茅野さんのなずな共感ポイントとは?
まさに“女子の好きなもの欲張りセット”。『花ふるコロニーロット』茅野愛衣さんが魅力を語る
■遠野樹・蓮の兄弟は「女の子の好きなもの欲張りセット」
ーー茅野さんは今回、ヒロインである蕃茄なずなを演じられましたが、実際に本作を読んでどのように感じられましたか?
茅野:植物って近くにあると浄化されるような、心まで綺麗になるところがあるじゃないですか。漫画もすごく絵が可愛くて、緑の香りを感じさせてくれるような雰囲気があるので、その空気感が好きだなって思いながら作品を読ませていただきました。
私も昔から植物は好きで、今でも外で素敵な植物を見かけたときは調べて、家で育ててみたりしてるんですよ。それなので、なずなちゃんが初めて植物を家にお迎えしたところでは「私も昔、こうやって育ててきたな」って思いました。
あと、なずなちゃんがお迎えしたのってサラダボックスだったじゃないですか。今、うちのバルコニーにはネギしかないんですよ。ネギは生命力がすごく強くて勝手に伸びてくれるので(笑)。シソも生命力が強くて毎年生えてきてくれるので、夏場にお素麺を食べる時など、そこから取ってチョキっと切って使ったりしてますから、なずなちゃんが初めて収穫した時の感動は私も体験済みです。
ーーまさに茅野さんにぴったりの役だったんですね! そして作中ではなずなの同僚・遠野樹と、その弟・遠野蓮という二人のキャラクターが登場します。茅野さんから見て、樹と蓮はどのようなキャラクターでしょうか?
茅野:あの二人は女性の好きが詰まりすぎていて、何と言うか……欲張りセットですよね。オニオンリングとフライドポテト両方入ってるじゃん、ラッキー! みたいな(笑)。ギル(=遠野樹)でいうとメガネをかけていたり、たまに白衣を着てくれたり、そういうアイテムがいやらしくなく、さらっと出てくるのがいいなって思います。「俺かっこいいだろ」っていう押し付けがましさがなくて、なずなちゃんが惹かれていくのもすごくわかります。
一方の蓮くんは、ギルにはない良さがいっぱい詰まってますから、本当に彼らは伸び代しかない(笑)。女性の好きがすごく詰まっていますし、男性にとっても親しみやすいキャラクター像になってるんじゃないでしょうか。
ーー確かに男性目線で読んでいても嫌味な感じはないと言いますか、純粋に良いキャラクターたちなので、応援したい気持ちにさせてくれますね。今後なずなさんが二人とどのように関わり合っていくかが気になるところです。ちなみに、茅野さん的にはギルと蓮、どちらが“推し”ですか?
茅野:うーん……わかりやすく人目を惹くのは蓮くんですよね。ただ、作中でもお出かけシーンがありましたけど、蓮くんと居たら目立ちすぎて落ち着かなさそうじゃないですか? ギルの方はリアルというか、私たちの世界線にも居てくれそうなラインですけど、蓮くんはファンタジー寄りなのかなと思っていて。あの美しさ、しかも薔薇が似合う男性って一緒にいる、というより愛でる対象になりそうですし。
なのでリアルな世界線で考えたらギル、もし私が異世界転生をしたら蓮くんですね。異世界転生した時は私もキャラメイクして、薔薇をパッと背負っているような、蓮くんの隣にいても不自然じゃないような見た目になりますので(笑)。
ーー欲張りセットなお答え、ありがとうございます(笑)。それでは最後に、『花コロ』の読者や、このインタビューを読んでくださっている方にメッセージをお願いします!
茅野:なずなちゃんは本当に可愛らしい女の子で、私も楽しく演じさせていただきました。みなさんも私生活の中で大変なことだったり、自分の時間が取れないこともおありかと思いますが、そんな時に『花コロ』で癒されてくれて、ガーデニングやってみようかなと思ってもらえたら何よりだと思っています。何よりこの兄弟がキュンとする要素しかない、女の子の好きな欲張りセットみたいな感じでいてくれるので、あったかい気持ちにさせてくれると思います。
私も「とにかく耳に優しく」ということを常に考えていて、今回も聴いていて疲れる作品にはしたくないなと思いながら演じさせていただきました。皆さんにスッと入るようななずなちゃんでいられたらな、と思っていますので、ぜひ愛用のイヤホンなどで楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
ーー本日はありがとうございました!