PR新エントリーケーブルLeylineも用意
【独占インタビュー】レコード再生に効果抜群、「フォノアレイ」が大ヒット中!コード・カンパニー幹部を直撃
“ノイズポンプ”シリーズが日本で大ヒットを飛ばすイギリスの老舗ケーブルブランド、コード・カンパニー(CHORD COMPANY)。同社のエキスポート・セールス・マネージャーのパトリック・ミッチェルさんが、音元出版の新オフィスに初来社。同社の技術とこだわり、そしてオーディオにかける思いをたっぷり語っていただいた。
ーー本日はご来社いただきありがとうございます。コード・カンパニーの最新アイテムPhonoARAY(フォノアレイ)が、オーディオアクセサリー銘機賞2025で「グランプリ」を獲得されました。誠におめでとうございます。
パトリック ありがとうございます! 日本でこのような大きな評価を得られて、大変嬉しく思っております。
ーーグラウンドアレイ、パワーアレイもそれぞれ日本でも大きなヒットを飛ばしました。フォノアレイは初のレコード再生向けのアイテムということで、非常に期待も高いです。改めて、コード・カンパニーが大切にしている“アレイテクノロジー”について教えていただけますか?
パトリック とても良い質問です。アレイテクノロジーは、私たちの技術の根幹、原理の総称であり、実際のメカニズムや採用方法は製品によって少しずつ異なります。一番基本的な考え方は、電流がスムーズに導体内を流れるよう、効果的にノイズを除去する技術です。基本はパッシブタイプで、信号線を流れる電気信号に干渉することなく、ノイズのみを取り除きます。
ーー具体的にフォノアレイについてはどうでしょう?
パトリック アース線を流れるノイズを熱に変換して逃がすというものです。フォノアレイには2つのアレイが入っており、ノイズを除去します。これは方向性はありませんので、どちらの向きに使っていただいても大丈夫です。
ーーフォノアレイは、これまでの製品と比べて非常に大型です。このサイズになった理由はどこにあるのですか?
パトリック アナログプレーヤーの近くに設置するものですので、自立できるということが大切でした。また本体に封入されたアレイは、樹脂で固めてあります。樹脂は振動を最小限に抑えるとともに、内部の各部品の経年劣化を抑える働きもしています。そのことで長期間にわたって安定した性能を実現できるのです。筐体の素材はアルミで、シールドの役割を果たしています。
ーーアースケーブルも1本付属していますね。
パトリック はい、コード・カンパニーのSignatureグレードのアースケーブルが付属しています。
ーーコード・カンパニーのケーブルにもアレイテクノロジーが使われていますね。
パトリック その通りです。基本的な考え方は共通ですが、こちらはまた違ったアプローチをとっています。とても質の高い導体の中を信号が流れていることを想像してください。信号が導体の端まで辿り着くと、そこで反射が起こります。その不要な反射を除去するのです。私たちはそこで、別の導体「ドレイン線」を追加することでそれを可能にしています。
アレイテクノロジーは、私たちの一番安価な製品にも採用されています。上位グレードではTuned ARAYとより洗練された方法となっています。
ーーサブブランドであるイングリッシュ・エレクトリックのアクセサリーも考え方は同じですね。
パトリック こちらはネットワークのノイズ対策アイテムですが、考え方は共通しています。ノイズが少なくなることで、音楽はより生き生きとして、より細かいニュアンスが再現できます。録音時におけるアーティストの息吹までも感じられるようになるのです。
ーーコード・カンパニーはエントリークラスからハイエンドグレードまで、非常に幅広いラインナップを持っています。
パトリック 私たちは7つのレンジの製品をもっています。それは、オーディオファンがエントリーの製品からスタートして良い音楽体験をしていただき、少しずつグレードアップしてほしいと願っているからです。
実は新しいラインナップも用意しています。Leylineというシリーズで、これまでCラインが一番安いものでしたが、それよりもさらにリーズナブルなクラスになります。エントリーラインの製品でもあり、ホームシアターのインストーラー向けということも考えています。そのため、まずはHDMIとRCA、スピーカーケーブルからスタートしました。ですが、エントリーの製品にも私たちの技術はしっかり入っています。
ーーそれは楽しみです。手頃な価格でのグレードアップは日本のユーザーも大変求めているものです。将来に向けて何か新しいプロダクトを計画されていますか?
パトリック ええ。まだお話しできませんが準備を進めているところです。実はコード・カンパニーは2025年に40周年を迎えるのです。ですから、きっと素敵な話題をお届けできると考えていますよ。
ーーアニバーサリーモデルなども期待したいところです。日本のオーディオショップも訪問されましたか?
パトリック ダイナミックオーディオなどいくつかの専門店に行きました。B&Wやリンなど、イギリスのブランドがたくさんあって嬉しかったですね。また、表参道のKEF Music Galleryにも行きました。東京のギャラリーにはコード・カンパニーのケーブルを採用いただいているのです。
ーー日本滞在を楽しんでいただいたようで良かったです! 今後の製品にも期待しております。
(提供:アンダンテラルゴ)
本記事は『季刊・アナログ 86号』からの転載です
■初のレコード再生向けアイテムがグランプリを獲得
ーー本日はご来社いただきありがとうございます。コード・カンパニーの最新アイテムPhonoARAY(フォノアレイ)が、オーディオアクセサリー銘機賞2025で「グランプリ」を獲得されました。誠におめでとうございます。
パトリック ありがとうございます! 日本でこのような大きな評価を得られて、大変嬉しく思っております。
ーーグラウンドアレイ、パワーアレイもそれぞれ日本でも大きなヒットを飛ばしました。フォノアレイは初のレコード再生向けのアイテムということで、非常に期待も高いです。改めて、コード・カンパニーが大切にしている“アレイテクノロジー”について教えていただけますか?
パトリック とても良い質問です。アレイテクノロジーは、私たちの技術の根幹、原理の総称であり、実際のメカニズムや採用方法は製品によって少しずつ異なります。一番基本的な考え方は、電流がスムーズに導体内を流れるよう、効果的にノイズを除去する技術です。基本はパッシブタイプで、信号線を流れる電気信号に干渉することなく、ノイズのみを取り除きます。
ーー具体的にフォノアレイについてはどうでしょう?
パトリック アース線を流れるノイズを熱に変換して逃がすというものです。フォノアレイには2つのアレイが入っており、ノイズを除去します。これは方向性はありませんので、どちらの向きに使っていただいても大丈夫です。
ーーフォノアレイは、これまでの製品と比べて非常に大型です。このサイズになった理由はどこにあるのですか?
パトリック アナログプレーヤーの近くに設置するものですので、自立できるということが大切でした。また本体に封入されたアレイは、樹脂で固めてあります。樹脂は振動を最小限に抑えるとともに、内部の各部品の経年劣化を抑える働きもしています。そのことで長期間にわたって安定した性能を実現できるのです。筐体の素材はアルミで、シールドの役割を果たしています。
ーーアースケーブルも1本付属していますね。
パトリック はい、コード・カンパニーのSignatureグレードのアースケーブルが付属しています。
ーーコード・カンパニーのケーブルにもアレイテクノロジーが使われていますね。
パトリック その通りです。基本的な考え方は共通ですが、こちらはまた違ったアプローチをとっています。とても質の高い導体の中を信号が流れていることを想像してください。信号が導体の端まで辿り着くと、そこで反射が起こります。その不要な反射を除去するのです。私たちはそこで、別の導体「ドレイン線」を追加することでそれを可能にしています。
アレイテクノロジーは、私たちの一番安価な製品にも採用されています。上位グレードではTuned ARAYとより洗練された方法となっています。
ーーサブブランドであるイングリッシュ・エレクトリックのアクセサリーも考え方は同じですね。
パトリック こちらはネットワークのノイズ対策アイテムですが、考え方は共通しています。ノイズが少なくなることで、音楽はより生き生きとして、より細かいニュアンスが再現できます。録音時におけるアーティストの息吹までも感じられるようになるのです。
■エントリーのケーブルラインナップも新登場
ーーコード・カンパニーはエントリークラスからハイエンドグレードまで、非常に幅広いラインナップを持っています。
パトリック 私たちは7つのレンジの製品をもっています。それは、オーディオファンがエントリーの製品からスタートして良い音楽体験をしていただき、少しずつグレードアップしてほしいと願っているからです。
実は新しいラインナップも用意しています。Leylineというシリーズで、これまでCラインが一番安いものでしたが、それよりもさらにリーズナブルなクラスになります。エントリーラインの製品でもあり、ホームシアターのインストーラー向けということも考えています。そのため、まずはHDMIとRCA、スピーカーケーブルからスタートしました。ですが、エントリーの製品にも私たちの技術はしっかり入っています。
ーーそれは楽しみです。手頃な価格でのグレードアップは日本のユーザーも大変求めているものです。将来に向けて何か新しいプロダクトを計画されていますか?
パトリック ええ。まだお話しできませんが準備を進めているところです。実はコード・カンパニーは2025年に40周年を迎えるのです。ですから、きっと素敵な話題をお届けできると考えていますよ。
ーーアニバーサリーモデルなども期待したいところです。日本のオーディオショップも訪問されましたか?
パトリック ダイナミックオーディオなどいくつかの専門店に行きました。B&Wやリンなど、イギリスのブランドがたくさんあって嬉しかったですね。また、表参道のKEF Music Galleryにも行きました。東京のギャラリーにはコード・カンパニーのケーブルを採用いただいているのです。
ーー日本滞在を楽しんでいただいたようで良かったです! 今後の製品にも期待しております。
(提供:アンダンテラルゴ)
本記事は『季刊・アナログ 86号』からの転載です