ハーマン、JBLの60周年記念スピーカー「LS Series」3機種を発売
ハーマンインターナショナル(株)は、JBL 創立60周年記念モデルの第1弾として、「LS Series」を6月1日より順次発売する。
シリーズは、3ウェイフロア型の「LS80」「LS60」と、センタースピーカー「LS Center」の3機種。いずれも本体色にE(エボニー)とW(ホワイト・オーク)を用意する。発売日はエボニーが6月1日、ホワイト・オークは7月を予定する。
製品の型番と価格は以下の通り。
■LS80(E/W)¥252,000(税込・1本)
■LS60(E/W)¥199,500(税込・1本)
■LS Center(E/W)¥147,000(税込・1本)
本シリーズは、JBLのミドルレンジ・ホーンの新たなスタンダードを目指すべく、若手システムエンジニアのCharles Sprinkle氏と、K2シリーズのインダストリアル・デザイナー Daniel Ashcraft氏により開発された。Sprinkle氏は、正式にハーマンに入社したのは2003年だが、以降同社の3シリーズの製品開発に関わり、センタースピーカー「HC5000」は彼の手により開発された。なお、本誌ではSprinkle氏へのインタビューを行っており、この模様は後日くわしくご紹介する。
シリーズ名の「LS」には、「From Legacy to Standard」という意味が込められており、マニアだけでなくリビングで主に使用するユーザーも想定し、どんなソースも自然に再現する新しい音作りを目指して開発が進められた。
3機種にはJBL独自のバイラジアル・ホーンを採用。ホーン開口部の突出部に起因する上下方向での高域周波数特性の乱れを防ぐ“ダックビル”デザインを採用し、ホーンとバッフルの音のつながりを滑らかに仕上げた。ホーンバッフル上部にはUHF用ショートホーンを一体化し、広域のつながりも高めている。
コンプレッションドライバーには、全機種に50mm径チタン・ダイアフラム採用の176Ndコンプレッション・ドライバーを採用。独自のダイヤモンドエッジをダイアフラムに一体成形することで、高域特性を改善させている。ボイスコイルは軽量に仕上げて高域特性を高めた。また、ネオジウム・リングマグネットを用いた磁気回路により高い感度を実現している。
ウーファーもSprinkle氏の手によって作られた。素材はピュアパルプ・コーンで、LS80は20cm径、LS60とLS Centerは16.5cm径をそれぞれ2基ずつ搭載する。各部位の厚みを最適化し、断面形状を工夫することで振幅特性を改善したラバーロールエッジを採用。エッジの反共振を抑えて中音域のレスポンスを改善した。
トゥイーターには、ポリイミド・ダイアフラム採用の19mm径リングトゥイーター015Mを採用。ダイアフラムとエッジ、ボイスコイルボビンを一体成形し、伝達ロスを抑えた。さらに、ホーンバッフルにはオーバル型ショートホーンと、位相干渉による高域の減衰を抑える砲弾型のセンターイコライザーも装備する。
ネットワークにも工夫が見られる。LS80とLS60のウーファーのネットワークは、上のウーファーが中低域を、下のウーファーが低域再生のみを受け持つよう分割したスタガーチューニングを採用している。
本体側面は緩やかなラウンド形状となっている。キャビネット構造は内部定在波の発生を抑えるよう工夫し、材質にはMDFを用いている。バッフル下部にはラウンド形状のロアーバッフルを装着し、デザイン面でサイドパネルとの連続性を高めるとともに、下部ウーファーとの音響的な干渉を防ぐ効果も持たせている。
【問い合わせ先】
ハーマンインターナショナル(株)
TEL/03-3836-5660
(Phile-web編集部)
シリーズは、3ウェイフロア型の「LS80」「LS60」と、センタースピーカー「LS Center」の3機種。いずれも本体色にE(エボニー)とW(ホワイト・オーク)を用意する。発売日はエボニーが6月1日、ホワイト・オークは7月を予定する。
製品の型番と価格は以下の通り。
■LS80(E/W)¥252,000(税込・1本)
■LS60(E/W)¥199,500(税込・1本)
■LS Center(E/W)¥147,000(税込・1本)
本シリーズは、JBLのミドルレンジ・ホーンの新たなスタンダードを目指すべく、若手システムエンジニアのCharles Sprinkle氏と、K2シリーズのインダストリアル・デザイナー Daniel Ashcraft氏により開発された。Sprinkle氏は、正式にハーマンに入社したのは2003年だが、以降同社の3シリーズの製品開発に関わり、センタースピーカー「HC5000」は彼の手により開発された。なお、本誌ではSprinkle氏へのインタビューを行っており、この模様は後日くわしくご紹介する。
シリーズ名の「LS」には、「From Legacy to Standard」という意味が込められており、マニアだけでなくリビングで主に使用するユーザーも想定し、どんなソースも自然に再現する新しい音作りを目指して開発が進められた。
3機種にはJBL独自のバイラジアル・ホーンを採用。ホーン開口部の突出部に起因する上下方向での高域周波数特性の乱れを防ぐ“ダックビル”デザインを採用し、ホーンとバッフルの音のつながりを滑らかに仕上げた。ホーンバッフル上部にはUHF用ショートホーンを一体化し、広域のつながりも高めている。
コンプレッションドライバーには、全機種に50mm径チタン・ダイアフラム採用の176Ndコンプレッション・ドライバーを採用。独自のダイヤモンドエッジをダイアフラムに一体成形することで、高域特性を改善させている。ボイスコイルは軽量に仕上げて高域特性を高めた。また、ネオジウム・リングマグネットを用いた磁気回路により高い感度を実現している。
ウーファーもSprinkle氏の手によって作られた。素材はピュアパルプ・コーンで、LS80は20cm径、LS60とLS Centerは16.5cm径をそれぞれ2基ずつ搭載する。各部位の厚みを最適化し、断面形状を工夫することで振幅特性を改善したラバーロールエッジを採用。エッジの反共振を抑えて中音域のレスポンスを改善した。
トゥイーターには、ポリイミド・ダイアフラム採用の19mm径リングトゥイーター015Mを採用。ダイアフラムとエッジ、ボイスコイルボビンを一体成形し、伝達ロスを抑えた。さらに、ホーンバッフルにはオーバル型ショートホーンと、位相干渉による高域の減衰を抑える砲弾型のセンターイコライザーも装備する。
ネットワークにも工夫が見られる。LS80とLS60のウーファーのネットワークは、上のウーファーが中低域を、下のウーファーが低域再生のみを受け持つよう分割したスタガーチューニングを採用している。
本体側面は緩やかなラウンド形状となっている。キャビネット構造は内部定在波の発生を抑えるよう工夫し、材質にはMDFを用いている。バッフル下部にはラウンド形状のロアーバッフルを装着し、デザイン面でサイドパネルとの連続性を高めるとともに、下部ウーファーとの音響的な干渉を防ぐ効果も持たせている。
【問い合わせ先】
ハーマンインターナショナル(株)
TEL/03-3836-5660
(Phile-web編集部)
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