電源部も強化
デノン、“Advanced UHC-MOSシングルプッシュプル回路”搭載のプリメインアンプ「PMA-2000RE」
デノンは、出力段に進化した「Advanced UHC-MOSシングルプッシュプル回路」を搭載した、プリメインアンプ「PMA-2000RE」を10月中旬に発売する。価格は189,000円(税込)。カラーはプレミアム・シルバー。
本機も2009年に発売された「PMA-2000SE」(関連ニュース)の後継モデル。2000シリーズが1996年に登場した頃から数えて、第7世代目のモデルになる。
歴代の2000シリーズにも搭載されてきた「UHC(Ultra High Current)-MOSシングルプッシュプル回路」を進化させ、新たに開発した増幅素子を「Advanced UHC-MOSシングルプッシュプル回路」として搭載した点が大きな特徴。シングルプッシュプル回路でありながら、大出力アンプという理想の回路構成を採用。約35個のMOS-FETと約3個のバイポーラトランジスターに匹敵する力強さを持つという。
素子自体の許容電流が強化され、定格電流が30Aから70Aに、ピーク電流が120Aから210Aに引き上げられた。加えてUHC-MOSとヒートシンクとの間に、熱伝導効率の高い銅板を追加。放熱効果の高い銅の性質を活かして、増幅素子の動作を安定化させ、微小信号から大きな信号まで、音色を買えることなく余裕のある音楽再生を可能にした。
パワーアンプの入力段には、新たに「Dual FET」を採用。ペア特性の揃ったDual FETを使用することで、温度変化による音質への影響を避け、安定動作を実現した。差動増幅回路の初段には「カスコードブートストラップ回路」を採用し、高速・広帯域な信号再生時にも、周波数位相ずれが少ない増幅を可能にしている。
UHC-MOSをより安定動作させるために、温度対策も強化した。増幅素子の熱を熱伝導率の高い銅板をしくことで、より効率的に逃がして能力を最大限に発揮させる構造を採用する。同技術は100周年記念モデルの「PMA-A100」にも採用された。
電源部には、従来モデルに対して1.5倍の能力を持つショットキーバリアダイオードを新たに採用。UHC-MOS FETの特性をさらに引き出す強力な電源供給能力を実現。スイッチングノイズが少なく、高速動作による強力なパワーを実現している点が特徴だ。
本体の防振構造は「DIRECT MECHANICAL GROUND」を採用し、振動が音質に与える悪影響を徹底排除。筐体は1.6mm厚の銅板を用いた高剛性構造。ヒートシンクはより捻れに強い取付を実現し、シャーシに直接固定することでより強力に振動を抑制する。ヒートシンクの鳴きを抑えるため、フィンの間隔も敢えて不揃いにして振動を抑制している。パワートランスの取り付けは、複数の制振材を用いてフローティング。トランスを支える鉄製のブラケットには2.0&2.0mm厚の銅板を用いている。
インシュレーターの素材には、同時発売のDCD-1650REと同じく、高剛性と内部損失の大きさが特徴の「DMC(Bulk Molding Compound)」をソリッド構造で採用。底面には振動吸収率の高い「GSフェルト」を貼り付けている。
2つのトランスを並列接続することで、電気・磁気特性を改善。また、2つのトランスの搭載方向をそれぞれ逆向きに配置し、磁気による影響をキャンセルさせる「L.C.(Leakage Canceling)マウント・ツイン・トランス」方式を採用。アンプ内部のノイズ源である磁束の漏洩を低減している。
筐体内部は各回路の相互干渉を抑えるため、パワーアンプブロックは電源トランスを挟んでL/R対象に配置したツインモノラル構成を採用。信号レベルの異なる回路の分離も徹底している。厚さ1.6mmの鋼板を使用した、6ブロック・セパレーテッド構造を採用し、音場感に優れた再生を実現しているという。
ボリュームは27型大径ボリュームを電動モータードライブ化して採用。リモコンによるボリューム操作も対応した。
信号経路はシンプル&ストレート化を徹底。信号の引き回しを最小限の経路とし、回路間における信号劣化を防いでいる。本機では2000REまでフロントパネルに設けられていた「REC OUTセレクター」を廃止したことで、さらにシンプルな伝送回路となっている。ソースダイレクト時にはREC OUT端子への信号出力をカットでき、さらに信号経路の短縮化が図れる。
背面端子部には他のプリアンプから本機のパワーアンプにダイレクトに入力できるパワーアンプダイレクト端子を搭載。本機能はフロントパネルにあるスイッチでON/OFFの切り替えが可能だ。他のパワーアンプやサブウーファーとの接続にも便利なプリアウト端子も装備する。
本格的なフォノ入力端子も備え、背面の切り替えボタンでMM/MCカートリッジ対応がいずれか選べる。
Phono/CD用の入力端子には、大型の削り出し金メッキピンジャックを採用。左右端子間のピッチにゆとりを持たせて、高級ラインケーブルも無理なく装着できるようにしている。
同時発売のDCD-1650REもコントロールできるシステムリモコンが付属する。電源の切り忘れを防止する「オートスタンバイ機能」も備えた。
【問い合わせ先】
デノン・マランツ・D&Mインポートオーディオお客様相談センター
TEL/0570-666-112
本機も2009年に発売された「PMA-2000SE」(関連ニュース)の後継モデル。2000シリーズが1996年に登場した頃から数えて、第7世代目のモデルになる。
歴代の2000シリーズにも搭載されてきた「UHC(Ultra High Current)-MOSシングルプッシュプル回路」を進化させ、新たに開発した増幅素子を「Advanced UHC-MOSシングルプッシュプル回路」として搭載した点が大きな特徴。シングルプッシュプル回路でありながら、大出力アンプという理想の回路構成を採用。約35個のMOS-FETと約3個のバイポーラトランジスターに匹敵する力強さを持つという。
素子自体の許容電流が強化され、定格電流が30Aから70Aに、ピーク電流が120Aから210Aに引き上げられた。加えてUHC-MOSとヒートシンクとの間に、熱伝導効率の高い銅板を追加。放熱効果の高い銅の性質を活かして、増幅素子の動作を安定化させ、微小信号から大きな信号まで、音色を買えることなく余裕のある音楽再生を可能にした。
パワーアンプの入力段には、新たに「Dual FET」を採用。ペア特性の揃ったDual FETを使用することで、温度変化による音質への影響を避け、安定動作を実現した。差動増幅回路の初段には「カスコードブートストラップ回路」を採用し、高速・広帯域な信号再生時にも、周波数位相ずれが少ない増幅を可能にしている。
UHC-MOSをより安定動作させるために、温度対策も強化した。増幅素子の熱を熱伝導率の高い銅板をしくことで、より効率的に逃がして能力を最大限に発揮させる構造を採用する。同技術は100周年記念モデルの「PMA-A100」にも採用された。
電源部には、従来モデルに対して1.5倍の能力を持つショットキーバリアダイオードを新たに採用。UHC-MOS FETの特性をさらに引き出す強力な電源供給能力を実現。スイッチングノイズが少なく、高速動作による強力なパワーを実現している点が特徴だ。
本体の防振構造は「DIRECT MECHANICAL GROUND」を採用し、振動が音質に与える悪影響を徹底排除。筐体は1.6mm厚の銅板を用いた高剛性構造。ヒートシンクはより捻れに強い取付を実現し、シャーシに直接固定することでより強力に振動を抑制する。ヒートシンクの鳴きを抑えるため、フィンの間隔も敢えて不揃いにして振動を抑制している。パワートランスの取り付けは、複数の制振材を用いてフローティング。トランスを支える鉄製のブラケットには2.0&2.0mm厚の銅板を用いている。
インシュレーターの素材には、同時発売のDCD-1650REと同じく、高剛性と内部損失の大きさが特徴の「DMC(Bulk Molding Compound)」をソリッド構造で採用。底面には振動吸収率の高い「GSフェルト」を貼り付けている。
2つのトランスを並列接続することで、電気・磁気特性を改善。また、2つのトランスの搭載方向をそれぞれ逆向きに配置し、磁気による影響をキャンセルさせる「L.C.(Leakage Canceling)マウント・ツイン・トランス」方式を採用。アンプ内部のノイズ源である磁束の漏洩を低減している。
筐体内部は各回路の相互干渉を抑えるため、パワーアンプブロックは電源トランスを挟んでL/R対象に配置したツインモノラル構成を採用。信号レベルの異なる回路の分離も徹底している。厚さ1.6mmの鋼板を使用した、6ブロック・セパレーテッド構造を採用し、音場感に優れた再生を実現しているという。
ボリュームは27型大径ボリュームを電動モータードライブ化して採用。リモコンによるボリューム操作も対応した。
信号経路はシンプル&ストレート化を徹底。信号の引き回しを最小限の経路とし、回路間における信号劣化を防いでいる。本機では2000REまでフロントパネルに設けられていた「REC OUTセレクター」を廃止したことで、さらにシンプルな伝送回路となっている。ソースダイレクト時にはREC OUT端子への信号出力をカットでき、さらに信号経路の短縮化が図れる。
背面端子部には他のプリアンプから本機のパワーアンプにダイレクトに入力できるパワーアンプダイレクト端子を搭載。本機能はフロントパネルにあるスイッチでON/OFFの切り替えが可能だ。他のパワーアンプやサブウーファーとの接続にも便利なプリアウト端子も装備する。
本格的なフォノ入力端子も備え、背面の切り替えボタンでMM/MCカートリッジ対応がいずれか選べる。
Phono/CD用の入力端子には、大型の削り出し金メッキピンジャックを採用。左右端子間のピッチにゆとりを持たせて、高級ラインケーブルも無理なく装着できるようにしている。
同時発売のDCD-1650REもコントロールできるシステムリモコンが付属する。電源の切り忘れを防止する「オートスタンバイ機能」も備えた。
【問い合わせ先】
デノン・マランツ・D&Mインポートオーディオお客様相談センター
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