ラックスマン、フラグシップシリーズのプリアンプ「C-1000f」を発売
ラックスマン(株)は昨年春に発売した創業80周年記念モデルのパワーアンプ「B-1000f」に続くフラグシップシリーズとして、プリアンプ「C-1000f」を2006年春に発売する。価格は210万円(税込)。
本機はB-1000fとの組合せにより、ラックスマン最高グレードのフラグシップ・アンプシステムを構築することができる。伝送回路は完全バランス構成とし、ラインレベル専用に徹したフルバランス伝送対応を実現している。
1996年に発売されたプリアンプ「C-10」に搭載されたアルティメート・アッテネーターに改良を加え、本機では、同様の思想の固定抵抗切替式アッテネーターを電子制御化したLECUA(Luxman Electric Controled Ultimate Attenuator)をアンプ回路にダイレクトに接続した、新開発の「LECUA1000」を搭載する。
アンプ基板は平面から立体へ、最短かつ高効率ルートを実現するための3Dレイアウトを採用。全てのチャンネルを個別に、かつ無劣化で音量制御できるLECUA1000の機能を使用して、左右の音量バランスをはじめ、アンバランス接続時はバイアンプ出力を系統ごとにレベル調節可能としている。また音楽信号のレベルを設定する72ポイントの分圧抵抗部には、1/2Wカスタム抵抗を採用する。
本機では高次元の音楽再現を求め、独自開発によるODNF(Only Distortion Negative Feedback)回路の初段を4パラレル化、2段目をパラレルとすることで高SN化を実現。従来型と比較し、大幅にパワーアンプドライバーとしての駆動能力を強化したバージョン2.4に進化させた。
音楽信号の伝送に関わる、全ての電源系と信号系ラインには6N-OFCワイヤーを採用。シャーシは内部の主要パーツの大半を天板から吊り下げることにより、効率的な振動制御を実現したアンダースラング構造とする。これにより外部振動から内部への伝達経路が遠く、小信号を扱うプリアンプやトランスポートなどに有利なメカニズムを可能にしている。またB-1000fにも採用された、シャーシ電流によるアースインピーダンスの上昇や発生磁界の影響を隔絶するループレスシャーシ構造を採用する。
パワーアンプ・クラスの容量をもつCI型電源トランスと6,600μF大容量ブロックコンデンサーとの組み合わせによる強力電源部が採用された。伝送信号とは非同期の制御系には、他のエリアへの動作影響を防ぐため、専用の電源トランスを搭載する。
ボリュームノブには、音量変化のフィーリングやノブの質感にこだわった大型フライホイール付きメカニズムを採用。ジャーナル軸受けでボリューム機構を支える中心部により、振動に強く精度感のある操作を可能にしている。
配線基板上の信号ラインを被覆するレジストを完全撤廃し、線間容量を極小に抑えたピールコート金メッキ基板を全ての音声信号回路に採用した。配線パターンの銅箔は100μm厚を選択し、インピーダンスを低減した周波数劣化の少ない信号伝送を可能にしている。
ボディのデザインは周囲にラウンド処理を施した精密感を備え、50mm厚のアルミ無垢材から削り出した迫力のフロントパネルを大きな特徴とする。また、構造ネジを底部以外に持たない構成としている。音量や現在選ばれているファンクションをリアルタイムに表示するFLディスプレイも搭載。リモコンはデザインやボタンの感触などにも徹底検証を重ねた上、オールアルミの高級感あふれる外観を備えている。
B-1000fにも搭載されている様々な高音質化技術や新開発のパーツも数多く投入された。
電源トランスのレギュレーションを高め、大容量のコンデンサーにより優れた瞬時供給能力を得るという手法を用い、フィードバック制御により小刻みに揺れる不自然な電圧変動をゆったりとした変動に変え、ミクロ単位ではほとんど電圧変動のないハイイナーシャ電源を構成している。
音質を追求したオリジナル・カスタムパーツも全面投入された。電源トランスや大容量ブロックコンデンサーにとどまらず、抵抗やコンデンサーなどのパッシブパーツから入出力端子に至るまで、高度な技術と感性でこだわったカスタムバーツ群が大量に投入されている。電源ケーブルには、B-1000f開発時に生まれたJPA-20000を標準添付。同社はまた、本機のクオリティに対する自信の証として長期5年保証を提供する。
【問い合わせ先】
ラックスマン(株)
TEL/045-470-6991
(Phile-web編集部)
本機はB-1000fとの組合せにより、ラックスマン最高グレードのフラグシップ・アンプシステムを構築することができる。伝送回路は完全バランス構成とし、ラインレベル専用に徹したフルバランス伝送対応を実現している。
アンプ基板は平面から立体へ、最短かつ高効率ルートを実現するための3Dレイアウトを採用。全てのチャンネルを個別に、かつ無劣化で音量制御できるLECUA1000の機能を使用して、左右の音量バランスをはじめ、アンバランス接続時はバイアンプ出力を系統ごとにレベル調節可能としている。また音楽信号のレベルを設定する72ポイントの分圧抵抗部には、1/2Wカスタム抵抗を採用する。
パワーアンプ・クラスの容量をもつCI型電源トランスと6,600μF大容量ブロックコンデンサーとの組み合わせによる強力電源部が採用された。伝送信号とは非同期の制御系には、他のエリアへの動作影響を防ぐため、専用の電源トランスを搭載する。
ボリュームノブには、音量変化のフィーリングやノブの質感にこだわった大型フライホイール付きメカニズムを採用。ジャーナル軸受けでボリューム機構を支える中心部により、振動に強く精度感のある操作を可能にしている。
配線基板上の信号ラインを被覆するレジストを完全撤廃し、線間容量を極小に抑えたピールコート金メッキ基板を全ての音声信号回路に採用した。配線パターンの銅箔は100μm厚を選択し、インピーダンスを低減した周波数劣化の少ない信号伝送を可能にしている。
ボディのデザインは周囲にラウンド処理を施した精密感を備え、50mm厚のアルミ無垢材から削り出した迫力のフロントパネルを大きな特徴とする。また、構造ネジを底部以外に持たない構成としている。音量や現在選ばれているファンクションをリアルタイムに表示するFLディスプレイも搭載。リモコンはデザインやボタンの感触などにも徹底検証を重ねた上、オールアルミの高級感あふれる外観を備えている。
B-1000fにも搭載されている様々な高音質化技術や新開発のパーツも数多く投入された。
電源トランスのレギュレーションを高め、大容量のコンデンサーにより優れた瞬時供給能力を得るという手法を用い、フィードバック制御により小刻みに揺れる不自然な電圧変動をゆったりとした変動に変え、ミクロ単位ではほとんど電圧変動のないハイイナーシャ電源を構成している。
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ラックスマン(株)
TEL/045-470-6991
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