オーディオ機器の「ジャンク品」ってどこまで買い取れる？専門店「オーディオランド」に訊く

普段から積極的なジャンク品の買取を行っておられるのですね。具体的には買取の際どのような点をチェックしているのでしょうか

「ジャンク品として買取させていただく場合も、スピーカーであれば背面を開けるなどして、当店の技術担当が製品状態を必ずチェックします。当店ではスピーカーのリコーンキットといった修理部品も潤沢に用意しておりますので、直せてしまうことも多いのです。

例えばお客様からスピーカーの音が出ないと言われた場合、内部回路に不具合が生じているのか、線が切れてしまっているのか、またはアンプとの接続方法を間違えているのか、様々な要因が考えられます。その場で買取査定額の目安を知りたいというお客様には、ユニット交換が必要な場合、線が切れていた場合といった各要因に合わせた参考査定額をお話させていただきますし、少しお時間をいただける際には、一旦店舗に持ち帰り確認した後、査定額をご報告することもあります」（玉田氏）

■ジャンク品買取で注意すべきポイントとは？

しっかりと知見を持った専門スタッフの方がチェックしてくださるのは安心感がありますし、貴店の強みといえますね。実際に買取に持っていく際に、ジャンク品を高額で買い取ってもらうためのコツなどはあるのでしょうか。

「買取させていただく立場としては、オーディオ機器が壊れた際の状況は、出来るだけ覚えておいていただきたいです。どういう経緯で不具合が発生したのか、そしてどのような場合に症状が出るのかなど、不具合の詳細をできるだけご共有いただけると、そこから要因が推察できることも多いのです。

電源が入らないという場合でも、もしもヒューズが切れているだけであれば100〜200円で修理できてしまう可能性もあります。ですので、機器が悪くなったときの状況のことを出来るだけ覚えておいていただくことが、後に意外とプラス査定に繋がるということがあると思います」（玉田氏）

不具合に至った経緯を出来るだけ覚えておくことが、よりプラス査定につながるのかもしれないのですね。最後にジャンク品を買取に持っていく上で、注意すべき点はありますでしょうか。

「オーディオの中古市場をよくご存知の方は、動作しなくなったからといっても大幅に安くはならないと認識されている方も多いと思いますが、一般的には動作しなくなったジャンク品はゴミだと認識されてしまう方は多いです。当店では分かりやすさを重視し、あえてジャンク品と呼ばせていただいておりますが、我々としても『ジャンク品＝ゴミ』という認識はなくしていきたいですね。

特に女性の方など、旦那さんが所有していたオーディオ機器を処分するといったケースでは、『もう鳴らないスピーカーだからゴミとして処分してほしい』と言われ、そのまま持って返ってしまう業者さんも結構多いと聞きます。また、買取に持っていた先の業者さんが、あまりオーディオ機器やジャンク品に関しての知見が薄い場合ですと、とりあえず修理費を多く見積もって必要以上に値引きされて買い取られることもあるかもしれません。

当店では、多くのジャンク品を買取させていただいておりますので、その辺りの知見が豊富にある点は強みになります。その分、他の業者さんと比べてもより高額での買取をさせていただきやすいと思いますので、ぜひお気軽に当店までご相談いただければと思います」（玉田氏）



（提供：オーディオランド）