アルニコ・ドライバー搭載

TANNOYから“Definitionシリーズ”のフラグシップスピーカー「DC10A」

公開日 2013/02/04 17:53 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
エソテリック(株)は、同社が取り扱う英TANNOYのフロア型スピーカー“Definition”「DC10A」を2月15日に発売する。価格は840,000円(税込・1台)。カラーはダークウォルナット、チェリー、ブラックの3種類。

“Definition”「DC10A」

Definitionシリーズのフラグシップに位置づけられるモデル。大型アルニコマグネット「ALCOMAX-III」と、コンプレッショントゥイーターを採用した新設計の10インチ・デュアルコンセントリックドライバー(同軸2ウェイ)を搭載する。ALCOMAX-IIIは、最高峰Westminster Royal/SEをはじめとするハイエンド機のみに採用されていたマグネットで、従来のアルニコの3倍の磁気エネルギーを持つという。

ウーファー部のコーン紙はクルトミューラー社特性のハードコーンで、ナチュラルな薬剤をコーティングしたタンノイ独自のもの。コーンの分割振動を抑え、トランジェント特性、パワーハンドリング特性を大幅に向上させるという。コットンクロスをツインロール状に形成したハードエッジは、強度と耐久性を高めるため特殊フェノール樹脂を含浸させ、表面を特殊コーティングしている。分割振動を抑え、濁りのない中域再生を狙った。

トゥイーター部は、軽量アルミ合金の逆ドーム型ダイアフラムと、アルミニウム線のボイスコイルを採用。6段階プレス法で徐々にドームを形成し、1回のプレスごとに加熱して内部歪みを取り除く処理を施している。ダイアフラムの反対側には、空洞を設けてトランジェント特性の向上を図った。さらに、ラッピング処理を施したホーンのネックに19個のスロートを空け、位相の補正を図った。

ドライバーフレームは高剛性のアルミダイキャスト製で、10カ所でエンクロージャーに固定している。

内部には、低損失ラミネートコア・インダクター、ポリプロピレン・フィルムコンデンサーなどの高品位オーディオ・グレードパーツを厳選して使用。ワイヤリングもプリント基板を使わず各部品間を直結(ハードワイヤリング)している。

ネットワーク回路にはDCT(ディープ・クライオジェニック)を施し、回路内部のストレスを減少させ、信号伝達能力を高めた。コンデンサーにはタンノイ独自のDMT防振処理を施している。内部配線には単結晶構造のPCOCC内部配線を採用。

本体エンクロージャーにはバーチ材を採用。精密なコンピューター解析に基づいて設計された独自のラウンドカーブにより、共振や内部反射を低減し、剛性を高める強固なブレーシング構造により、楽器の繊細な音色を忠実に再現するとしている。

リアルウッドの突き板にはプレミアムグレードの素材のみを厳選し、光沢ラッカー仕上げとした。エンクロージャー底面には、市販のスピーカー/スピーカースタンド専用の充填材やバラストなどを入れられるMLC(マスローディングキャビティー)を備える。また、アルミの無垢材から削りだした重量級スピーカーベースを標準装備する。

端子は、アース端子付きバイワイヤリング端子を採用している。

本体サイズは345W×1,135H×438Dmmで、質量は42.7kg。周波数特性は28Hz〜22kHzで、インピーダンスは8Ω、能率は93dB。


【問い合わせ先】
エソテリック
TEL/0570-000-701

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
新着記事を見る
  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドTANNOY
  • 型番DC10A
  • 発売日2013年2月15日
  • 価格¥840,000(税込・1台)
【SPEC】 ●周波数特性:28Hz〜22kHz ●インピーダンス:8Ω ●能率:93dB ●外形寸法:345W×1,135H×438Dmm ●質量:42.7kg