公開日 2023/04/13 06:40
あの戦いからまた5年が過ぎた。スポーツイヤホンの音質や使い心地を僕に実際に走らせて試させる、あの非道な企画だ。
【第53回】引きこもりライターが激走テスト! 旬のスポーツイヤホン7機種を走って聴き比べ
【第205回】“スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン” 5機種を実際に走ってレビュー!
しかしそれも、初回は10年前、前回にしても5年前の話だ。当時の編集長もいまや代表取締役社長となり、現場で顔を合わせることは少ない。担当編集者もさすがにもう言いにくいのか、この企画の話を出してくることはなくなった。
それにもしかしたら、付き合いの長くなった彼らも僕と同じように年齢を重ね、体力の衰えを感じているのかもしれない。自分の身に置き換えてみれば無理に走らせるのは忍びない、そう思ってくれるようになったのかもしれない。彼らを警戒する必要は、たぶんもうないのだろう。
もう季節は春。花粉はうっとおしいけれど、暖かく穏やかな日々が続く。そんなある日、ファイルウェブ編集部配属3年目、期待の若手編集者から一通のメールが届いた。
10年前とか5年前なんて知らないし歳による衰えとか全く感じてないであろう若手編集者からの何の悪気もない素直な企画案というこの断りにくさ!若手がせっかく出してきてくれた企画という無碍にはできない感!
無碍にはできないが現実問題、現在の体力で10年前や5年前と同じように走れば「運動会で転倒してアキレス腱ブッチンパパ」みたいな阿鼻叫喚の惨劇を引き起こしかねない。コーナートップに足をかけるが、しかし跳べない。そうか、武藤さんはこういう気持ちだったのか……
さよならムーンサルトプレス。さよならランニング試聴。
しかし、ムーンサルトプレスを失っても武藤敬司は最後まで最高のプロレスラーであったように、闘い方や魅せ方は他にもある。ランニング試聴は無理でも、スポーツイヤホンをテストする方法は他にもあるはずだ。
ということで今回は、走りながらその勢いで転倒して大怪我! というドン引き事案は引き起こさないよう、「縄跳び」という比較的に安全な方法を用いて「骨伝導」方式のスポーツイヤホンの実力をチェックすることとした。
早速、今回の対戦相手を紹介しよう。数々の激闘を繰り広げた地、日比谷公園で待ち構えていたのは、この4モデルだ!
●HACRAY「SeaHorse」
●Creative「Outlier Free」
●AVIOT「Openpiece Playful WB-P1」
●Shokz「OpenRun Pro」
いずれもラストマッチに相応しい風格を兼ね備えたイヤホンばかり。レビューという形でマッチアップするこちらの身も引き締まるばかりだ。
思い返せば、初回は「スポーツイヤホン」という括り、前回はそこに「完全ワイヤレス」という括りも加えて実施してきたこの企画。となれば今回は、この数年で一気に普及が進んだ「骨伝導」に注目するのは当然の流れだろう。
それでは早速、製品について、縄跳びの上下動や着地時のショックに対しての装着の安定性、そして気になる音質をチェックしていく!
[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第270回】
スポーツイヤホンvs引きこもりライター、骨伝導4機種で縄跳び“ラスト”マッチ!
高橋 敦あれからまた5年、さよならランニング試聴
あの戦いからまた5年が過ぎた。スポーツイヤホンの音質や使い心地を僕に実際に走らせて試させる、あの非道な企画だ。
【第53回】引きこもりライターが激走テスト! 旬のスポーツイヤホン7機種を走って聴き比べ
【第205回】“スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン” 5機種を実際に走ってレビュー!
しかしそれも、初回は10年前、前回にしても5年前の話だ。当時の編集長もいまや代表取締役社長となり、現場で顔を合わせることは少ない。担当編集者もさすがにもう言いにくいのか、この企画の話を出してくることはなくなった。
それにもしかしたら、付き合いの長くなった彼らも僕と同じように年齢を重ね、体力の衰えを感じているのかもしれない。自分の身に置き換えてみれば無理に走らせるのは忍びない、そう思ってくれるようになったのかもしれない。彼らを警戒する必要は、たぶんもうないのだろう。
もう季節は春。花粉はうっとおしいけれど、暖かく穏やかな日々が続く。そんなある日、ファイルウェブ編集部配属3年目、期待の若手編集者から一通のメールが届いた。
■連載企画案「春・走りに行くならこの骨伝導イヤホン!」
単発の企画記事として進めていたところ、編集部の先輩から高橋さんの連載でのこれまでのスポーツイヤホン記事を紹介されまして、これはぜひ高橋さんにお願いしようとなった次第です。
単発の企画記事として進めていたところ、編集部の先輩から高橋さんの連載でのこれまでのスポーツイヤホン記事を紹介されまして、これはぜひ高橋さんにお願いしようとなった次第です。
10年前とか5年前なんて知らないし歳による衰えとか全く感じてないであろう若手編集者からの何の悪気もない素直な企画案というこの断りにくさ!若手がせっかく出してきてくれた企画という無碍にはできない感!
無碍にはできないが現実問題、現在の体力で10年前や5年前と同じように走れば「運動会で転倒してアキレス腱ブッチンパパ」みたいな阿鼻叫喚の惨劇を引き起こしかねない。コーナートップに足をかけるが、しかし跳べない。そうか、武藤さんはこういう気持ちだったのか……
さよならムーンサルトプレス。さよならランニング試聴。
しかし、ムーンサルトプレスを失っても武藤敬司は最後まで最高のプロレスラーであったように、闘い方や魅せ方は他にもある。ランニング試聴は無理でも、スポーツイヤホンをテストする方法は他にもあるはずだ。
ということで今回は、走りながらその勢いで転倒して大怪我! というドン引き事案は引き起こさないよう、「縄跳び」という比較的に安全な方法を用いて「骨伝導」方式のスポーツイヤホンの実力をチェックすることとした。
スポーツイヤホン“ラスト”LOVE!?新鋭「骨伝導」4機種と縄跳びマッチ
早速、今回の対戦相手を紹介しよう。数々の激闘を繰り広げた地、日比谷公園で待ち構えていたのは、この4モデルだ!
●HACRAY「SeaHorse」
●Creative「Outlier Free」
●AVIOT「Openpiece Playful WB-P1」
●Shokz「OpenRun Pro」
いずれもラストマッチに相応しい風格を兼ね備えたイヤホンばかり。レビューという形でマッチアップするこちらの身も引き締まるばかりだ。
思い返せば、初回は「スポーツイヤホン」という括り、前回はそこに「完全ワイヤレス」という括りも加えて実施してきたこの企画。となれば今回は、この数年で一気に普及が進んだ「骨伝導」に注目するのは当然の流れだろう。
それでは早速、製品について、縄跳びの上下動や着地時のショックに対しての装着の安定性、そして気になる音質をチェックしていく!
スポーツイヤホン試聴は終わりのないマラソン。骨伝導級4機種リングイン!
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