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公開日 2023/03/02 06:30
インナーイヤー初のハイレゾワイヤレス対応機

LDAC対応で7千円台!SOUNDPEATSのコスパ最強TWS「Air3 Deluxe HS」の魅力解説

折原一也
いち早く最新トレンドを導入するサウンドピーツから、破格のハイコスパモデルが登場した。インナーイヤー型では世界初のLDACに対応。大口径14.2mmドライバーが生む伸びやかな音。VGPアワードでも「コスパ大賞」に輝いた「Air3 Deluxe HS」の魅力を解説しよう。

インナーイヤー型ながら高音質を追求



近年、ネット通販で人気のイヤホンブランドSOUNDPEATS(サウンドピーツ)。「VGP2023」ライフスタイル分科会ではSOUNDPEATS「Air3 Deluxe HS」が見事「コスパ大賞」および「Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン(6.5千円以上8千円未満)」部門で金賞を受賞。なぜ、Air3 Deluxe HSがVGP審査員から高く評価されたのか。VGP審査員の一人である筆者が、高評価の理由を解説していこう。

「Air3 Deluxe HS」¥7,180(税込)

筆者はAir3 Deluxe HSのコンセプト、音質の2点を評価した。本製品は立ち位置からユニークな機種で、近年主流のカナル型ではなく、開放感のある音を楽しめるインナーイヤー型を採用。完全ワイヤレスイヤホンの現在のトレンドはアクティブノイズキャンセリング対応で音楽に集中できるリスニング路線と、周囲の音が聞こえやすい「ながら聴き」路線にわかれるなか、Air3 Deluxe HSは後者に属するイヤホン。

つまり本来の立ち位置はカジュアルな音楽リスニングなのだが、インナーイヤー型でありながら、ハイレゾ相当の高音質でワイヤレス再生できるBluetoothコーデック「LDAC」対応を実現し、高音質志向を打ち出したところにAir3 Deluxe HSの面白さがある。そして、VGP2023の審査にあたって視聴サンプルを聴いた瞬間、「なぜオープン型でこんな高音質を実現できるのかわからない」と思わず漏らしてしまったほど、Air3 Deluxe HSのサウンドは唯一無二だ。

【インナーイヤー型で着け心地快適!】本体を耳の穴の手前に軽く乗せるように挿入するインナーイヤータイプのイヤホンだから、長時間の装着でも疲れにくく、快適な着け心地を実現。また、こもりが少なく、抜けのよいサウンドを楽しめるのも魅力。

【ワイヤレスでもハイレゾの伝送が可能】7,000円前後で入手できるのにも関わらず、ワイヤレスでもハイレゾ音質の伝送が可能なLDACに対応。LDACはSBCなどの一般的なコーデックの最大約3倍もの情報量を持ち、最大96kHz/24bitのハイレゾ音質の伝送もできる。

本製品はインナーイヤー型でありながら、バイオセルロース製振動板を搭載した大口径14.2mmダイナミック型ドライバーを採用している。完全ワイヤレスに限らずイヤホン全般として見ても相当な大口径だ。実際にAndroidスマホの「Xperia1IV」にLDACコーデックで接続してサウンドを確かめてみると、「カナル型のような」と形容したくなるような厚みのあるサウンドを味わえた。

【14.2mmドライバーにはバイオセルロース振動板】大口径14.2mmダイナミック型ドライバーの振動板には、軽量で剛性が高く、適度な内部損失をバランスよく備えた「バイオセルロース」を採用。これにより、繊細で解像度の高い中高域を再現。また、フリーエッジ構造により振幅の大きな中低域も忠実に再現するという。

J-POPの女性ボーカルは高域まで伸びやかでクリア。ドラムなどの楽器も細やかなレガートから力強いアタックまでダイナミクスが克明に再現され、演奏に生々しさが伝わってくるほど。EDMは目の前に空間が広がるような描写が魅力的で、ズンズン響くドラムのスピード感と量感までも再現。なお、iPhoneで試聴した際もライブ感とクリアな歌声、重低音のパワーなどサウンドキャラクターは共通だった。やはり音質設計が優れているのだろう。

そして、Air3 Deluxe HSは耳を密閉しないインナーイヤー型だから、装着性が快適で、長時間着けていてもストレスが少ない。連続再生時間は、本体のみで5時間、充電ケース込みで20時間。充電ケースも含めて小型設計、Type-C充電対応など、使い勝手も優秀だ。

本機の推薦理由はVGPライフスタイル分科会の審査員それぞれにあると思うが、Air3 Deluxe HSがコストパフォーマンスの観点で優れた完全ワイヤレスイヤホンであると自信を持ってお薦めしよう。


1万円未満と思えぬ静寂



VGP2023ではAir3 Deluxe HSのほかに、完全ワイヤレワイヤレスイヤホン「Capsule3 pro」も高く評価され、「Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン/ノイズキャンセリング(8千円以上1万円未満)」部門で金賞に輝いた。

カナル型でハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能を搭載。そしてアンダー1万円でありながらLDACコーデック対応と、その立ち位置はAir3 Deluxe HSに対するアナザーチョイスだ。実際にノイズキャンセリング機能の効き具合を確かめてみると、最大43dBノイズ低減を謳うだけあって、騒音の多い場所でもさまざまなコンテンツの世界に深く入り込むことができた。この時点でアンダー1万円のイヤホンとしてお得感がある。

Xperia1IVでLDAC接続した際のサウンドは、バイオセルロース製振動板を搭載した12mm径ダイナミック型ドライバーの恩恵によるものか、クリアなボーカル、ボリューム感ある重低音などが、臨場感たっぷりに描き出された。iPhoneでも同傾向のサウンドを確認できた。

コスパ重視で魅力的な製品を日本市場に送り届けてきたサウンドピーツ。快進撃がどこまで続くのか、今後も楽しみなブランドだ。

LINEUP
8千円台にしてLDACとANCに両対応!

ノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホン

「Capsule3 pro」¥8,480(税込)


1万円を切る価格で、ハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能を搭載し、LDACにも対応するなど、トレンドが満載のモデル。バイオセルロース振動板を搭載した12mmダイナミック型ドライバーにもこだわりあり。

(提供:サウンドピーツ)

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