シンプルな回路構成とこだわりのカスタムパーツをふんだんに採用

スペック、別筐体電源の2ユニットフォノイコ「REQ-77S」

公開日 2013/02/08 19:40 ファイル・ウェブ編集部
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スペックは、アンプ部と電源部の2ユニット構成を採用するフォノイコライザーの新モデル「REQ-77S」を3月1日に発売する。価格は1,134,000円(税込)。

REQ-77S(左がアンプ部で、右が電源部)


REQ-77Sの背面(左がアンプ部で、右が電源部)
低出力/ローインピーダンスのMC出力を受ける初段のオペアンプには、超ローノイズ/ハイゲインのバイポーラ入力オペアンプを採用。また、ハイインピーダンスのMM出力には、超ハイスルーレートのFET入力オペアンプを選択している。出力段には600Ω負荷にも対応するオーディオ専用のオペアンプを採用。片チャンネルにつきオペアンプ4石のみというシンプルな回路で構成している。

内部には、動特性に優れるというCR型イコライザーを搭載。コンデンサーには、カスタム仕様のArizona Capacitors製ハーメチックシール(完全気密構造)のオイルコンデンサーと、樹脂ケースに収められたマイカコンデンサーを並列接続している。

電源部には、新開発のSiCによる大容量ショットキーバリアダイオードを搭載する。また、電源のコンデンサーにもカスタムの大容量電解コンデンサーと中容量のコンデンサーをブレンドし、更に小容量のオイルコンやマイカコンを並列接続している。フォノイコライザー本体への電源とは別個にリレー回路用のトランスと電源回路を設け、リレー回路からイコライザーアンプへの影響を抑えた。電源回路からの他チャンネルへのクロストークを低減するため、イコライザー回路用にはL/R独立の電源回路を設けた。

アンプ部の入力部の仕様は、MCゲインが60dBで、入力インピーダンス切替が20Ω/200Ω、MMゲインが40dBとなる。入力負荷容量切替は0pF/100pF。出力部の仕様は、アンバランスRCAとバランスXLRを装備する。RIAA 偏差は10Hz~50kHz±0.25dB以内。入力換算ノイズは-140dBV(MC)で、サブソニックフィルターは-3dB(20Hz)。

デザインは、スペックの従来モデル同様に木製ウッド・ベースとインシュレーターのハイブリッド構造を採用した。アンプ本体と電源部のベース部材には、オーストリア産のジャーマンスプルースによる無垢に近い積層板を用いており、インシュレーター部には北海道産のイタヤカエデの無垢材をラウンド形状に挽きだしたものを使用。この木製ベース・シャーシとインシュレーターは、オークヴィレッジ(株)との共同開発によるものだ。

アンプ部の本体サイズは260W×84H×387Dmmで、質量は5kg。電源部の本体サイズは260W×84H×380Dmm。

【問い合わせ先】
スペック
TEL/03-6272-6011

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