6月30日のトーク&ミニライブイベントもレポート
岡本真夜特別インタビュー:“20年越しの念願叶った”新アルバム「Love Story」は「おひとりさま」向け?!
ピアニスト「mayo」と
シンガーソングライター「岡本真夜」
―― 「Alone」は今回タイトルに「〜featuring mayo on piano〜」と付いていますよね。ピアニストとしてのmayoさんと、シンガーソングライターとしての岡本真夜さんがコラボしたかたちになっているということだと思うのですが、この理由は?
岡本さん:私、歌もののアルバムのオケでピアノを弾いたことが今までなくて。今まではずっとミュージシャンの方に弾いていただいてたんです。
―― そうなんですね! 弾き語りのイメージがあったので、意外です。
岡本さん:でも今年の3月にピアニストmayoとしてデビューして、その流れで「デビューしたんだから自分で弾いてみようか」と(笑)。ちょっと慣れないところもあったんですけど、頑張ってみました。
―― 慣れないところがあったなんて思えないくらい素敵な演奏だと思いました。ピアニストとしてデビューしたのは、どんなきっかけだったのでしょうか?
岡本さん:私、小さい頃クラシックのピアニストになるのが夢だったんです。でも高校生の時に歌も好きになって「シンガーソングライター・岡本真夜」として活動してきたんですが……自分のなかに、ピアニストの夢が諦めきれない部分があったんですね。それで5年前からそれを実現したいと本気で思うようになって、曲づくりやピアノのレッスンを始めました。歌のライブでいくつか曲を披露したりしていたんですが、そんな中とあるプロデューサーさんが「always love you」をすごく気に入ってくださって。それがきっかけでピアニストデビューができたんです。レッスンはね、いまも続けてるんですよ。まだまだ未熟な部分が沢山あるので。
―― なるほど、ピアニストmayoはそんな風に生まれたんですね。
岡本さん:ちなみにアルバム「always love you」はピアニストmayoのデビュー作で、ジャケットをご覧いただくと分かるとおり、今回の「Love Story」とセットというか、対照的な感じで楽しめる作品になっているので、ぜひ両方買って聴いてみてくださいね(笑)
―― ピアノ曲を作るのと、歌を作るのではまた感覚が違う作業ですよね。
岡本さん:やっぱり違いますね。ピアノ曲は自由な音域で作れるので。「always love you〜恋しくて〜」はメロディが2オクターブ弱あるんですよ。だから歌詞ができたのはいいんだけど、実際歌うときに「あ〜これ大変だな」ってなったりしたんですけど(笑)、なんとかギリギリ、歌えた感じです(笑)
―― ピアノ曲を作ることで、歌を作るときのご自身の幅が広がったりする…ということもありますか?
岡本さん:それは今回思いましたね。2曲目の「優しい時間」も、実は元々ピアノ曲だったんですよ。だからピアニストmayoと、シンガーソングライター岡本真夜が、今後いい刺激を与えあえたらいいなあと思ってます。今回の「Love Story」も実際そうですしね。そういうのが増えていくと嬉しいなあと。
―― ファンとしても、岡本さんの新たな魅力をどんどん見られることになったら嬉しいと思います!秋からはツアーも始まりますね。
岡本さん:10月9日に名古屋、10日に梅田、11月27日に赤坂です。秋なので、今回のアルバムのちょっと切ない感じもぴったり合うかなと(笑)
「Love Story」は、私のなかでは「おひとりさまアルバム」って言ってるんですけど(笑)、ひとりで浸って聞いて欲しいアルバムなんです。あとは世の中、泣きたくても泣けない方が多いんじゃないかと思っていて、そういう方たちが涙を流すお手伝いができればいいなあって。ライブでも、ちょっとしっとりした部分を入れながら、最後にはみんなにあったかい笑顔になってもらえるような内容を目指したいと思ってます。
―― ピアニストmayo、シンガーソングライター岡本真夜、どちらとしての活動もこれからも楽しみにしています!有り難うございました!
6月30日19:30からは、八重洲にあるギブソンショールームにてリリースを記念したトーク&ミニライブが行われた。当選された方々は、開場前から長い列を作るほどこのイベントを楽しみにされていた様子。岡本さんが語る「Love Story」各曲の紹介と、アルバムのハイレゾサウンドにじっくりと耳を傾けていた。
また最後に行われたミニライブでは、ピアノソロ演奏に加え「Tomorrow」の弾き語りも。会場からは自然と手拍子が沸き起こり、温かく和やかな空気で満たされていた。