デノン「SX1 LIMITED」が選ばれる理由とは？ 日本各地の専門店スタッフにインタビュー

■キャビン大阪屋
高木さん

―― “SX1 LIMITEDシリーズ”の音を聴かれて、どのように感じられたでしょうか。

高木さん：伝統的なデノンの製品とは少しだけ異なった印象を持つフラグシップモデルだと感じました。音の特徴としては、立体感があり、伸びやかさと押しの強さに富んでいます。同価格帯の他ブランドの製品と比べても、また違った個性です。

サウンドマネージャーの山内さんが4年近くかけて作り上げたということですが、部品から構造までひとつひとつ吟味したことは、実際に大きな効き目を生んでいます。それでいて、デノンらしさが失われたという訳ではなく、従来からの技術や特長もしっかり引き継いでいる。ここが重要なポイントだと思います。

―― お客様、例えばデノンファンの方からの反応はいかがでしょうか。

高木さん：今までのデノンサウンドになかった部分、今までと変わらない部分、どちらについても高評価です。当店では特に、もともとデノンブランドを好んでいる方の多くがSACDプレーヤーの「DCD-SX1 LIMITED」に興味をお持ちになっていますし、実際にご購入いただいてもいます。

ただ、新しく加わった特徴である押しの強さ、伸びやかさが色濃く発揮されているのは、実はプリメインアンプのPMA-SX1 LIMITEDの方だと思っています。こちらの魅力についても、これから伝えていきたいですね。

―― ありがとうございます。最後に、今後デノンブランドに期待していることがあれば、お聞かせ下さい。

高木さん：“SX1 LIMITEDシリーズ”は、現在のサウンドマネージャーが全力で取り組んだフラグシップモデルとして十分な音質に仕上がっていると思います。2020年にはデノンブランドが110周年の節目を迎えるということですし、続いてPMA-SX1 LIMITEDに負けないようなクラスのアナログプレーヤーに期待したくなりますね。

―― ありがとうございました。


【取材にご協力いただいたお店】
キャビン大阪屋
〒060-0001 札幌市中央区北1条西3丁目3-8
営業時間：10：30〜19：00（日・祝日は18：30まで／水曜定休）
　※2020年1月4日より、営業時間は10：30〜18：30
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■Tsubaki Audio
鈴木さん

―― “SX1 LIMITEDシリーズ”からどのような印象を受けたか、教えて下さい。

鈴木さん：新フラグシップモデルというと、一般的には新しいDACチップの採用や、対応サンプリングレート／ビットレートの拡張など、ひと目で分かる進化点に期待するところです。しかし“SX1 LIMITEDシリーズ”で行われたのは、従来の“SX1シリーズ”をベースにしたブラッシュアップが中心でした。

実を言うと、当初は取り扱うかどうか悩んでいました。しかし、実際に聴いた音は想像を上回るクオリティで、導入の決め手になりました。それまで、低域から高域まで勢いの良い音を鳴らす、というのがデノン製品の印象だったのですが、“SX1 LIMITEDシリーズ”は非常に優れた立体感、奥行きの表現力を獲得しています。結果として、ジャンルを選ばない優れた音質を身につけていると思います。今、50万円〜80万円という価格帯では、とても完成度の高い製品と言えるのではないでしょうか。

―― これまで、どういったお客様が“SX1 LIMITEDシリーズ”を聴きに訪れましたか？

鈴木さん：最近では、2004年〜2005年に発売された“SA1シリーズ”からの買い替えを検討されている方が来店されました。他ブランドの製品も含めて聴き比べをされたのですが、1音1音の明瞭さ、輪郭のくっきりさという点で“SX1 LIMITEDシリーズ”を最も評価され、購入いただきました。音質面の進歩は、従来からのデノンユーザーさんにもご納得いただけているようです。

反対に、当初はまったく検討していなかったところ、複数の製品を聴き比べた結果購入された方もいらっしゃいました。本来50万円前後のご予算で検討されていたのですが、ひと回り、ふた回り価格帯が違う“SX1 LIMITEDシリーズ”を選んでしまう。デザイン上は従来モデルの“SX1シリーズ”とほとんど変わらないので見た目のインパクトは小さいですが、音を聴けばとにかく納得できる、そんな製品なのだと思います。

―― ちなみに、どんなスピーカーと組み合わせて聴かれたのでしょう。

鈴木さん：当店では色々な組み合わせで試していただけるようにしていますが、先ほどの例ではB＆W「804D3」や、ヤマハ「NS-5000」といったスピーカーを使われていました。

ただ、“SX1 LIMITEDシリーズ”はスピーカーを特別選ぶようなモデルではない、と思います。最初に説明したように、立体感、奥行きといったどんな音楽にも通用する表現が巧みなので、多くのスピーカーとの組み合わせで、しっかり実力を発揮できるはずです。

―― 最後に、今後のデノンブランドに希望や期待することはありますか？

鈴木さん：長年ハイエンド製品を手がけている、数少ない国産ブランドとして、少しずつでも良いので、今後も定期的に新しい製品を発売していって欲しいですね。

―― ありがとうございました。


【取材にご協力いただいたお店】
Tsubaki Audio
〒430-0941 静岡県浜松市中区山下町157
営業時間：9：00〜19：00（水曜定休）
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