ESS社の最新DACを搭載

アキュフェーズ、高速・高精度DSP搭載のデジタル・チャンネル・デバイダー「DF-55」を発売

公開日 2011/01/18 19:16 ファイル・ウェブ編集部
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DF-55
アキュフェーズ(株)は、デジタル・チャンネル・デバイダー「DF-55」を1月下旬に発売する。価格は787,500円(税込)。

2005年に発売された「DF-45」をフルモデルチェンジした製品。高速・高精度DSPの搭載により演算精度を高め、優れたフィルター特性も実現している。デジタルからアナログへの信号変換は、ESS社の“ハイパーストリームDAC”「ES9008」を4回路並列で駆動し、ノイズの発生を極小化している。モノフォニックモードも設け、DACのパラレル駆動を可能にしたことで、さらなる性能向上とS/Nの改善が実現したという。

本機ではひとつの帯域を一つのデバイダー・ユニットが受け持つ。信号を分割するフィルター、96dB/octaveを実現した減衰スロープ特性、ディレイやディレイコンペンセーター、レベル・コントロール、位相切換などの全機能におけるデジタル処理を実現している。隣接する帯域のクロスオーバーポイントを、59カ所のカットオフ周波数で設定できるほか、6種類の減衰スロープ特性も独立して設定できる点も特徴。各スピーカーユニットの限界能力を引き出すことができ、より細やかな音のつながりや、全体のエネルギーバランスを取ることが可能になっている。

ディレイ機能によるタイムアラインメントの調整機能が充実している点も本機の特長の一つだ。同一バッフル面に取り付けたスピーカーシステムやホーンシステムでは、これまでなかなか実現できなかったタイムアラインメントを、デジタル信号処理による電気的な遅延により、簡単かつ正確に補正することができる。もう一つのディレイ・コンペンセーター機能については、信号がフィルター回路を通過する際に発生する、出力信号の遅延、ステップ応答やインパルス応答の乱れを自動補正する機能。遅延時間を音速から換算した距離(cm)で表示することができる。

各スピーカー・ユニット間の位相整合はフェーズ機能で簡単に切り替えられる。各帯域のレベルは「+12.0dB〜-40dB」の間で0.1dBステップまで細かく可変できる。その他、不意にノブに触っても設定した機能が変更されないようセーフティーロックを設け、使用しないユニットの機能を無効にし、表示も全て消灯するOFF設定、設定済み機能の保存/呼び出しが行えるメモリー機能も装備する。

【問い合わせ先】
アキュフェーズ株式会社
TEL/045-901-2771

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  • ジャンルチャンネルデバイダー
  • ブランドACCUPHASE
  • 型番DF-55
  • 発売日2011年1月下旬
  • 価格¥787,500(税込)
【SPEC】●アナログ入力:バランス/アンバランス 各1 ●アナログ出力:バランス/アンバランス 各4 ●デジタル入力:同軸/光/HS-LINK 各1 ●デジタル出力:HS-LINK ●消費電力:29W ●外形寸法:465W×151H×396Dmm ●質量:14.7kg