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オーディオ機器の「ジャンク品」ってどこまで買い取れる?専門店「オーディオランド」に訊く

公開日 2024/12/13 06:30 PHILE WEB編集部
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オーディオ機器の中古市場において動作不良を起こしている製品は、いわゆる「ジャンク品」として扱われ、販売されている。

だが、一般的にジャンク品と聞くと「動かない」「使えない」というイメージが先行する。「壊れているなら買取してくれないのでは……?」と考えてしまう方も少なくないのではないだろうか。

そこで今回は、買取専門店「オーディオランド」を展開するTunagu株式会社の玉田隆介さんにインタビューを実施。ジャンク品における買取の実情や、買取してもらう際の注意点などについて実例を交えながら伺った。なお、ジャンク品の定義については様々な捉え方があるが、本稿では分かりやすさを考慮し動作不良品に対してジャンク品と呼称する。



■オーディオ機器のジャンク品、どこまで買い取れる?



まずは現在のオーディオ機器の中古市場において、ジャンク品に対する需要はどのくらいあるのでしょうか?

「ジャンク品の需要は高いです。例えば電源が入らなくなったオーディオ機器はもう致命的だと思われがちですが、製品を調べてみると電源部分の故障だけで、大元の内部回路は無傷だったということも多いです。その場合は修理して電源さえ入るようになれば問題なく動作します。このように製品が動作しなくなったからといって、オーディオ機器としての価値が無くなったとは一概には言えません。

当店では主にビンテージや古い製品をメインに取り扱っておりますが、正常品で10万円で売れるオーディオ機器が、電源が入らずに動作しなくなったというジャンク品の場合でも約9万5千円ぐらいで販売したケースもありますね」(玉田氏)

同店では主にビンテージや古い製品をメインに取り扱っている

「動作しない=致命的な故障」であるとは限らないということですね。需要の高さの要因は他にもあるのでしょうか?

「そのほかにもジャンク品の活用例として、現在では入手が難しくなった貴重な部品が使用されている機器であれば、部品を再利用するという活用の仕方があります。

もし手持ちのオーディオ機器が壊れてもすぐに元通りに修理できるよう、部品はストックしておきたいという方もおられますし、特に海外の人気製品になると『壊れたままでも問題ない』という海外ユーザーの方も結構いらっしゃいますね」(玉田氏)

ジャンク品にも様々な活用方法があるのですね。貴店では普段ジャンク品のオーディオ機器の買取はどのように扱われているのでしょうか?

「当店でもジャンク品は相当数を扱わせていただいております。もちろん正常品と同じ買取額というわけにはいきませんが、大体約1万円以上のお値段が付けられる物であれば、ジャンク品であっても大体買取させていただきますね。

我々もこれまでの経験から、お客様から製品の症状をお聞きしたり、実際に製品をチェックさせていただくと、ある程度は大体の要因が把握できることも多いです。その際は大まかに修理費を見積もって値引き額をお伝えすることもあれば、部品の再利用見越した買取もさせていただくケースもあります」(玉田氏)

実際に製品をチェックすることで大体の要因が把握できることも多いという

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