【ヘッドホン祭】フォステクス、DoP方式でDSDネイティブ伝送対応の「HP-A8」やTH900 Suaraコラボモデルを披露

公開日 2012/05/12 17:37 ファイル・ウェブ編集部
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フジヤエービック主催のヘッドホンイベント「春のヘッドフォン祭 2012」が本日開催された。本稿では、この度USB経由でのDSD再生に対応することが発表されたフォステクスの「HP-A8」についてお伝えする。

■DoP方式でDSDネイティブ伝送に対応する「HP-A8」

既報のとおり、フォステクスの192kHz/32bit DAC搭載ヘッドホンアンプ「HP-A8」は、アップデートによりUSB経由でのDSDネイティブ再生に対応することになった。同社サイトから最新ファームウェアをダウンロードし、SDカードに保存。そのSDカードをHP-A8に挿入してアップデートを行う。詳細な時期は未定だが、「なるべく早く対応したい」(同社説明員)とのことだ。

HP-A8を使ったUSB経由でのDSDネイティブ再生デモが早速行われていた

HP-A8のフロントパネルには「USB DSD2.8MHz」の表示が。

DSD再生ソフトをインストールしたPCでDSDファイルを再生し、音声データをDoP方式によりUSB経由でHP-A8に送れるようになる。DoPとは「DSD over PCM」、つまりDSDデータをPMCデータに似せたかたちにエンコードする方式で、16bit分のDSDデータと8bit分のフラグ(PCMではなくDSDデータであると判別させるためのデータ)で構成される。DSD 2.8MHzのデータであれば、サンプリング周波数を176.4kHzにすると、実質のデータ量は同じまま収められるとのこと。

DSD再生ソフトはいくつか存在しているが、フォステクスが推奨しているのは「HQ Player」。こちらははWindows(Vista/7)とLinux向けの再生ソフト。販売・開発元のSignalystとフォステクスは協力して動作確認とフィードバックを行っているそうだ。

Mac向けには「Pure Music」という再生ソフトが今後DSD再生に対応する予定とのこと。

なお、SDカード経由でのDSD再生機能も勿論引き続き搭載。アップデートにより、カード内に複数のフォルダが持てるようになるため、プレイリストの管理がしやすくなる。

SDカード経由でのDSD再生のメリットは、再生ソフト購入費が必要ないこと、大容量のSDカードも比較的安価に手に入れられること、そして安定した再生が可能なこと。「HQ Player」は1万円程度の有料ソフトであり、PCの新OSが登場した際の対応に時間がかかる場合も予想されるという。USB経由での再生とSDカード経由での再生を、使用スタイルや状況に合わせて使い分けることができるのも「HP-A8」の特徴のひとつとなっている。


■「TH900」Suaraコラボモデルが初お披露目

磁束密度1.5テスラの新開発50mmドライバーを搭載したフラグシップヘッドホン「TH900」に、歌手のSuaraさんとコラボした特別モデルが受注販売されることも明らかになった。本日ヘッドフォン祭りの会場で初めて実機が披露された。

Suaraコラボの「TH900」受注販売が行われることに。

片方のハウジングにはSuaraさんのツアーロゴが、もう片方にはフォステクスのロゴが入っている

特別コラボモデルは、スペックはTH900と同様。ハウジングに銀箔で記されたフォステクスロゴの代わりに、昨年行われたSuaraさんのツアー「花凛風月」のマークが入っているのが大きな特徴だ。

価格はTH900と同じ157,500円(税込)だが、ヘッドホンスタンドは付属しないとのことだ。

ヘッドホンアンプ「HP-A7」「HP-A3」「HP-P1」など既存の人気モデルも登場

カスタムイヤホン“KOTORI”シリーズは、そのファッション性により各方面からひっぱりだこ。こちらはスピッツとコラボしたモデル。箱にも「SPITZ」の文字が入っている

こちらはスターバックスとのコラボ。3つのフラペチーノからインスパイアされたデザインとのこと

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