公開日 2024/04/26 06:30
【第112回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
身体はニコラス・ケイジ、心はトラボルタ!? 顔面入れ替え壮絶バトル
ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は1997年製作の『フェイス/オフ』をご紹介します!
◇
『フェイス/オフ』(1997年・アメリカ)
(配信:Disney+/ Amazon Prime Video /Hulu)
ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジの豪華スター俳優が共演するジョン・ウー監督作。テロリストのキャスター(ニコラス・ケイジ)に我が子を殺された刑事・アーチャー(ジョン・トラボルタ)は、執念の捜査の果てにキャスターを逮捕。しかし、まだ時限式の細菌爆弾の危機が残っていた。爆弾の在処を探すため、キャスターの顔を移植したアーチャーによる刑務所への潜入捜査を行うが、昏睡状態から目覚めたキャスターによって潜入捜査の秘密を知る仲間を皆殺しにされ、アーチャーの顔と身分も奪われてしまうのであった…。
技術の発展に伴い、今でこそ実例もある“顔面の移植”という題材を、今から約30年前に違和感なく成立させている衝撃と創意工夫。顔が入れ替わる前と後で一人二役を演じるトラボルタとケイジの魅力的な演技。極悪犯罪者として刑務所に収監された上に仲間も殺されたアーチャーに関して、普通に考えたら「詰んだ…」としか思えない状況をどのように覆していくかというワクワク。それら時を経ても色褪せることのない面白さを内包する本作。
当初はSF映画として作られる予定であったが、ジョン・ウーの意向によってそれらの要素を削ぎ落とされ現在の形となっており、その英断なくしてこの名作は誕生していなかったかもしれない。未見の方も、久しく見返していない方も、この機会に『フェイス/オフ』をご堪能あれ。
(C)1997 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『フェイス/オフ』(1997年・アメリカ)
(配信:Disney+/ Amazon Prime Video /Hulu)
ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジの豪華スター俳優が共演するジョン・ウー監督作。テロリストのキャスター(ニコラス・ケイジ)に我が子を殺された刑事・アーチャー(ジョン・トラボルタ)は、執念の捜査の果てにキャスターを逮捕。しかし、まだ時限式の細菌爆弾の危機が残っていた。爆弾の在処を探すため、キャスターの顔を移植したアーチャーによる刑務所への潜入捜査を行うが、昏睡状態から目覚めたキャスターによって潜入捜査の秘密を知る仲間を皆殺しにされ、アーチャーの顔と身分も奪われてしまうのであった…。
技術の発展に伴い、今でこそ実例もある“顔面の移植”という題材を、今から約30年前に違和感なく成立させている衝撃と創意工夫。顔が入れ替わる前と後で一人二役を演じるトラボルタとケイジの魅力的な演技。極悪犯罪者として刑務所に収監された上に仲間も殺されたアーチャーに関して、普通に考えたら「詰んだ…」としか思えない状況をどのように覆していくかというワクワク。それら時を経ても色褪せることのない面白さを内包する本作。
当初はSF映画として作られる予定であったが、ジョン・ウーの意向によってそれらの要素を削ぎ落とされ現在の形となっており、その英断なくしてこの名作は誕生していなかったかもしれない。未見の方も、久しく見返していない方も、この機会に『フェイス/オフ』をご堪能あれ。
(C)1997 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |
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