公開日 2020/04/15 06:30
<山本敦のAV進化論 第187回>
ソニー「Xperia 1 II」ハンズオン! 画質・音質が飛び抜けた「今すぐ欲しい5Gスマホ」
山本 敦
ソニーのフラグシップスマホ「Xperia 1 II(エクスペリア ワン マークツー)」は、ソニーが持つ最先端技術を惜しげもなく詰め込んだ注目スマートフォンだ。日本の通信キャリアではNTTドコモとauが取り扱うことを表明している。発売よりも一足先に借りることができた試作機のファーストインプレッションをお届けしたい。
入手できた試作機はカメラが完成直前の機体だったため、今回はオーディオと映像まわりのクオリティ・機能を中心にチェックした。Xperia 1 IIの全体解説はグローバルモデルが発表された当日のニュース記事も参考にしてほしい。
■アナログイヤホン端子の復活。ハイレゾ再生やモバイルゲームが快適
2018年に発売されたXperia XZ2以来、約2年ぶりに3.5mmアナログイヤホン端子を搭載するXperiaが復活した。端子は本体の上部側面にある。
Xperiaがアナログイヤホン端子を省略した当時、筆者はソニーの開発担当者からその理由を「有線よりもワイヤレスのイヤホンやヘッドホンを選ぶユーザーが増えていることと、本体の薄型化を推進するため」と説明を受けた。
しかし、モバイル機器の薄型化の技術が急速に発展したことと、アナログイヤホン端子の復活を期待するユーザーの強い声が後押しして、昨年発売のXperia 1より約0.3mmほど薄いXperia 1 IIにおいて、イヤホン端子が復活した。なおスペックを見ると、Xperia 1 IIの最厚部のサイズは約0.9mmほど増えているようだが、実機を見比べてみると筐体の厚さはほとんど変わらない。おそらくXperia 1 IIの最厚部の数値は、背面カメラ部の出っ張りを加えたものなのだろう。
Astell & Kernのイヤホン「AK T9iE」をつないで音を聴いてみた。久しぶりにXperiaにイヤホンを挿せる。懐かしい手応えに感極まった。音質はXperiaらしい、ハイレゾ音源への敬意を感じさせる豊かなディテールの情報量とフラットで心地よいバランスを継承している。ボーカルの繊細なニュアンスを相変わらず丁寧に再現してくれる。
ウォークマンなど音楽専用プレーヤーと比べてしまうと、それほどまでのパワーは出せないので、Xperiaでより本格的なハイレゾ再生を楽しむのであればiBassoの「DC01」「DC02」のような、USB Type-C端子につないで使うポケットサイズのハイレゾ対応DAC内蔵ヘッドホンアンプを使う手もある。
USB Type-C端子には、デジタル接続イヤホンやDAC内蔵ヘッドホンアンプを装着して音楽再生が楽しめる。本機の場合、もはやその必要もなくなったが、USB Type-Cからアナログイヤホン端子への変換アダプターは使えない。
Xperiaで再び有線イヤホンが手軽に楽しめるようになれば、完全ワイヤレスイヤホンのブームが到来し、少し陰に隠れていたハイレゾ再生に、再びスポットが当たるかもしれない。
入手できた試作機はカメラが完成直前の機体だったため、今回はオーディオと映像まわりのクオリティ・機能を中心にチェックした。Xperia 1 IIの全体解説はグローバルモデルが発表された当日のニュース記事も参考にしてほしい。
■アナログイヤホン端子の復活。ハイレゾ再生やモバイルゲームが快適
2018年に発売されたXperia XZ2以来、約2年ぶりに3.5mmアナログイヤホン端子を搭載するXperiaが復活した。端子は本体の上部側面にある。
Xperiaがアナログイヤホン端子を省略した当時、筆者はソニーの開発担当者からその理由を「有線よりもワイヤレスのイヤホンやヘッドホンを選ぶユーザーが増えていることと、本体の薄型化を推進するため」と説明を受けた。
しかし、モバイル機器の薄型化の技術が急速に発展したことと、アナログイヤホン端子の復活を期待するユーザーの強い声が後押しして、昨年発売のXperia 1より約0.3mmほど薄いXperia 1 IIにおいて、イヤホン端子が復活した。なおスペックを見ると、Xperia 1 IIの最厚部のサイズは約0.9mmほど増えているようだが、実機を見比べてみると筐体の厚さはほとんど変わらない。おそらくXperia 1 IIの最厚部の数値は、背面カメラ部の出っ張りを加えたものなのだろう。
Astell & Kernのイヤホン「AK T9iE」をつないで音を聴いてみた。久しぶりにXperiaにイヤホンを挿せる。懐かしい手応えに感極まった。音質はXperiaらしい、ハイレゾ音源への敬意を感じさせる豊かなディテールの情報量とフラットで心地よいバランスを継承している。ボーカルの繊細なニュアンスを相変わらず丁寧に再現してくれる。
ウォークマンなど音楽専用プレーヤーと比べてしまうと、それほどまでのパワーは出せないので、Xperiaでより本格的なハイレゾ再生を楽しむのであればiBassoの「DC01」「DC02」のような、USB Type-C端子につないで使うポケットサイズのハイレゾ対応DAC内蔵ヘッドホンアンプを使う手もある。
USB Type-C端子には、デジタル接続イヤホンやDAC内蔵ヘッドホンアンプを装着して音楽再生が楽しめる。本機の場合、もはやその必要もなくなったが、USB Type-Cからアナログイヤホン端子への変換アダプターは使えない。
Xperiaで再び有線イヤホンが手軽に楽しめるようになれば、完全ワイヤレスイヤホンのブームが到来し、少し陰に隠れていたハイレゾ再生に、再びスポットが当たるかもしれない。
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