パイオニアマーケティング、英メリディアンのフェラーリ公式オーディオシステム「F80」を発売
パイオニアマーケティング(株)は、英メリディアンオーディオ社がフェラーリ社のオフィシャルプロダクトとして共同開発した、オーディオシステム「F80」を10月中旬より国内市場に向けて発売する。価格は税込で388,500円。
本日パイオニアマーケティングによる「F80」の製品発表会が都内で開催された。会場にはパイオニアマーケティング(株)代表取締役社長の山崎一彦氏や、英国のメリディアン本社よりチェアマン兼チーフテクニカルオフィサーのロバート・スチュアート氏が来日し、列席した。初めに新製品「F80」の特徴から紹介していこう。
「F80」は、コンパクトながら強靱な筐体の中に、メリディアン社最新のオーディオ技術を惜しみなく投入した高級オーディオシステムだ。CD/DVDの再生機能に加えて、FM/AMチューナーやアラームクロック機能、並びに同社が本機専用のオプションとして発売するiPodドック「i80」との組み合わせによるiPod再生などが楽しめる。同社がフェラーリ社のオフィシャルライセンスを取得したモデルとして、スピーカー部に共同開発の素材が採用されたほか、5色の“フェラーリカラー”を活かしたリッチなデザインが特徴だ。カラーバリエーションはフェラーリレッド/フェラーリイエロー/フェラーリホワイト/ブラック/シルバーの各色が揃う。スピーカーの前面、および付属のリモコンにはメリディアンのロゴとフェラーリのロゴの両方が配置されている。
製品はすべて同社が英国ケンブリッジ州に構える自社工場において、厳しい品質管理のもと一台一台ハンドメイドで生産されている。
本体キャビネットの素材には、フェラーリ社がF1のマシン開発で培ったアルミマグネシウム・コンポジット素材を採用。安定した重心を実現するとともに、リジッドな筐体と優れた音響特性を実現している。本体には2chのステレオスピーカーと、リア・低音用サブウーファーを内蔵。スピーカーのユニットにはネオジウムマグネットを採用する。さらにユニットが装着されている内部シャーシには、樹脂素材にベリリウムをはじめとする金属粉を混合して強度を高めた素材を用いて、音響特性が高められている。
本体搭載のエレクトロニクスにもメリディアンのこだわりが活かされている。デジタルアンプは2.1chで80Wのハイパワーを実現。オーディオ回路には、同社独自の音声圧縮技術「メリディアン・ロスレス・パッキング(MLP)」をはじめ、ハイエンドモデルにも搭載されている高度なDSP技術が投入されており、設置環境によって異なる音の広がり感や、置き場所による音質の調整がコントロールできる。ポジションセレクトはフロア置き/コーナー置き/シェルフ置き/フリーポジションに対応し、部屋サイズに合わせて音の広がりも7段階で調整が可能だ。また、電源部には高品位トロイダルトランスを搭載する。
外部接続端子の構成は、アンテナ出力(FM/AM)×2、光デジタル音声(入力×2、出力×1)、アナログヘッドホン出力、iPod専用端子のほか、映像出力用にコンポジット/S端子を各1ずつ備える。本体搭載のCD/DVDドライブはスロットローディング方式としている。
本機専用のオプションには、iPodドックの「i80」が11月下旬のスケジュールで国内導入を予定している。 F80とi80を専用のケーブルで接続して、iPod内の音楽を再生したり、iPodの充電が行える。またF80のリモコンによるiPod内のソースコントロールにも対応している。
本体搭載のディスプレイは有機ELを採用。i80との接続時には、iPodのメニュー画面と連動してアーティスト名や再生中の楽曲を表示するインターフェースも実現している。
本日の発表会に出席したメリディアンオーディオリミテッドのチェアマン兼チーフテクニカルオフィサーのロバート・スチュアート氏は、同社の歩みとF80の魅力を紹介した。
メリディアン社は昨年創立30周年の節目の年を迎え、記念モデルとして「F80」を発売。英国をはじめ欧州各国や米国で先行発売を開始し、既に大きな反響を得ているという。今回F80の日本市場への導入をパイオニアマーケティングとの協業により実現したことについては「良きパートナーを得て、日本のオーディオファンにF80の魅力をお届けできることをとても光栄に思う」とコメントした。
F80についてスチュアート氏は、「本機を開発するにあたっては、メリディアンが持つ最高のオーディオテクノロジーをすべて投入した理想の製品が目標だった。完成したF80は、今のメリディアンが持っている“すべて”が詰め込まれた会心のモデルだ」と自信をみせた。また同社にとって理想の音楽再生能力を備えた製品をより多くの人々に届けられるよう、優れたデザイン性が追求された点も本機の特徴だ。今回フェラーリ社とのパートナーシップが実現したきっかけについてスチュアート氏は、「はじめ、当社のリファレンススピーカー“DSP8000”をフェラーリカラーにカスタマイズして欲しい、というユーザーの注文を受けたことがきっかけとなってフェラーリ社との出会いが生まれた。以後、優れた性能とデザインを追求するというフェラーリ社と当社のコンセプトが合致し、今では当社がフェラーリ社のオーディオ製品開発における独占契約を結ぶことができた」とその経緯を紹介した。
パイオニアマーケティング(株)より出席した代表取締役社長の山崎一彦氏は、メリディアン社とのパートナーシップについて「“F80”は昨年から欧州やアメリカで販売を開始してきたが、今回は本機の日本地域での販売について当社が独占契約を締結することができたことをとても嬉しく思う」とコメント。本機の日本市場導入について山崎氏は「優れたオーディオ製品づくりには、メーカーの技術的レベルの高さやオリジナリティだけでなく、音楽やコンテンツに対する成熟した考え方が反映され、進化することが大切だと考えている。英国のオーディオ文化には、まさにこのようなものづくりの思想が生きていると感じている。メリディアンの新製品F80は、伝統尊重しながら固定概念にとらわれない同社のマインドと、クリエイティビティが反映されたとてもユニークな商品。日本のユーザーにF80の魅力を知ってもらえるよう、当社が力になりたい」と意気込みを語った。
またF80の国内販売戦略については、パイオニアマーケティング(株)取締役 営業部長の石見周三氏がコメント。本機の販売については「メリディアンのファンをはじめ、フェラーリのオーナや音楽に関心の高い人々、あるいはデザインに感度の高い人々も含めて、広範なチャンネルに向けたプロモーションを積極的に展開したい」と語った。本機に対応するiPodドック「i80」について、国内向けには11月下旬ごろが予定されている。「i80の発売後は、トップエンドのiPod関連機器としてもマーケティングを展開していきたい」と石見氏は語る。F80以外のメリディアン商品について、パイオニアマーケティングでの具体的な販売計画はいまのところ未定であるという。石見氏は「オーディオ・ビジュアルのコンテンツが持つパワーを、世界中のファンに楽しんでいただくことが私たちのミッション。メリディアン社と当社の素晴らしい出会いにより、実現していきたい」と抱負を述べた。
【問い合わせ先】
パイオニアマーケティング(株)
TEL/0120-772-272
(Phile-web編集部)
本日パイオニアマーケティングによる「F80」の製品発表会が都内で開催された。会場にはパイオニアマーケティング(株)代表取締役社長の山崎一彦氏や、英国のメリディアン本社よりチェアマン兼チーフテクニカルオフィサーのロバート・スチュアート氏が来日し、列席した。初めに新製品「F80」の特徴から紹介していこう。
「F80」は、コンパクトながら強靱な筐体の中に、メリディアン社最新のオーディオ技術を惜しみなく投入した高級オーディオシステムだ。CD/DVDの再生機能に加えて、FM/AMチューナーやアラームクロック機能、並びに同社が本機専用のオプションとして発売するiPodドック「i80」との組み合わせによるiPod再生などが楽しめる。同社がフェラーリ社のオフィシャルライセンスを取得したモデルとして、スピーカー部に共同開発の素材が採用されたほか、5色の“フェラーリカラー”を活かしたリッチなデザインが特徴だ。カラーバリエーションはフェラーリレッド/フェラーリイエロー/フェラーリホワイト/ブラック/シルバーの各色が揃う。スピーカーの前面、および付属のリモコンにはメリディアンのロゴとフェラーリのロゴの両方が配置されている。
製品はすべて同社が英国ケンブリッジ州に構える自社工場において、厳しい品質管理のもと一台一台ハンドメイドで生産されている。
本体キャビネットの素材には、フェラーリ社がF1のマシン開発で培ったアルミマグネシウム・コンポジット素材を採用。安定した重心を実現するとともに、リジッドな筐体と優れた音響特性を実現している。本体には2chのステレオスピーカーと、リア・低音用サブウーファーを内蔵。スピーカーのユニットにはネオジウムマグネットを採用する。さらにユニットが装着されている内部シャーシには、樹脂素材にベリリウムをはじめとする金属粉を混合して強度を高めた素材を用いて、音響特性が高められている。
本体搭載のエレクトロニクスにもメリディアンのこだわりが活かされている。デジタルアンプは2.1chで80Wのハイパワーを実現。オーディオ回路には、同社独自の音声圧縮技術「メリディアン・ロスレス・パッキング(MLP)」をはじめ、ハイエンドモデルにも搭載されている高度なDSP技術が投入されており、設置環境によって異なる音の広がり感や、置き場所による音質の調整がコントロールできる。ポジションセレクトはフロア置き/コーナー置き/シェルフ置き/フリーポジションに対応し、部屋サイズに合わせて音の広がりも7段階で調整が可能だ。また、電源部には高品位トロイダルトランスを搭載する。
外部接続端子の構成は、アンテナ出力(FM/AM)×2、光デジタル音声(入力×2、出力×1)、アナログヘッドホン出力、iPod専用端子のほか、映像出力用にコンポジット/S端子を各1ずつ備える。本体搭載のCD/DVDドライブはスロットローディング方式としている。
本機専用のオプションには、iPodドックの「i80」が11月下旬のスケジュールで国内導入を予定している。 F80とi80を専用のケーブルで接続して、iPod内の音楽を再生したり、iPodの充電が行える。またF80のリモコンによるiPod内のソースコントロールにも対応している。
本体搭載のディスプレイは有機ELを採用。i80との接続時には、iPodのメニュー画面と連動してアーティスト名や再生中の楽曲を表示するインターフェースも実現している。
本日の発表会に出席したメリディアンオーディオリミテッドのチェアマン兼チーフテクニカルオフィサーのロバート・スチュアート氏は、同社の歩みとF80の魅力を紹介した。
F80についてスチュアート氏は、「本機を開発するにあたっては、メリディアンが持つ最高のオーディオテクノロジーをすべて投入した理想の製品が目標だった。完成したF80は、今のメリディアンが持っている“すべて”が詰め込まれた会心のモデルだ」と自信をみせた。また同社にとって理想の音楽再生能力を備えた製品をより多くの人々に届けられるよう、優れたデザイン性が追求された点も本機の特徴だ。今回フェラーリ社とのパートナーシップが実現したきっかけについてスチュアート氏は、「はじめ、当社のリファレンススピーカー“DSP8000”をフェラーリカラーにカスタマイズして欲しい、というユーザーの注文を受けたことがきっかけとなってフェラーリ社との出会いが生まれた。以後、優れた性能とデザインを追求するというフェラーリ社と当社のコンセプトが合致し、今では当社がフェラーリ社のオーディオ製品開発における独占契約を結ぶことができた」とその経緯を紹介した。
【問い合わせ先】
パイオニアマーケティング(株)
TEL/0120-772-272
(Phile-web編集部)
関連リンク
トピック