「原音の再現」がコンセプト。シリーズ化も示唆
コウォン初のハイレゾプレーヤー「PLENUE 1」誕生の背景とは? 本社担当者にインタビュー
ーースペックのうち、こだわったのはどの数値でしょうか? また、その理由は何でしょうか?
音がどれくらい原音に近いかどうかは、S/N比、THD、クロストーク、周波数特性などのオーディオ特性測定値が重要なので、すべてのスペックに気を遣いました。
PLENUE 1のスペックは、S/N比120dB、THD+N 0.0006%など、ポータブルオーディオでは最上級クラスです。特に音の解像力に影響を与えるS/N比で120dBというのは、おそらく他のポータブルオーディオではなかなか無いと思います。
実際のところS/N比120dBに仕上げるのに、6ヶ月以上時間が必要とされるほど、大変精巧な作業と多くの熱意が必要でした。
ーー筐体デザイン、ボタン配置やGUIなど、操作性の面でこだわった点があれば、なるべくくわしくお答えください。
こだわったのは、操作に対する快適で速いレスポンスです。レスポンスを速くするため、ソフトウェアの最適化に注力しました。そして聴く楽しみのほかに、目で見る楽しみも感じていただけるようにステレオレベルメーターを搭載しました。また、多様なプレーヤースキンもプリインストールしています。
ーーなるほど。さて、そもそもなのですが、「PLENUE」という名称にはどんな意味が込められているのでしょうか?
PLENUEは「高音質」「高性能」そして「高品質」のハイエンド機器を通称するブランドとして、革新的で魅力的なデバイスを追求するCOWONの基本哲学を表現しています。
PLENUEは喜び(pleasure)、豊富(plenty)、充満(plenum)と道(avenue)、持続(continue)、新しさ(new)の合成語で、「多彩な楽しみが充満したマルチメディアの世界に通じる道」を意味します。COWONはPLENUEを通じて、より専門的でありながら利便性を高め、さらに最高音質を提供する製品を消費者に新しい価値を提供する予定です。
ーースペック面についてもお話を聞かせてください。今後、PLENUE 1がDSD 256(11.2MHz)などの再生に対応する可能性はありますか?
現時点では計画は未定です。