CAVジャパン、中国CAV社製オーディオ/AV機器の輸入販売を開始 − ハイCPなスピーカーなど大量投入
CAVジャパン(株)は、中国CAV AUDIO社製スピーカーやアンプなどの輸入販売を開始する。20日、東京都内で製品の発表会が行われた。
CAV AUDIOは、90年代の初めに中国の広州で設立されたメーカー。生産工場は広州近郊にあり、敷地面積は18万m2と広大。従業員は600人で、そのうち技術者は100人が在籍している。現在、中国国内に約1,500店舗を構え、売り上げベースで15%のシェアを持つ。近年は、北米やヨーロッパなど50カ国以上に、同社商品やOEM製品を展開している。
CAVジャパンは、CAV AUDIO社と日本資本の合弁会社で、単なる輸入販売業務だけでなく、日本国内の市場環境に合わせた仕様をCAV AUDIO社に要求したり、独自企画の商品を開発したりといった業務も行う予定で、メーカー的な側面も持っている。
今回、日本国内での販売が発表された商品は、ピュアオーディオ用/ホームシアター用のスピーカーや、プリメインアンプ、AVアンプ、サブウーファー、2.1chスピーカーシステムなど多岐にわたる。ほぼすべての商品の発売は11月末頃を予定している。カテゴリー毎に内容を紹介していこう。
■2ch用スピーカー
日本国内で最も力を入れるのが2チャンネル用のスピーカーで、「MD-EX3」と「Fi-EX」の2モデルを用意する。
MD-EX3は、価格が600,000円(ペア)と、今回販売される商品の中で最も高額だが、ウーファー部とミッド/トゥイーター/スーパートゥイーター部を分離した2ボックス構成とするなど、価格以上の仕様を誇る。形式は位相反転式のフロア型4ウェイで、ウーファーは30cmコーン、ミッドウーファーは16cmコーン。トゥイーターは4.8cmのシルクドーム、スーパートゥイーターは8mmのリボン型となる。スーパートゥイーターとウーファーはスイス製、ミッドウーファーはノルウェー製。再生周波数帯域は30Hz〜40kHz、出力音圧レベルは90dB。
Fi-EXは、位相反転式トールボーイ型の3ウェイスピーカー。価格は200,000円(ペア)。側面に20cmのコーン型ウーファーを備え、背面に2つのバスレフポートを備えている。ミッドウーファーは10cmコーン、トゥイーターは3.5cmのシルクドーム。再生周波数帯域は40Hz〜20kHz、出力音圧レベルは87dB。製作はすべてハンドメイドで、仕上げには13回の研磨処理を施しているという。
■プリメインアンプ
プリメインアンプは「A10」(300,000円)の1モデルを展開する。頑強な筐体構造を採用し、左右独立回路構成を採用。電源も左右独立の大型トロイダルトランスを用いている。出力は320W+320W(4Ω)、周波数特性は20Hz〜32kHz(±1dB)、全高調波歪率は0.1%(1kHz)、SN比は90dB。特徴的なのは、出力メーターがデジタル方式であること。非常にシンプルなリモコンも付属する。
■マルチチャンネルスピーカー
5chスピーカーシステムは、価格が高い方から順に、「TT-7000」「TT-3000」「TT-1100」「TT-6000」の4機種となる。型番の数字と価格が対応していないので注意が必要だ。また、フロントとセンター、リアスピーカーはそれぞれ個別に購入することも可能となっている。
「TT-7000」「TT-3000」「TT-6000」3モデルのフロントスピーカーは、すべてアルミダイキャスト製のスリムトールボーイタイプ。リアスピーカーのスタンドも付属する。5chセット時の価格は、TT-7000が143,000円、TT-3000が116,000円、TT-6000が89,000円。「TT-1100」はコンパクトな5chスピーカーセットで、セット価格は90,000円。
■サブウーファー
サブウーファーは2モデルを展開。「Q3B」は、タテ置きとヨコ置きのセッティングが自在に行えるモデルで、筐体はアルミダイキャスト製。ユニットは20cmでリアダクトタイプ。周波数特性は25Hz〜200Hz、出力は100W。40,000円での販売を予定する。
「320W」はオーソドックスな4角形のモデルで、密閉型を採用。ドライバーユニットは20cmで、大口径ヴォイスコイルを搭載する。周波数特性は35Hz〜200Hz、出力は100W。価格は30,000円を予定する。
■AVアンプ
AVアンプは、「A8M」を筆頭に、「AV-1086」「Q-101AV」の3機種をラインナップする。すべてデザインコンセプトが異なっており、A8Mは大型シャーシと外部ヒートシンクを備えるなど、プリメインアンプのA10と似たデザインとなっている。
A8Mはフロント2chを重視し、出力はメインチャンネルが190W+190W、センターが50W+50W、サラウンドが50W+50W(すべて6Ω時)となっているが、日本での導入にあたり、全チャンネル同一出力に変更する可能性もある。サラウンドフォーマットはドルビーデジタルEX、ドルビープロロジックII、DTS-ESなどに対応する。AACのデコードには対応していない。価格は250,000円。
AV-1086は、ゴールドとミラープレートを採用したデザインが特徴的なモデル。大型トランスを搭載したほか、頑強な筐体構造を採用している。出力はメインが150W+150W、センターが50W、サラウンドが60W+60Wだが、これもA8Mと同じく、同一出力に変更される可能性がある。なお、本機にはマイク入力が2系統装備されており、カラオケ機能も備えている。価格は80,000円。
Q-101AVは、薄型シンプルデザインのAVアンプで、AM/FMチューナーも装備。ビギナーでも簡単に操作できるよう工夫しているという。ドルビーデジタルとDTSのデコードに対応。出力はメインが50W+50W、センターが30W、サラウンドが30W+30W。AV-1086と同様カラオケ機能を備える。価格は45,000円。
■そのほか
そのほか、2.1chスピーカーシステム「QW-400-QQ100」も展開予定。オールアルミダイキャスト製のスタイリッシュなモデルで、サブウーファー部にアンプを内蔵する。サブウーファーは10cm×2、トゥイーターは8cmという変則的な構成を採用している。価格はオープンだが3万円前後での販売が予想される。本体色は写真のレッドのほか、ブラックとシルバーも用意される。
また、発表会場には置かれていなかったが、真空管アンプ「T5881」(350,000円)も発売する予定。CAV AUDIO社のカタログには、上記のほかにも様々な製品がラインナップされており、今後、多くのモデルが国内投入されることになりそうだ。
【問い合わせ先】
CAVジャパン(株)
TEL/03-5850-6800
(Phile-web編集部)
CAV AUDIOは、90年代の初めに中国の広州で設立されたメーカー。生産工場は広州近郊にあり、敷地面積は18万m2と広大。従業員は600人で、そのうち技術者は100人が在籍している。現在、中国国内に約1,500店舗を構え、売り上げベースで15%のシェアを持つ。近年は、北米やヨーロッパなど50カ国以上に、同社商品やOEM製品を展開している。
CAVジャパンは、CAV AUDIO社と日本資本の合弁会社で、単なる輸入販売業務だけでなく、日本国内の市場環境に合わせた仕様をCAV AUDIO社に要求したり、独自企画の商品を開発したりといった業務も行う予定で、メーカー的な側面も持っている。
今回、日本国内での販売が発表された商品は、ピュアオーディオ用/ホームシアター用のスピーカーや、プリメインアンプ、AVアンプ、サブウーファー、2.1chスピーカーシステムなど多岐にわたる。ほぼすべての商品の発売は11月末頃を予定している。カテゴリー毎に内容を紹介していこう。
■2ch用スピーカー
日本国内で最も力を入れるのが2チャンネル用のスピーカーで、「MD-EX3」と「Fi-EX」の2モデルを用意する。
MD-EX3は、価格が600,000円(ペア)と、今回販売される商品の中で最も高額だが、ウーファー部とミッド/トゥイーター/スーパートゥイーター部を分離した2ボックス構成とするなど、価格以上の仕様を誇る。形式は位相反転式のフロア型4ウェイで、ウーファーは30cmコーン、ミッドウーファーは16cmコーン。トゥイーターは4.8cmのシルクドーム、スーパートゥイーターは8mmのリボン型となる。スーパートゥイーターとウーファーはスイス製、ミッドウーファーはノルウェー製。再生周波数帯域は30Hz〜40kHz、出力音圧レベルは90dB。
Fi-EXは、位相反転式トールボーイ型の3ウェイスピーカー。価格は200,000円(ペア)。側面に20cmのコーン型ウーファーを備え、背面に2つのバスレフポートを備えている。ミッドウーファーは10cmコーン、トゥイーターは3.5cmのシルクドーム。再生周波数帯域は40Hz〜20kHz、出力音圧レベルは87dB。製作はすべてハンドメイドで、仕上げには13回の研磨処理を施しているという。
■プリメインアンプ
プリメインアンプは「A10」(300,000円)の1モデルを展開する。頑強な筐体構造を採用し、左右独立回路構成を採用。電源も左右独立の大型トロイダルトランスを用いている。出力は320W+320W(4Ω)、周波数特性は20Hz〜32kHz(±1dB)、全高調波歪率は0.1%(1kHz)、SN比は90dB。特徴的なのは、出力メーターがデジタル方式であること。非常にシンプルなリモコンも付属する。
■マルチチャンネルスピーカー
5chスピーカーシステムは、価格が高い方から順に、「TT-7000」「TT-3000」「TT-1100」「TT-6000」の4機種となる。型番の数字と価格が対応していないので注意が必要だ。また、フロントとセンター、リアスピーカーはそれぞれ個別に購入することも可能となっている。
「TT-7000」「TT-3000」「TT-6000」3モデルのフロントスピーカーは、すべてアルミダイキャスト製のスリムトールボーイタイプ。リアスピーカーのスタンドも付属する。5chセット時の価格は、TT-7000が143,000円、TT-3000が116,000円、TT-6000が89,000円。「TT-1100」はコンパクトな5chスピーカーセットで、セット価格は90,000円。
■サブウーファー
サブウーファーは2モデルを展開。「Q3B」は、タテ置きとヨコ置きのセッティングが自在に行えるモデルで、筐体はアルミダイキャスト製。ユニットは20cmでリアダクトタイプ。周波数特性は25Hz〜200Hz、出力は100W。40,000円での販売を予定する。
「320W」はオーソドックスな4角形のモデルで、密閉型を採用。ドライバーユニットは20cmで、大口径ヴォイスコイルを搭載する。周波数特性は35Hz〜200Hz、出力は100W。価格は30,000円を予定する。
■AVアンプ
AVアンプは、「A8M」を筆頭に、「AV-1086」「Q-101AV」の3機種をラインナップする。すべてデザインコンセプトが異なっており、A8Mは大型シャーシと外部ヒートシンクを備えるなど、プリメインアンプのA10と似たデザインとなっている。
A8Mはフロント2chを重視し、出力はメインチャンネルが190W+190W、センターが50W+50W、サラウンドが50W+50W(すべて6Ω時)となっているが、日本での導入にあたり、全チャンネル同一出力に変更する可能性もある。サラウンドフォーマットはドルビーデジタルEX、ドルビープロロジックII、DTS-ESなどに対応する。AACのデコードには対応していない。価格は250,000円。
AV-1086は、ゴールドとミラープレートを採用したデザインが特徴的なモデル。大型トランスを搭載したほか、頑強な筐体構造を採用している。出力はメインが150W+150W、センターが50W、サラウンドが60W+60Wだが、これもA8Mと同じく、同一出力に変更される可能性がある。なお、本機にはマイク入力が2系統装備されており、カラオケ機能も備えている。価格は80,000円。
Q-101AVは、薄型シンプルデザインのAVアンプで、AM/FMチューナーも装備。ビギナーでも簡単に操作できるよう工夫しているという。ドルビーデジタルとDTSのデコードに対応。出力はメインが50W+50W、センターが30W、サラウンドが30W+30W。AV-1086と同様カラオケ機能を備える。価格は45,000円。
■そのほか
そのほか、2.1chスピーカーシステム「QW-400-QQ100」も展開予定。オールアルミダイキャスト製のスタイリッシュなモデルで、サブウーファー部にアンプを内蔵する。サブウーファーは10cm×2、トゥイーターは8cmという変則的な構成を採用している。価格はオープンだが3万円前後での販売が予想される。本体色は写真のレッドのほか、ブラックとシルバーも用意される。
また、発表会場には置かれていなかったが、真空管アンプ「T5881」(350,000円)も発売する予定。CAV AUDIO社のカタログには、上記のほかにも様々な製品がラインナップされており、今後、多くのモデルが国内投入されることになりそうだ。
【問い合わせ先】
CAVジャパン(株)
TEL/03-5850-6800
(Phile-web編集部)
関連リンク
トピック