムにはスポークと車軸を取り付け、自転車のフレームに固定できるようにしている。
続いて、2つのチェーンがラダー状になるよう、リンクごとに溶接。さらにファットタイヤを取り出して、そのトレッド部分だけを切り離し、ラダーチェーンにネジ留めした。そして、”辺”の部分にベアリングサポートを組み込んだ四角いリムに、このタイヤのトレッド部分を履かせ、四角いタイヤの格好とし、自転車フレームに取り付けた。
これで、タイヤが四角いのに乗り心地が良い自転車の完成である。そう、この自転車の場合、タイヤは回転することなく、リムの軌道上をタイヤキャタピラが摺動して走行するというわけだ。
ただ、この自転車の場合、平坦なところ以外を走ろうとすれば、とたんに走行性が悪くなることだろう。たとえば、ちょっとした段差を超えようにも、タイヤの前側が垂直に切り立っているため、丸いタイヤのように乗り越えられず、レンガやコンクリートブロック程度の段差でも壁に激突するような感じになりそうだ。
とはいえ、平坦な路面なら、接地面積は普通のタイヤに比べ桁違いに大きいため、スリップなどはしにくそうだ。スリップするほど速度が出るかどうかはわからないが…。
ちなみに、The Qのヘンテコな自転車としては、ホイールが真っ二つに割れているのに普通に走れる自転車も以前に紹介している。
Source: The Q
そもそも、四角いタイヤの自転車は、珍しいかと言えば珍しいが、テーマパークなどに行けば、よくおもしろ自転車のアトラクションが用意されていたりして、きっとタイヤが四角い自転車もみつけることができるだろう。
しかし、四角いタイヤの自転車で快適に走るには、路面のほうを、まるでかまぼこを並べたような形状にしなければならない。実用性ゼロである。
ところが、The Qが制作した四角いタイヤの自転車には、これら一般的(?)な四角いタイヤの自転車とは一線を画すポイントがある。タイヤが回転しないのだ。
いま一瞬、「お前は何を言っているんだ」という声が遠くから聞こえた気がするが、実際、この四角いタイヤの自転車はタイヤが回転しなくても走行できる。そして平坦な路面でも、それが四角いタイヤではないかのように、スムーズに走ることが可能だ。
The Qは、まずスチール製の角パイプをコの字型になるよう半分に切断し、外側に溝が来るようにして四角く溶接した。どうやらこれが自転車のリムになるようだ。そして、その角のひとつに穴開け加工を施し、軸をはめ込んでスプロケットを固定した。またリムにはスポークと車軸を取り付け、自転車のフレームに固定できるようにしている。
続いて、2つのチェーンがラダー状になるよう、リンクごとに溶接。さらにファットタイヤを取り出して、そのトレッド部分だけを切り離し、ラダーチェーンにネジ留めした。そして、”辺”の部分にベアリングサポートを組み込んだ四角いリムに、このタイヤのトレッド部分を履かせ、四角いタイヤの格好とし、自転車フレームに取り付けた。
これで、タイヤが四角いのに乗り心地が良い自転車の完成である。そう、この自転車の場合、タイヤは回転することなく、リムの軌道上をタイヤキャタピラが摺動して走行するというわけだ。
ただ、この自転車の場合、平坦なところ以外を走ろうとすれば、とたんに走行性が悪くなることだろう。たとえば、ちょっとした段差を超えようにも、タイヤの前側が垂直に切り立っているため、丸いタイヤのように乗り越えられず、レンガやコンクリートブロック程度の段差でも壁に激突するような感じになりそうだ。
とはいえ、平坦な路面なら、接地面積は普通のタイヤに比べ桁違いに大きいため、スリップなどはしにくそうだ。スリップするほど速度が出るかどうかはわからないが…。
ちなみに、The Qのヘンテコな自転車としては、ホイールが真っ二つに割れているのに普通に走れる自転車も以前に紹介している。
Source: The Q
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