[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第270回】
スポーツイヤホンvs引きこもりライター、骨伝導4機種で縄跳び“ラスト”マッチ!
今回、試聴曲には早見沙織さん「メトロナイト」を選択。試聴用プレイリストに入れてある曲から、筆者の縄跳びのテンポ感にいちばんフィットしたのがこれだった。その上で縄跳びを終えた後に他数曲でさらに音質チェックしている。
HACRAY「SeaHorse」
豊かな低音が光る!スポーツにぴったりなサウンド
重量が他よりやや重いこともあってか、縄跳びの上下動や着地の衝撃を受けると、他の製品よりも装着が少しブレやすい感はある。装着感もやや重め。しかしそれはあくまでも「今回ピックアップしたモデルの中では相対的には」程度のことであり、スポーツイヤホンとして不満を感じるほどのブレや重みではない。
音質面で光るのは低音の太さや厚み。そこは今回のテスト製品の中でトップクラスだ。ポップスやバンドサウンドのベースラインをグイグイとプッシュしてくれるので、縄跳びやランニングなど、あまり速くはない一定のリズムでの運動には特に合いそう!運動する人の心は僕にはよくわからないので自信は持てないがそんな気がする。
Creative「Outlier Free」
ボーカル表現に注目! 歌重視にオススメのチューニング
イヤーフック&ネックバンドスタイルのイヤホンとして着け慣れた装着感にまとめられており、スポーツイヤホンとして何の不満も感じられない。縄跳び、ランニング程度の動きでズレる、ブレるということはなさそうだ。
音質面では「ミドルに全振り!」な潔さが光る。低域側も高域側も大きく丸め込んである、思い切ったカマボコ型の帯域バランスだ。なので、低音側のベースやバスドラム、高音側のシンバルやギターカッティングの存在感はやや薄れる。
その結果、リズム周りよりもメロディ周り、主にはボーカルの存在感がグッと押し出されるのがポイント。音楽全体を聴きたい方にはおすすめしにくいが、とにかく歌重視な方にはフィットしそう。