高音質「ミュージックマニアック」登場
【発表会詳報】デノンがヘッドホン&イヤホン新ラインナップを発表 ー スタイルに合わせた4シリーズ8機種が登場
■発表会情報 − 今秋にもライフスタイル提案型製品の第二弾をリリース予定
本日、デノンブランドを取り扱う(株)D&Mホールディングスは、新製品の記者発表会を開催した。
同社のセールス&マーケティング アジア/パシフィック プレジデント キム・テイホウ氏は、デノンが100年以上の歴史を持つブランドであることに触れ「私たちが頑張って来れたのも、この100年という歴史の中で培った高音質技術と知見のおかげだ」と述べた。
キム氏は、パッケージメディアからオンデマンドストリーミングへ変化していく“音源の多様化”や、PC/ネットワークプレーヤー、DAPやスマートフォンなどに広がる“デバイスの多様化”、それに伴う“音楽の楽しみ方の多様化”を挙げ「音楽の環境は変化している」と語り、「製品に対してターゲットと用途、デザイン、利便性の追求が求められる現在の環境の中では、デバイスの本来の目的である良い音を鳴らすという部分が損なわれているのではないかと感じる」とコメント。
「デノンの挑戦は、ターゲットと用途、デザイン、利便性の全てを追求する中で、さらにどんなときも最高の音をあきらめないことだ」と説明。今回発表された新製品群が、同社の100年超の歴史で培った技術を投入し、“本物の音”を兼ね備えたライフスタイル商品であることをアピールした。
キム氏が「これまでのデノンテイストを打ち破る先進的なデザイン」と語るヘッドホン/イヤホン製品については、4つのターゲットと使用用途ごとに最適化された製品を展開する。ネットワーク対応ドックスピーカーも、使用用途にあわせて室内インテリアにマッチしたタイプと、屋外でも使用できるタイプの2種類を展開していく。
キム氏は「実は今回の製品はもう少し早くリリースするはずだった」とこぼれ話も披露。「デノンには“サウンドマイスター”と呼ばれる人たちがいて、代々このサウンドマイスターがデノンの“本物の音”を引き継いできた。今回の新製品も今までのデノンのオーディオ製品と同様にサウンドマイスターがチューニングを施しており、彼らが納得できる品質にするために時間が掛かった」という。「やはり音へのこだわりは大切にしたい。これからも利便性やデザインを追求しながら、良い音を追求していく」とした。
さらに会場には、同社ブランドグループジャパン開発本部 福島欣尚氏と国内営業本部マーケティンググループ 上田貴志氏が登壇した。
福島氏は、今回のヘッドホン/イヤホン製品の開発について「ライフタイルをどのように解釈して物作りをするか、というところからスタートした」と説明。「新しく4つのライフスタイルをまとめて提案するというスタートを切り、今までとは違うデザインになった。デノンはどうしたの?と思われるかもしれないが、実際に聴くと中身は変わっていない、と思ってもらえると思う」とアピールした。
上田氏は、ネットワーク対応ドックスピーカー製品について「ドックスピーカーの市場は大きく、価格レンジも広い。そこにネットワーク機能を搭載し、付加価値の高い製品として展開していく」と製品の思想を語った。「ネットワーク再生の楽しさに気付いていないユーザーにも訴えかけていく」という。
なお今後の製品展開についてキム氏は、「デノンとしては、従来のデノンの強みであるHi-FiやAVアンプなどの製品も、最新技術を織り込んで最高の音を出せるように、今までと同様の姿勢で開発し続けていく」とコメント。
さらには、「成長市場のヘッドホンやドックスピーカーについては、良いものを作るだけでは足りない。ユーザーがどう使っているのかを考えていかなくてはならず、そういうライフスタイルに視点を定めて開発を行った製品の第一弾が今回のモデルとなる。今秋にも、ライフスタイル提案型製品の第二弾を発表していく予定だ」と、今後登場する新製品についても示唆した。
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