開発の背景や高音質化のポイントを説明
DYNAUDIO、ワイヤレス・アクティブスピーカー「Xeo」説明会を開催 − 本国CEOが魅力を語る
そして高音質化のポイントについて「回路がとてもシンプルだからこれほどの音質を保てる」とコメント。デジタル信号のままトランスミッターからスピーカーに信号を送り、DSPを通して出力するというシンプルな構成にすることで「すべての信号経路で音が下がる要素を排している」と説明した。
また、同社が培ってきたスピーカー技術を投入していること、前述のようにシンプルな回路構成を採用したことに加えて、「我々は、技術をどこでどのように使えば効果的なのかを知っていることもポイントだ」ともコメント。「DSPはなんでもできるとエンジニアは思っているが、そのようなツールはどう使うかが重要。DSPの使い方の経験を培ってきたし、そのノウハウが我々の自信だ」と言葉を続けた。
加えて「Wi-Fiの周波数を使っているが、WI-FI環境は一切必要ないというのもとても大切な特徴だ」と説明。プラグインの用意やIPアドレスの設定などといった諸々の作業も必要なく、ただ電源を入れれば使えるというシンプルさも大きなポイントであると述べる。
■「Xeoは音楽再生の伝統と新しさを繋ぐ製品」
またエーレンホルツ氏は、「人々が音楽を聴く姿勢が変わってきている。現代の人は、今までのようなハイエンドオーディオに興味を失ってきている」とし、「今から7年ほど前に、開発部門とワイヤレスのものを開発できないかと話し始めた」とコメント。オーディオ市場の変化が本製品開発の背景にあったと説明する。
「現代の人々がどのように音楽と接しているかを考えてみたときに、ひとつはコアなオーディオファンがいて、今まで我々はそういう層に向けてスピーカーを作ってきた。しかし、今やこういう人々はマイノリティと言わざるを得ない。全体の人口の1〜2%程度だろう」とコメント。
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