【特別企画】価格以上の完成度を感じさせるモデルに
コウォン新ハイレゾDAP「PLENUE M2」はどう進化した? 評論家・野村ケンジが評価を語る
デザインも前モデルからの変更ポイントのひとつ。PLENUE Mでは凹凸のないスクエアなデザインだったところ、今回のPLENUE M2では左側面にカッティングが入ったほか、機体上部の電源ボタン周辺もデザイン変更が加えられている(※ボタン配置自体は変わっていない)。
また、野村氏は「サンドブラスト仕上げも前モデルより細かくなって、手にしたときの触感がよくなっている」とコメント。デザインもブラッシュアップされたことで、「高級プレーヤーとしての存在感がより感じられるようになった」と評した。
UIは基本的に前モデルを踏襲。「元々がよかったので変更なしで問題ないだろう。選択した項目が赤文字になるなど、直感的で分かりやすい」と野村氏は語る。
■価格以上の完成度を感じさせるモデルに
現在、10万円を少し下回る価格帯のハイレゾ対応ポータブルプレーヤーは各社からの様々な製品がひしめき合う激戦区。野村氏は「先行する他社モデルに対抗できるいいライバルが現れた」と、PLENUE M2の登場を歓迎。「クオリティ面では十分に拮抗している。他社の人気モデルへのいい対抗馬になってくれそう」と言葉を続けた。
また、「『DACチップが同じだから音質もあまり変わってないんじゃないの?』というのは間違いだ。たしかに同じ系統にはあるが、しっかりと新しい血が入った、世代が違うことをちゃんと感じさせるモデルになっている」と、改めて音質に言及。
加えて、「癖がなくて比較的聴きやすく、それでいてちゃんと音楽を楽しめるプレーヤー」だとコメント。「だから、『ハイレゾを始めるぞ!』と気合を入れた場合の一台目としてもちょうどいい」とし、「一台目にするには少し高いかもしれないが、ここで冒険してみると、その後の音楽ライフがだいぶ変わってくるんじゃないか。すごくいいステップを踏み出せるのではないかと思う」と語る。
そして「予想実売価格85,000円前後という価格を聞いて、だいたいの人は『この音の良さならたしかにそれくらいの値段はするな』と納得するだろう」とし、「むしろ、10万円だと言われても納得するのではないか」とPLENUE M2の完成度を評価した。
(編集協力:シーエスCOWON販売)