<山本敦のAV進化論 第196回>
Amazon担当者が語る、新Amazon Echo開発秘話と「Alexaの便利な使い方」
AmazonのAIアシスタント「Alexa」を搭載するスマートスピーカー、Amazon Echoシリーズの新製品が、サウンドとデザインを大きく変えて秋に登場した。その進化が目指すところを、アマゾンジャパンの担当者である大木 聡氏と北野沙織氏に聞くことができた。
■オーディオとして音質が充実した新Amazon Echoシリーズ
今回Alexa搭載スマートスピーカーの2020年モデルとなる新しいAmazon Echoシリーズを試してみて、何よりもまず、力強く鳴りっぷりのよい音に驚いた。上位モデルのAmazon Echo、入門機のAmazon Echo Dotはともに、Alexaを使うための音声操作のインプットデバイスから「本格的なオーディオ」として変貌を遂げていた。
新しいEchoシリーズはデザインを球体として、正面向きにスピーカーユニットを配置した。上位のEchoは3インチのウーファー1基と2つのトゥイーター、Echo Dotは1.6インチのフルレンジユニットを1基搭載している。
新しいEchoシリーズがデザインを球体にした理由は、「設置に必要なスペースをひとつ前の世代のモデルから変えずに音質を高めるためだった」と、以前に米AmazonでAmazon EchoシリーズのVice Presidentを勤めるMiriam Daniel(ミリアム・ダニエル)氏が新製品発表会の際に開催したオンライングループインタビューで回答している。
また、Amazon Echoシリーズがデザイン面で重視しているポイントについては「部屋のどこに置いてもインテリアと自然にマッチすること」であると大木氏が述べている。持ち運びも容易なサイズなので宅内の様々な場所に置くことができて、外観の違和感を感じさせることなく、心地よいサウンドを聴かせてくれる。
■連携する音楽系サービスも多彩
米Amazonには、Echoシリーズをはじめとするオーディオデバイスのアコースティックチューニングを選任として担当するチームがいる。2019年末にEchoシリーズのフラグシップ「Amazon Echo Studio」が発表された時には、記者説明会に同社担当者が参加し、スピーカーシステムの音づくりについて思想を語っている。
新しいEchoシリーズもデバイスの置き場に依存することなく、スピーカーごとにベストなパフォーマンスを発揮できるように音響パフォーマンスを最適化している、と北野氏が話す。Echo Studioと仕組みは少し異なるものの、新しいAmazon Echoにも、置かれた場所の音響特性をスピーカーが認識して、最適な音質に自動チューニングする機能がある。
Alexaによる音声操作で聴きたい曲を検索・再生できる音楽配信サービスは、筆者が本稿を執筆している2020年11月末の時点で、Amazon Musicのほか、Apple MusicにSpotify、AWA、dヒッツ、うたパス、TuneInラジオにAppleやAmazon Musicのポッドキャストと種類も豊富に揃っている。
Spotifyは有料のプレミアムプランだけでなく、今年から無料プランのユーザーもAlexa連携が使えるようになっている。またスキルを投入すれば、IPサイマルラジオサービスのradiko.jpなど楽しめるコンテンツが広がる。
Alexaと連携する新しいAmazonの音楽系コンテンツとして、SEKAI NO OWARI=End of the Worldの新譜発売と連動する形で公開された、アーティストのメッセージが楽しめるスキルを紹介したい。
こちらはスピーカーに「アレクサ、カメレオンを起こして」と話しかけると、アーティストによるアルバム紹介やトークなどの音声コンテンツが楽しめるというもの。北野氏は「多くのアーティストから、ファンとのコミュニケーションを深めるための手段として、AlexaとAmazon Echoシリーズによって出来ることに関心を示していただいている」として、今後もアーティストとAmazonのハードウェアと音楽配信サービスの連携をさらに深めていくことの可能性について言及した。
■オーディオとして音質が充実した新Amazon Echoシリーズ
今回Alexa搭載スマートスピーカーの2020年モデルとなる新しいAmazon Echoシリーズを試してみて、何よりもまず、力強く鳴りっぷりのよい音に驚いた。上位モデルのAmazon Echo、入門機のAmazon Echo Dotはともに、Alexaを使うための音声操作のインプットデバイスから「本格的なオーディオ」として変貌を遂げていた。
新しいEchoシリーズはデザインを球体として、正面向きにスピーカーユニットを配置した。上位のEchoは3インチのウーファー1基と2つのトゥイーター、Echo Dotは1.6インチのフルレンジユニットを1基搭載している。
新しいEchoシリーズがデザインを球体にした理由は、「設置に必要なスペースをひとつ前の世代のモデルから変えずに音質を高めるためだった」と、以前に米AmazonでAmazon EchoシリーズのVice Presidentを勤めるMiriam Daniel(ミリアム・ダニエル)氏が新製品発表会の際に開催したオンライングループインタビューで回答している。
また、Amazon Echoシリーズがデザイン面で重視しているポイントについては「部屋のどこに置いてもインテリアと自然にマッチすること」であると大木氏が述べている。持ち運びも容易なサイズなので宅内の様々な場所に置くことができて、外観の違和感を感じさせることなく、心地よいサウンドを聴かせてくれる。
■連携する音楽系サービスも多彩
米Amazonには、Echoシリーズをはじめとするオーディオデバイスのアコースティックチューニングを選任として担当するチームがいる。2019年末にEchoシリーズのフラグシップ「Amazon Echo Studio」が発表された時には、記者説明会に同社担当者が参加し、スピーカーシステムの音づくりについて思想を語っている。
新しいEchoシリーズもデバイスの置き場に依存することなく、スピーカーごとにベストなパフォーマンスを発揮できるように音響パフォーマンスを最適化している、と北野氏が話す。Echo Studioと仕組みは少し異なるものの、新しいAmazon Echoにも、置かれた場所の音響特性をスピーカーが認識して、最適な音質に自動チューニングする機能がある。
Alexaによる音声操作で聴きたい曲を検索・再生できる音楽配信サービスは、筆者が本稿を執筆している2020年11月末の時点で、Amazon Musicのほか、Apple MusicにSpotify、AWA、dヒッツ、うたパス、TuneInラジオにAppleやAmazon Musicのポッドキャストと種類も豊富に揃っている。
Spotifyは有料のプレミアムプランだけでなく、今年から無料プランのユーザーもAlexa連携が使えるようになっている。またスキルを投入すれば、IPサイマルラジオサービスのradiko.jpなど楽しめるコンテンツが広がる。
Alexaと連携する新しいAmazonの音楽系コンテンツとして、SEKAI NO OWARI=End of the Worldの新譜発売と連動する形で公開された、アーティストのメッセージが楽しめるスキルを紹介したい。
こちらはスピーカーに「アレクサ、カメレオンを起こして」と話しかけると、アーティストによるアルバム紹介やトークなどの音声コンテンツが楽しめるというもの。北野氏は「多くのアーティストから、ファンとのコミュニケーションを深めるための手段として、AlexaとAmazon Echoシリーズによって出来ることに関心を示していただいている」として、今後もアーティストとAmazonのハードウェアと音楽配信サービスの連携をさらに深めていくことの可能性について言及した。
次ページ独自ICチップ「AZ1」搭載で、スマートデバイスとのより自然な会話も可能に