ラウンドするキャビネットを初採用
ELAC、JET V搭載の新スピーカー「FS267」「BS263」− 240BE LINEの後継モデル
ユキムは、ELACのスピーカーシステム「FS26」「BS263」を6月上旬より発売する。価格はFS267が420,000円(税抜)、BS263が220,000円(税抜)となる。
両モデルは新たに登場する「260LINE」にラインナップされたスピーカーシステムで、「240BE LINE」の後継シリーズとなる。最大の特徴は、同社最新のトゥイーター「JET V」の採用となる。
同社の他のラインナップは順次、JET V搭載機へのモデルチェンジが行われてきたが、240LINEへの採用は一番最後となった。その理由を同社は「JETIIIを搭載した240 BE LINEが非常に高い完成度を誇ったこと、そして依然として大きなセールス記録していることを背景に、モデルチェンジに万全を期したため」としている。
フロア型「FS267」、ブックシェルフ型「BS263」共に、上位機300/400LINEでも採用されたJET Vトゥイーターを搭載。ウーファーユニットは240 BE LINEと同じ仕様となるが、JET Vとの組み合わせを考慮してネットワークが刷新された。また、デザインも刷新され、ラウンドしたキャビネットが同社スピーカーとして初めて採用された。
FS267は、2.5ウェイ・バスレフ型のフロアスタンディング・スピーカーで、FS247の後継モデルとなる。ユニット構成はJET Vトゥイーター×1、パルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR CONE×2となる。BS263は、2ウェイ・バスレフ型のブックシェルフ・スピーカーで、BS243の後継となる。ユニット構成はJET Vトゥイーター×1、パルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR CONE×2。専用スタンド「LS30HB」(¥60,000/ペア・税込)が用意されている。
JET Vはトゥイーターは、開口部をJET IIIの5ギャップから4ギャップのデザインに変更。放射特性が改善されている。振動板に使用される素材は従来に引き続きカプトンだが、アルミ電極パターンを改良。その結果、実効面積がJET III比で20%拡大し、パワーハンドリングを大きく向上させた。
振動板を保持する機構も改良され、面積アップに合わせ磁気回路もより強力なネオジウムマグネットへと変更。アルミ電極パターンの改良は、振動板自体の軽量化にも繋がったとのこと。これらの改良により、共振周波数を非常に低い値に抑えている。
240 BE LINEから引き続き搭載された「AS XR CONE」ウーファーは、クルトミューラーから供給をうけるセルロース・パルプと、ELACと同社が共同開発したアルミによるハイブリッド振動板となる。アルミ表面にはクリスタルラインのパターンが施され、固有の音色付けの排除しつつ強度も高めている。
ネットワークには、同社の「BS243LTD」「FS247SE」といった限定モデルにも実装されてきた空芯コイル(ハイパワー・エアー・コイル)を搭載。スピーカーユニットを設計できるメリットを活かしてネットワークのシンプル化を図り、各パーツにもELAC特注の高品質品を多数採用している。特に、トゥイーター部分に採用されたMPT(ポリプロピレン・フィルム・コンデンサー)、ウーファー部分のMKT(金属処理されたポリエステル・フィルム・コンデンサー)は、260LINEの高音質化に大きく貢献しているという。
キャビネットは、ラウンドするフォルムを新採用。カーブを持ったサイドバッフルにより内部のQ値(共振の度合い)を従来機に比べて大きく下げることが可能になった。これにより、余分な響きを排除すると共に、内部補強を最小限に抑えつつ空間容積を確保することが可能になった。
同社によれば、通常スピーカーのキャビネットは強度が高いほうが良いとされるが、そのためにキャビネットが厚くなると、内部の空間容積が減少してしまう。すると、ウーファーのピストンモーションがキャビネット内に放出するエネルギーをノイズにせずに処理するための設計手法が、限定されてしまうとのこと。ELACではこの問題を解決するために、強度、内部空間容積、筐体サイズの3つの要素をバランスさせることを目指した結果、今回のラウンドしたキャビネットというかたちにたどり着いたとのことだ。
スピーカーターミナルについても、400LINEから採用されている「ソリッド・メカニカル・バインディング・ポスト」を採用。また、従来の240 BELINEはバイワイヤであったが、260LINEでは400/300LINEにならいネットワークをシンプル化することを最優先して、シングルワイヤを採用している。
フロア型のFS267については、底面のプレートに向けてバスレフポートを配置する「ボトム・エミッション・テクノロジー」を採用し、セッティングの自由度を確保している。従来のシリーズでは別売りオプションであったスパイク「ULTIMATE SPIKE」がFS247には標準で付属する。FS267、BS263共に、サランネットが240LINEのはめ込み式から変更され、マグネットタイプが採用された。
FS267の主な仕様については以下の通り。クロスオーバー周波数が500/2.5kHz、定格入力/最大入力が120/160W、周波数特性が30〜50kHz、能率が88.5dB、インピーダンスが4Ωとなる。外形寸法は240W×1,021H×320Dmm、質量は19.8kg。
BS263の主な仕様は以下の通り。クロスオーバー周波数が2.5kHz、定格入力/最大入力が60/80W、周波数特性が41〜50kHz、能率が87dB、インピーダンスが4Ωとなる。外形寸法は192W×285H×285Dmm、質量は6.6kg。
両モデルは新たに登場する「260LINE」にラインナップされたスピーカーシステムで、「240BE LINE」の後継シリーズとなる。最大の特徴は、同社最新のトゥイーター「JET V」の採用となる。
同社の他のラインナップは順次、JET V搭載機へのモデルチェンジが行われてきたが、240LINEへの採用は一番最後となった。その理由を同社は「JETIIIを搭載した240 BE LINEが非常に高い完成度を誇ったこと、そして依然として大きなセールス記録していることを背景に、モデルチェンジに万全を期したため」としている。
フロア型「FS267」、ブックシェルフ型「BS263」共に、上位機300/400LINEでも採用されたJET Vトゥイーターを搭載。ウーファーユニットは240 BE LINEと同じ仕様となるが、JET Vとの組み合わせを考慮してネットワークが刷新された。また、デザインも刷新され、ラウンドしたキャビネットが同社スピーカーとして初めて採用された。
FS267は、2.5ウェイ・バスレフ型のフロアスタンディング・スピーカーで、FS247の後継モデルとなる。ユニット構成はJET Vトゥイーター×1、パルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR CONE×2となる。BS263は、2ウェイ・バスレフ型のブックシェルフ・スピーカーで、BS243の後継となる。ユニット構成はJET Vトゥイーター×1、パルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR CONE×2。専用スタンド「LS30HB」(¥60,000/ペア・税込)が用意されている。
JET Vはトゥイーターは、開口部をJET IIIの5ギャップから4ギャップのデザインに変更。放射特性が改善されている。振動板に使用される素材は従来に引き続きカプトンだが、アルミ電極パターンを改良。その結果、実効面積がJET III比で20%拡大し、パワーハンドリングを大きく向上させた。
振動板を保持する機構も改良され、面積アップに合わせ磁気回路もより強力なネオジウムマグネットへと変更。アルミ電極パターンの改良は、振動板自体の軽量化にも繋がったとのこと。これらの改良により、共振周波数を非常に低い値に抑えている。
240 BE LINEから引き続き搭載された「AS XR CONE」ウーファーは、クルトミューラーから供給をうけるセルロース・パルプと、ELACと同社が共同開発したアルミによるハイブリッド振動板となる。アルミ表面にはクリスタルラインのパターンが施され、固有の音色付けの排除しつつ強度も高めている。
ネットワークには、同社の「BS243LTD」「FS247SE」といった限定モデルにも実装されてきた空芯コイル(ハイパワー・エアー・コイル)を搭載。スピーカーユニットを設計できるメリットを活かしてネットワークのシンプル化を図り、各パーツにもELAC特注の高品質品を多数採用している。特に、トゥイーター部分に採用されたMPT(ポリプロピレン・フィルム・コンデンサー)、ウーファー部分のMKT(金属処理されたポリエステル・フィルム・コンデンサー)は、260LINEの高音質化に大きく貢献しているという。
キャビネットは、ラウンドするフォルムを新採用。カーブを持ったサイドバッフルにより内部のQ値(共振の度合い)を従来機に比べて大きく下げることが可能になった。これにより、余分な響きを排除すると共に、内部補強を最小限に抑えつつ空間容積を確保することが可能になった。
同社によれば、通常スピーカーのキャビネットは強度が高いほうが良いとされるが、そのためにキャビネットが厚くなると、内部の空間容積が減少してしまう。すると、ウーファーのピストンモーションがキャビネット内に放出するエネルギーをノイズにせずに処理するための設計手法が、限定されてしまうとのこと。ELACではこの問題を解決するために、強度、内部空間容積、筐体サイズの3つの要素をバランスさせることを目指した結果、今回のラウンドしたキャビネットというかたちにたどり着いたとのことだ。
スピーカーターミナルについても、400LINEから採用されている「ソリッド・メカニカル・バインディング・ポスト」を採用。また、従来の240 BELINEはバイワイヤであったが、260LINEでは400/300LINEにならいネットワークをシンプル化することを最優先して、シングルワイヤを採用している。
フロア型のFS267については、底面のプレートに向けてバスレフポートを配置する「ボトム・エミッション・テクノロジー」を採用し、セッティングの自由度を確保している。従来のシリーズでは別売りオプションであったスパイク「ULTIMATE SPIKE」がFS247には標準で付属する。FS267、BS263共に、サランネットが240LINEのはめ込み式から変更され、マグネットタイプが採用された。
FS267の主な仕様については以下の通り。クロスオーバー周波数が500/2.5kHz、定格入力/最大入力が120/160W、周波数特性が30〜50kHz、能率が88.5dB、インピーダンスが4Ωとなる。外形寸法は240W×1,021H×320Dmm、質量は19.8kg。
BS263の主な仕様は以下の通り。クロスオーバー周波数が2.5kHz、定格入力/最大入力が60/80W、周波数特性が41〜50kHz、能率が87dB、インピーダンスが4Ωとなる。外形寸法は192W×285H×285Dmm、質量は6.6kg。