EARINのハイレゾ対応は? 次の製品の計画は?
“耳栓BTイヤホン”EARIN開発者に聞く今後の展開。編集部が通勤のお供に使ってみた
モダニティが取り扱う、スウェーデン・EARINブランドのBluetoothイヤホン「EARIN」。両耳が独立し、耳栓のように身につけられる“完全ワイヤレス”スタイルで注目を集めている。
本製品を開発したのは、2013年に創業したEpickal AB社。もともとエリクソンやノキアに勤めていたエンジニア3人が集まり「通常のイヤホンからケーブルをなくしたい」というコンセプトのもとEARINを企画。クラウドファンディングサービス「Kickstarter」にて出資を募ったところ、約8,000人から、150万ドルもの資金を集めたことでプロジェクトが具体的にスタートした。
創業者のひとりであるペール・ゼンストローム氏にお話しをうかがった。
“完全ワイヤレス”を実現するまでのハードルとは?
ゼンストローム氏 まず自己紹介しましょうか。41歳、スウェーデン生まれ、子供は2人いて、全然自由時間がありません(笑)。なので仕事をしながら音楽を聴いています。エレクトロニクスエンジニアで、以前はエリクソンとノキアに勤めていました。その後電気電子系のコンサルタント業を経て、2013年はじめに3人の仲間とEpickal AB社を立ち上げました。
創業メンバーは電子エンジニアのキリル・トライコフスキ、メカニカルエンジニアのオーレ・リンデン、そして私の3人です。お互い音楽が好きだったので、仕事が終わってからいろいろ話すうちに「通常のイヤホンからケーブルをなくしたい」というコンセプトが生まれました。
―― EARINは最初から「イヤホン」であることをコンセプトにしていたのですか?
ゼンストローム氏 そうです。2008年に、オーレがライアン・レイノルズの出ている映画を観て、そのなかでワイヤレスイヤホンを身につけてニューヨークを歩いているシーンがすごくクールだ!ああいうものを作りたい!となったんです。でも技術的に難しく、その時は諦めました。ノキアで安定した職にも就いていましたしね(笑)。でも5年経って状況が変わり、技術的にも実現の可能性が見えてきたので、起業することにしました。
―― 製品の開発にはどのくらい時間がかかったのでしょうか。
ゼンストローム氏 アイディア出しから数えるとかなりかかりましたが、実際の開発期間としては2014年から2015年夏まで…だいたい1年半くらいですね。ルンドはエリクソンなどのハイテク企業の多い学術都市。私たちのアイディアに助言をくれたり後押ししてくれる友人が何人もいたので、助けてもらいました。
―― 資金調達の手段としてクラウドファンディングを選んだ理由は何だったのですか?
ゼンストローム氏 製品開発には非常にお金が掛かります。なのでエンジェル投資家やベンチャーキャピタルを探すことになるのですが、いまはクラウドファンディングがあります。新しい企画を出した時点で世界中からフィードバックが得られ、それを製品づくりの指標にできます。カスタマーと直にやりとりもできるので、PRもできて関係性も作れます。そしてもちろん、資金も確保できるわけです。なのでやるならこっちだよね、ということになったんです。
―― 技術的なハードルはどのあたりだったのでしょうか?
ゼンストローム氏 まず、コンパクトにするところでした。コンセプトが決まった2008年当時に同じことをやろうとしても、どうしても大きくなってしまったんですね。なので、我々の満足いくようなものができなかった。技術面でも部品調達の面でも満足するものができる環境が整ったのが、2013年だったんです。
本製品を開発したのは、2013年に創業したEpickal AB社。もともとエリクソンやノキアに勤めていたエンジニア3人が集まり「通常のイヤホンからケーブルをなくしたい」というコンセプトのもとEARINを企画。クラウドファンディングサービス「Kickstarter」にて出資を募ったところ、約8,000人から、150万ドルもの資金を集めたことでプロジェクトが具体的にスタートした。
創業者のひとりであるペール・ゼンストローム氏にお話しをうかがった。
“完全ワイヤレス”を実現するまでのハードルとは?
ゼンストローム氏 まず自己紹介しましょうか。41歳、スウェーデン生まれ、子供は2人いて、全然自由時間がありません(笑)。なので仕事をしながら音楽を聴いています。エレクトロニクスエンジニアで、以前はエリクソンとノキアに勤めていました。その後電気電子系のコンサルタント業を経て、2013年はじめに3人の仲間とEpickal AB社を立ち上げました。
創業メンバーは電子エンジニアのキリル・トライコフスキ、メカニカルエンジニアのオーレ・リンデン、そして私の3人です。お互い音楽が好きだったので、仕事が終わってからいろいろ話すうちに「通常のイヤホンからケーブルをなくしたい」というコンセプトが生まれました。
―― EARINは最初から「イヤホン」であることをコンセプトにしていたのですか?
ゼンストローム氏 そうです。2008年に、オーレがライアン・レイノルズの出ている映画を観て、そのなかでワイヤレスイヤホンを身につけてニューヨークを歩いているシーンがすごくクールだ!ああいうものを作りたい!となったんです。でも技術的に難しく、その時は諦めました。ノキアで安定した職にも就いていましたしね(笑)。でも5年経って状況が変わり、技術的にも実現の可能性が見えてきたので、起業することにしました。
―― 製品の開発にはどのくらい時間がかかったのでしょうか。
ゼンストローム氏 アイディア出しから数えるとかなりかかりましたが、実際の開発期間としては2014年から2015年夏まで…だいたい1年半くらいですね。ルンドはエリクソンなどのハイテク企業の多い学術都市。私たちのアイディアに助言をくれたり後押ししてくれる友人が何人もいたので、助けてもらいました。
―― 資金調達の手段としてクラウドファンディングを選んだ理由は何だったのですか?
ゼンストローム氏 製品開発には非常にお金が掛かります。なのでエンジェル投資家やベンチャーキャピタルを探すことになるのですが、いまはクラウドファンディングがあります。新しい企画を出した時点で世界中からフィードバックが得られ、それを製品づくりの指標にできます。カスタマーと直にやりとりもできるので、PRもできて関係性も作れます。そしてもちろん、資金も確保できるわけです。なのでやるならこっちだよね、ということになったんです。
―― 技術的なハードルはどのあたりだったのでしょうか?
ゼンストローム氏 まず、コンパクトにするところでした。コンセプトが決まった2008年当時に同じことをやろうとしても、どうしても大きくなってしまったんですね。なので、我々の満足いくようなものができなかった。技術面でも部品調達の面でも満足するものができる環境が整ったのが、2013年だったんです。