Bluetoothのフラグシップモデル
オーディオテクニカ「ATH-DSR5BT」開発者に聞く “世界初のフルデジタルワイヤレスイヤホン” 誕生の秘密
― 従来機種から引き続きLEDインジケーターを搭載していますが、ここにもこだわりがあるのでしょうか?
國分氏:様々なBluetoothのコーデックに対応していますので、自分が今どのコーデックを使っているのか、目で見ながら聴けるとより楽しめるかと思いました。
高石氏:ちなみにATH-DSR5BTでは、操作ボタンと組み合わせて起動スイッチを入れることで、使うコーデックを選択する事ができるようにしています。初期状態あるいはボリュームプラスを押しながらだと白が3つ光り、aptX HDを含む全ての対応コーデックが有効な状態です。センターボタン長押しで青く光るとaptXまたはAAC、SBCが、ボリュームマイナス長押しで赤く光りますとSBCのみが有効になります。一度設定すれば、基本的には再度変更するまで継続します。
國分氏:タッチ式などではなく物理ボタンを搭載しているのも、目で見ながら操作がしづらい分、親指で直感的に操作ができればという考えからです。弊社の製品でインラインリモコンを搭載する機種は右側、ネックバンド機種は左に操作ボタンを配置していますが、手の届きやすさを考えてそうしています。電源ボタンがスライドスイッチなのも、長押しだとレスポンスの悪さを感じてしまうためです。
― ATH-DSR5BTはBluetoothインナーイヤー型のフラグシップモデルです。
國分氏:ATH-DSR5BTはこれだけワイヤレスが普及する中、弊社が出すのであれば、弊社にしかできないものを出していきたいという思いで生まれたモデルです。
積極的にフラグシップをワイヤレスでやっていこうというわけではなく、弊社にはピュアオーディオ的な発想が原点にありますので、ワイヤード/ワイヤレスに関わらず「音にこだわるオーディオテクニカらしいものを出す」ということを念頭に、今後も開発を続けていきます。
― 本日はありがとうございました。