チェコ製KR真空管の新顔も
【ハイエンドショウ】クリプトン 漆スピーカー「KX-3U」/花野井“卵型スピーカー”/GLANZ ステンレス製トーンアーム
本日21日から23日まで、東京・有楽町の交通会館12Fイベントホールを舞台に「ハイエンドショウトウキョウ2010スプリング」が開催されている。入場は無料。本項では「DTルーム」の出展をレポートしよう。
クリプトン
クリプトンは4月に発表したスピーカーシステム“Vigore”の漆塗りバージョンを披露している(関連ニュース)。ラインナップは朱塗り仕上げの「KX-3UR」と、溜塗り仕上げ「KX-3UB」の2機種。販売は5月下旬から開始され、50セットの限定モデルとなっている。本日のショウでは、炭山アキラ氏のイベント(関連ニュース)でも音だしを行っていた。
本機にはサランネットに誉田屋源兵衛製 西陣織の絹が採用され、装着時でもマスキングのない音の再生を実現しているという。下方には“Vigore”のシリーズロゴを配している。
元は木の樹液からなる「漆」は植物性塗料のため、木のエンクロージャーと親和性が高く、化学塗装との比較でも、芯がありながらまろやかで柔らかいサウンドが得られることが特徴であるという。
花野井製作所
花野井製作所は、昨年開催された音展 in AKIBA 2009のブースで出展していた自社開発のスピーカー「Ovum」を展示している(関連ニュース)。今回もプロトタイプの出展となったが、音展の段階よりもさらに完成度が上がっているという。販売については5月下旬からのスタートが予定されており、価格はペアで65万円になる見込み。専用スタンドは税込で157,500円を予定。
本機のエンクロージャーは同社の高い木工加工技術を活かし、天然木を卵形に削り出している。「卵形にしたことで剛性が高められ、音の回析も抑制できるメリットが得られる。特定の定在波を回避する効果もある。またデザイン面の魅力もアピールしたい」と同社説明員は語る。素材はフィンランド製のホワイトバーチ。剛性と音のバランスにより選択したという。自社で行っているという外装の塗装は、独特の木目の魅力を活かすためクリアな仕上げとしているが、他のカラーオーダーや塗りつぶし塗装も可能だという。
ベルドリーム
同社取り扱いブランドのLOVE HARMONYからは消磁ユニット「Excellent Degauss AX-W3」が公開された。手持ちのオーディオシステムのAUX、ライン入力端子に接続して消磁効果が得られるという。価格は税込で47,500円。まもなく発売される予定となっている。
GLANZからはステンレス素材をふんだんに使ったS字型トーンアーム「MH-104S」、ヘッドシェル「MH-4S」などの新製品が紹介された。「MH-104S」はアーム本体の素材であるステンレスの細密加工と切削、研磨に多くの手間がかかった苦心作であると、会場に訪れていた同社の技術者は語る。ダンパー素材の選定と組み合わせにも多くの検証が重ねられたという。「MH-4S」はシェル・プラグ一体削りだし加工となっている。
テクソル
ハイエンドショウに初めて出展したテクソルは、チェコの真空管メーカー“KR Audio Electronics”の真空管製品を一堂に展示している。KRの真空管はSIMAX硬質ガラスを贅沢に使用した肉厚なバルブで振動に対する強さを確保しており、電極も固定に配慮された堅牢な独自構造を採用している点が特徴であるという。
今回は通常の「300B」を改良し、音の響きや抜けの良さを特徴とした「300B-Balloon」(ペア・73,500円)、出力値を強化した「300 BXLS」(ペア・82,950円)など、5つの新製品を展示して注目を集めていた。またブースの一角には同時に50本の真空管を計測できるという大型測定器も展示されている。
クリプトン
クリプトンは4月に発表したスピーカーシステム“Vigore”の漆塗りバージョンを披露している(関連ニュース)。ラインナップは朱塗り仕上げの「KX-3UR」と、溜塗り仕上げ「KX-3UB」の2機種。販売は5月下旬から開始され、50セットの限定モデルとなっている。本日のショウでは、炭山アキラ氏のイベント(関連ニュース)でも音だしを行っていた。
本機にはサランネットに誉田屋源兵衛製 西陣織の絹が採用され、装着時でもマスキングのない音の再生を実現しているという。下方には“Vigore”のシリーズロゴを配している。
元は木の樹液からなる「漆」は植物性塗料のため、木のエンクロージャーと親和性が高く、化学塗装との比較でも、芯がありながらまろやかで柔らかいサウンドが得られることが特徴であるという。
花野井製作所
花野井製作所は、昨年開催された音展 in AKIBA 2009のブースで出展していた自社開発のスピーカー「Ovum」を展示している(関連ニュース)。今回もプロトタイプの出展となったが、音展の段階よりもさらに完成度が上がっているという。販売については5月下旬からのスタートが予定されており、価格はペアで65万円になる見込み。専用スタンドは税込で157,500円を予定。
本機のエンクロージャーは同社の高い木工加工技術を活かし、天然木を卵形に削り出している。「卵形にしたことで剛性が高められ、音の回析も抑制できるメリットが得られる。特定の定在波を回避する効果もある。またデザイン面の魅力もアピールしたい」と同社説明員は語る。素材はフィンランド製のホワイトバーチ。剛性と音のバランスにより選択したという。自社で行っているという外装の塗装は、独特の木目の魅力を活かすためクリアな仕上げとしているが、他のカラーオーダーや塗りつぶし塗装も可能だという。
ベルドリーム
同社取り扱いブランドのLOVE HARMONYからは消磁ユニット「Excellent Degauss AX-W3」が公開された。手持ちのオーディオシステムのAUX、ライン入力端子に接続して消磁効果が得られるという。価格は税込で47,500円。まもなく発売される予定となっている。
GLANZからはステンレス素材をふんだんに使ったS字型トーンアーム「MH-104S」、ヘッドシェル「MH-4S」などの新製品が紹介された。「MH-104S」はアーム本体の素材であるステンレスの細密加工と切削、研磨に多くの手間がかかった苦心作であると、会場に訪れていた同社の技術者は語る。ダンパー素材の選定と組み合わせにも多くの検証が重ねられたという。「MH-4S」はシェル・プラグ一体削りだし加工となっている。
テクソル
ハイエンドショウに初めて出展したテクソルは、チェコの真空管メーカー“KR Audio Electronics”の真空管製品を一堂に展示している。KRの真空管はSIMAX硬質ガラスを贅沢に使用した肉厚なバルブで振動に対する強さを確保しており、電極も固定に配慮された堅牢な独自構造を採用している点が特徴であるという。
今回は通常の「300B」を改良し、音の響きや抜けの良さを特徴とした「300B-Balloon」(ペア・73,500円)、出力値を強化した「300 BXLS」(ペア・82,950円)など、5つの新製品を展示して注目を集めていた。またブースの一角には同時に50本の真空管を計測できるという大型測定器も展示されている。