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公開日 2020/09/07 14:53
約30秒照射で90%以上が減少
シャープ、プラズマクラスター技術による新型コロナウイルス減少効果を実証
ファイルウェブ編集部
シャープは、長崎大学感染症共同研究拠点 安田二朗教授(兼 熱帯医学研究所教授)、同研究拠点 南保明日香教授(日本ウイルス学会理事)、および島根大学医学部 吉山裕規教授(日本ウイルス学会理事)と共同で、プラズマクラスター技術搭載ウイルス試験装置を作成。空気中に浮遊する「新型コロナウイルス」にプラズマクラスターイオンを約30秒照射することにより、感染性を持つウイルス粒子の数が90%以上減少することを世界で初めて実証した。
同社はプラズマクラスター技術について、2004年にコロナウイルス科の「ネココロナウイルス」に対する効果を実証、翌2005年には「新型コロナウイルス」と姉妹関係にある「SARSコロナウイルス(SARS-CoV)」に対する効果も実証。今回新たに、感染症研究の世界的権威である長崎大学の協力の下、空気中に浮遊する「新型コロナウイルス」に対する効果を実証した。
リリースが発表された9月7日時点で、イオン放出式の空気浄化技術においては世界初のこと。約30秒の照射については、ウイルスを含んだエアロゾルが一定速度で空間を通過していると仮定し、 試験空間容積を回収流量で除して算出されている。
試験は長崎大学感染症共同研究拠点・熱帯医学研究所にて、プラズマクラスター技術搭載ウイルス試験装置を作成して実施。ウイルス感染細胞から調製したウイルス液を噴霧し、噴霧したウイルス液にプラズマクラスターイオンを照射後、回収。そして回収したウイルス液からウイルス感染価をプラーク法により算出する、という方法で試験が行われた。プラーク法は、ウイルスに感染した細胞が溶解した際に、細胞溶解斑(プラーク)を形成することを利用した手法のこと。
その結果、感染性ウイルス数(プラーク数)はプラズマクラスターイオンなしの1.76 × 104に対し、プラズマクラスターイオンありでは1.54 × 103で、減少率は91.3%となった。
シャープは2000年より約20年にわたりプラズマクラスター技術の効果を世界の第三者試験機関と共同で実証するアカデミックマーケティングを実施しており、これまで多数の第三者試験機関で「新型インフルエンザウイルス」「薬剤耐性細菌」「ダニアレルゲン」などの有害物質の作用抑制や、小児喘息患者の気管炎症レベルの低減効果などの臨床効果を実証。併せて、プラズマクラスターの安全性についても確認してきており、「今後も、プラズマクラスター技術による様々な実証を進め、社会に貢献してまいります」と述べている。
また長崎大学感染症共同研究拠点の安田二朗教授は「付着したウイルスへの対策としては、アルコールや洗剤(界面活性剤)等の消毒薬が有効ですが、エアロゾル(マイクロ飛沫)を介した感染を想定した対策としてはマスク等の着用以外に有効策がありません。今回、プラズマクラスター技術が空気中に浮遊した状態の新型コロナウイルスを不活化することが実証されたことは、一般家庭だけでなく医療機関などの実空間で抗ウイルス効果を発揮する可能性があると期待されます」とコメントしている。
同社はプラズマクラスター技術について、2004年にコロナウイルス科の「ネココロナウイルス」に対する効果を実証、翌2005年には「新型コロナウイルス」と姉妹関係にある「SARSコロナウイルス(SARS-CoV)」に対する効果も実証。今回新たに、感染症研究の世界的権威である長崎大学の協力の下、空気中に浮遊する「新型コロナウイルス」に対する効果を実証した。
リリースが発表された9月7日時点で、イオン放出式の空気浄化技術においては世界初のこと。約30秒の照射については、ウイルスを含んだエアロゾルが一定速度で空間を通過していると仮定し、 試験空間容積を回収流量で除して算出されている。
試験は長崎大学感染症共同研究拠点・熱帯医学研究所にて、プラズマクラスター技術搭載ウイルス試験装置を作成して実施。ウイルス感染細胞から調製したウイルス液を噴霧し、噴霧したウイルス液にプラズマクラスターイオンを照射後、回収。そして回収したウイルス液からウイルス感染価をプラーク法により算出する、という方法で試験が行われた。プラーク法は、ウイルスに感染した細胞が溶解した際に、細胞溶解斑(プラーク)を形成することを利用した手法のこと。
その結果、感染性ウイルス数(プラーク数)はプラズマクラスターイオンなしの1.76 × 104に対し、プラズマクラスターイオンありでは1.54 × 103で、減少率は91.3%となった。
シャープは2000年より約20年にわたりプラズマクラスター技術の効果を世界の第三者試験機関と共同で実証するアカデミックマーケティングを実施しており、これまで多数の第三者試験機関で「新型インフルエンザウイルス」「薬剤耐性細菌」「ダニアレルゲン」などの有害物質の作用抑制や、小児喘息患者の気管炎症レベルの低減効果などの臨床効果を実証。併せて、プラズマクラスターの安全性についても確認してきており、「今後も、プラズマクラスター技術による様々な実証を進め、社会に貢献してまいります」と述べている。
また長崎大学感染症共同研究拠点の安田二朗教授は「付着したウイルスへの対策としては、アルコールや洗剤(界面活性剤)等の消毒薬が有効ですが、エアロゾル(マイクロ飛沫)を介した感染を想定した対策としてはマスク等の着用以外に有効策がありません。今回、プラズマクラスター技術が空気中に浮遊した状態の新型コロナウイルスを不活化することが実証されたことは、一般家庭だけでなく医療機関などの実空間で抗ウイルス効果を発揮する可能性があると期待されます」とコメントしている。