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本日からe-onkyoでハイレゾ配信スタート

山崎まさよしデビュー20周年の『収穫』をハイレゾで。ライブ収録の舞台裏レポート

公開日 2015/05/27 12:00 編集部:小澤 麻実
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山崎まさよしさん特別インタビュー
「今回の『収穫』が、色々な人が生きていくための糧になれば」

ステージリハーサル終了後ライブが始まるまでの慌ただしい合間を縫って、山崎さんに特別にお話しをうかがうことができた。

山崎まさよしさん

前回“special”ってことで弦楽四重奏と僕、という編成でやりましたけど、もっとこの編成・このアレンジでやってみたらどうなんだろう?という単純な好奇心や試みからスタートしたんです。

すごく贅沢な体験させてもらってると思います。(東京文化会館は)クラシック専門の、生音の響きを活かすつくりになってるホールですね。PAが入るとそれがどういう塩梅が良いのかってのは、エンジニアさんがうまいこと考えてくれると思うんですけども、気持ちいいですよ。ストレスが溜まらないというか。戻ってくる音の響きもいいし、服部さんアレンジの弦楽四重奏に乗っかって歌うだけだから、そこまでプレッシャーもなくて、歌や言葉を響きとともに聴かせることに集中できるんですよ。

室屋光一郎ストリングスのみなさんとは前回の“special”ライブでもご一緒しました。服部先生のアレンジは、すごいアグレッシブなんですよ。リズミカルだし、テクニカルだし。そこを飽和することなくPAでバーンと聴かせるられるだろうし、録音で聴いても楽しんでもらえるんじゃないかと思います。


(ツアータイトルが)『収穫』ってなったのは、種を蒔いたから『収穫』するのがいちばんしっくりくるだろうってことからなんですけども(笑)。『収穫』だからって特別気負ってるわけではないですよ。自分にとって何かしら新しいことに挑戦するってことは、今までもやってこられているので。まあでも20年やってると、僕は気負わないつもりだけど、スタッフがほっときませんよね(笑)。

聴いてくれるお客さんにも一緒に演る人にも何かしらが残って、これから生きていくための糧になればいいなと思います。無理して収穫しなくてもいいんですけどね(笑)、皆さんなりの収穫があればいいなということですよね。



   ◇   ◇   ◇   


メジャーデビュー曲「月明かりに照らされて」で幕を開け、名曲「One more time, One more chance」のピアノ弾き語りでしっとりと締められた第一部とは打って変わって、第二部はパワフルでアップビートなパフォーマンスが印象的。今回の初試みのひとつというループを使ったパンデイロのリズムに乗って、ファンキーなギタープレイをきかせる。その後「ドミノ」「Fat mama」と畳みかけるように盛り上っていき、4階まで総立ちになった観客の手拍子やコーラスで、会場は一体感に包まれた。アンコールの「セロリ」では、山崎さんが花を使った手品を披露するお茶目な一幕も見られた。

本記事を執筆している時点ではまだ配信版の音源を聴くことができていないが、きっとあの日ホールに満ちていた熱気や一体感、盛り上がりが余すところなく収められていることだろう。20年間で蒔いた音楽の種が花咲いて結んだ実を、来場者とともに味わって祝うようなライブだったように思う。当日聴きに行けなかった方も、この『収穫』の喜びを、ぜひハイレゾで味わってみていただきたい。




Text/Photo:編集部:小澤 麻実
Photography(山崎さん):岩佐篤樹

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