「aiwaの魂を残していく」
新生「aiwa」ブランドで変わること、変わらないもの − アイワ三井社長・中村取締役インタビュー
−−当然ですが、クオリティチェックはアイワさんが行われるわけですね。
三井:中国で行う生産のクオリティチェックを日本側が行うのはもちろん、商品企画での機能・仕様の作り込みも日本で行っていきます。
−−先ほど「aiwaの魂を残していく」というお話がありましたが、具体的に教えてもらえますか?
中村:aiwaというブランドは、当時のイメージから言うと、やはり親しみやすいということだと思うんですよね。ですからスタートはそこからやっていきたいと思います。
将来に向けてということになりますと、以前のアイワは大企業で、全てを社内でまかなえたのですが、我々はスタートアップなので、その必要性はないと考えています。国内外に素晴らしい技術をお持ちの会社がたくさんありますので、そういったところと縁があれば一緒に仕事をしていきたいと考え、パートナーを探しています。
目利きというと、一段上から言っているみたいで好きではないんですが、キュレーターと言うんでしょうか、そういった役割をやっていきたいですね。
■トップブランドとノーブランドのあいだに「安心して買えるブランド」を
−−三井社長は、aiwaブランドのイメージについてどうお考えですか?
三井:報道後の反応で、みなさまがaiwaブランドに抱いている期待感が見えてきましたので、これには応えなければいけないと考えています。
−−具体的にはどういった期待の声が多かったですか?
三井:昔のaiwaは、たとえばトップAVメーカーが100%の製品を出していたとして、それに対してaiwaは80%くらいなんだけど、良いものを作っていたよね、という評価が多かったんですね。
今でもそういうゾーンって“あり”なんじゃないかと。トップブランドと、安かろう悪かろうのノーブランドのあいだに「安心して買えるブランド」が必要だと改めて感じました。
−−庶民の味方といいますか、そういう存在ですね。
三井:そんなに格好いいものではありませんが(笑)。たとえばあるカテゴリーが一強体制になって選択肢がなくなると、購買意欲も下がりますよね。そこに別の選択肢を提供したいと考えています。