3分割シャーシ構造などでも音質に配慮
パイオニア、ESS製DACを左右パラレル搭載したDSD 5.6MHz対応ネットワークプレーヤー「N-70A」
パイオニアは、USB-DAC搭載ネットワークオーディオプレーヤーの新製品2モデルを発表。最大384kHz PCMとDSD 5.6MHz再生対応でバランス接続端子を採用するなどした上位機「N-70A」と、192kHz PCMとDSD 5.6MHz再生対応の「N-50A」の2機種を11月中旬に発売する。本項では「N-70A」について紹介する。
・N-70A ¥142,000(税抜)
・N-50A ¥89,500(税抜)
IFA2014で展示されていたモデル(関連ニュース)の日本市場投入が正式発表された形。ホームネットワーク上に接続されたPCやNASなどDLNA1.5に準拠したメディアサーバー内の音楽ファイルを再生可能。FLAC/WAV/AIFF/ALAC/MP3/WMA/AACおよびDSD(DSF/DFF、2.8MHz/5.6MHz)のネットワーク経由での再生に対応している。なおFLAC/WAV/AIFF/ALACのギャップレス再生にも対応している。また、Made for iPhone/iPod認証を取得しAirPlayに対応するほかインターネットネットラジオのvTunerも搭載している。
また、独自のビット拡張技術によって最大32bitまで拡張して信号処理する「Hi-bit32 Audio Processing」と、最大384kHzまでサンプリングレートをアップさせることができる「Up Sampling」機能も搭載。圧縮音源など非ハイレゾファイルもハイレゾ相当にまでアップスケーリングする。
USB-DAC機能も装備。USB TypeA/TyupeB端子を備え、FATフォーマットされたUSB-HDDやUSBメモリー、iPod/iPhone内の音楽ファイルを再生可能。従来機ではUSBメモリーしか対応していなかったが、新たにUSB-HDDも接続できるようになった。
加えて、最大384kHz/32bitまでのPCM音源や最大5.6MHzのDSDネイティブ再生が可能なアシンクロナス転送対応USB-DAC機能も装備。また、192kHz対応の同軸/光デジタル入出力端子は、CDプレーヤーなどを接続して本機のDACで音楽再生を楽しむなどといったこともできる。
USB-TypeA端子にUSB-HDDを接続した際には、WAVファイルでも本機の液晶ディスプレイにジャケット写真やアーティスト名、アルバム名の表示が可能。USB-HDDに楽曲データを保存する際に、「アーティスト名>アルバム名」といった階層でフォルダを作り、そこにジャケット写真の画像データも収納しておくことで、そのフォルダ名と画像データを表示する。
なお、本体ディスプレイのサイズは3.5インチ。従来機の2.4インチから大型化を実現している。
DACは、ESSテクノロジー社製の8ch DAC“SABRE32 Ultra DAC”「ES9016S」をL/R各チャンネルに独立搭載。各チャンネルそれぞれを8chパラレル駆動とし、最大384kHz動作とすることで高精度なDA変換を実現した。これによって「これまでにない高SN、ローノイズ化を達成し、クリアでヌケのよいサウンドでありながら、しっかりとした厚みのある再現力を獲得した」としている。
また、DACのロックレンジ精度を調整することでジッターを低減する「LOCK RANGE ADJUST」機能を搭載。ロックレンジ幅を7段階で調整することができ、正確な信号再生によって音質を向上させられるという。
バランス接続にも対応。DA変換から信号出力までアナログ全段を、L/R独立させたフルバランス回路で構成。バランス出力対応アンプとの接続時には伝送系の共通インピーダンスを抑えてチャンネルセパレーションをより高めることができる。なお、背面のアナログバランス出力端子(XLR3タイプ)にはNEUTRIK社製金メッキ端子を採用し、2番3番HOTの切り替えも可能。
また、ヘッドホンアンプも内蔵。ヘッドホンアンプへの入力もフルバランス伝送により行うことでノイズを抑えたヘッドホン出力を可能にしたとしている。ヘッドホンアンプ部は余裕ある100mW(32Ω)の出力とともに16Ωから600Ωのヘッドホンに対応している。
デジタル回路、アナログ回路それぞれ専用に高性能ツインEIコア電源トランスを独立して搭載。デジタル回路の干渉を抑えた完全分離設計を採用している。
加えてアナログ用トランスは、ハイパワーのトランスから発生する不要な電磁波を遮断する、銅メッキと制振塗装を付加したシールドケースを採用。さらにケース内にエポキシ系樹脂を充填している。これによってノイズや振動からの隔離を図っている。また、アナログ電源には、ハイレゾ音源の試聴を繰り返して選定した高音質カスタムコンデンサーを採用しているという。
これらの回路を収めるシャーシは「3分割シャーシ構造」を採用。デジタル電源、デジタル回路、アナログ電源/回路を筐体内においてそれぞれ独立したブロックとして配置し、各ブロックの電気的、磁気的な相互干渉を防止している。また、ブロックを分割する梁構造や側壁を設けることで、筐体の剛性アップも図っている。
そして、そうした筐体をさらに底辺から支えるリジッドアンダーベースを採用。シャーシ底面を強固な二重構造とすることで、きわめて高い制振性と低重心化を実現させた。
また、筐体のサイドパネルには磁性体鉄板を内側に配したアルミサイドパネルを採用し外来ノイズを遮断。さらに脚部には高比重真鍮製インシュレーターを採用している。
そのほか機能面では、デジタル信号特有の応答特性を改善する独自のデジタルフィルターを搭載。SHARP/SLOW/SHORTの3角モードから選択できる。
また、デジタル出力のオン/オフ切り替え機能も搭載。デジタル出力をオフにすることで、デジタルノイズがアナログ回路に与える音質への影響を軽減させる。
付属リモコンでの操作に加えて、アプリ「Control App」による操作も可能。同アプリでは新デザインによって操作性や機能性を向上させるなどしており、シークバーによる曲のサーチなどに対応。別売のモノラルミニプラグケーブルで本機へ同社製プリメインアンプやSACDプレーヤーなどを接続している場合には、それらの機器の操作も行える。
・N-70A ¥142,000(税抜)
・N-50A ¥89,500(税抜)
IFA2014で展示されていたモデル(関連ニュース)の日本市場投入が正式発表された形。ホームネットワーク上に接続されたPCやNASなどDLNA1.5に準拠したメディアサーバー内の音楽ファイルを再生可能。FLAC/WAV/AIFF/ALAC/MP3/WMA/AACおよびDSD(DSF/DFF、2.8MHz/5.6MHz)のネットワーク経由での再生に対応している。なおFLAC/WAV/AIFF/ALACのギャップレス再生にも対応している。また、Made for iPhone/iPod認証を取得しAirPlayに対応するほかインターネットネットラジオのvTunerも搭載している。
また、独自のビット拡張技術によって最大32bitまで拡張して信号処理する「Hi-bit32 Audio Processing」と、最大384kHzまでサンプリングレートをアップさせることができる「Up Sampling」機能も搭載。圧縮音源など非ハイレゾファイルもハイレゾ相当にまでアップスケーリングする。
USB-DAC機能も装備。USB TypeA/TyupeB端子を備え、FATフォーマットされたUSB-HDDやUSBメモリー、iPod/iPhone内の音楽ファイルを再生可能。従来機ではUSBメモリーしか対応していなかったが、新たにUSB-HDDも接続できるようになった。
加えて、最大384kHz/32bitまでのPCM音源や最大5.6MHzのDSDネイティブ再生が可能なアシンクロナス転送対応USB-DAC機能も装備。また、192kHz対応の同軸/光デジタル入出力端子は、CDプレーヤーなどを接続して本機のDACで音楽再生を楽しむなどといったこともできる。
USB-TypeA端子にUSB-HDDを接続した際には、WAVファイルでも本機の液晶ディスプレイにジャケット写真やアーティスト名、アルバム名の表示が可能。USB-HDDに楽曲データを保存する際に、「アーティスト名>アルバム名」といった階層でフォルダを作り、そこにジャケット写真の画像データも収納しておくことで、そのフォルダ名と画像データを表示する。
なお、本体ディスプレイのサイズは3.5インチ。従来機の2.4インチから大型化を実現している。
DACは、ESSテクノロジー社製の8ch DAC“SABRE32 Ultra DAC”「ES9016S」をL/R各チャンネルに独立搭載。各チャンネルそれぞれを8chパラレル駆動とし、最大384kHz動作とすることで高精度なDA変換を実現した。これによって「これまでにない高SN、ローノイズ化を達成し、クリアでヌケのよいサウンドでありながら、しっかりとした厚みのある再現力を獲得した」としている。
また、DACのロックレンジ精度を調整することでジッターを低減する「LOCK RANGE ADJUST」機能を搭載。ロックレンジ幅を7段階で調整することができ、正確な信号再生によって音質を向上させられるという。
バランス接続にも対応。DA変換から信号出力までアナログ全段を、L/R独立させたフルバランス回路で構成。バランス出力対応アンプとの接続時には伝送系の共通インピーダンスを抑えてチャンネルセパレーションをより高めることができる。なお、背面のアナログバランス出力端子(XLR3タイプ)にはNEUTRIK社製金メッキ端子を採用し、2番3番HOTの切り替えも可能。
また、ヘッドホンアンプも内蔵。ヘッドホンアンプへの入力もフルバランス伝送により行うことでノイズを抑えたヘッドホン出力を可能にしたとしている。ヘッドホンアンプ部は余裕ある100mW(32Ω)の出力とともに16Ωから600Ωのヘッドホンに対応している。
デジタル回路、アナログ回路それぞれ専用に高性能ツインEIコア電源トランスを独立して搭載。デジタル回路の干渉を抑えた完全分離設計を採用している。
加えてアナログ用トランスは、ハイパワーのトランスから発生する不要な電磁波を遮断する、銅メッキと制振塗装を付加したシールドケースを採用。さらにケース内にエポキシ系樹脂を充填している。これによってノイズや振動からの隔離を図っている。また、アナログ電源には、ハイレゾ音源の試聴を繰り返して選定した高音質カスタムコンデンサーを採用しているという。
これらの回路を収めるシャーシは「3分割シャーシ構造」を採用。デジタル電源、デジタル回路、アナログ電源/回路を筐体内においてそれぞれ独立したブロックとして配置し、各ブロックの電気的、磁気的な相互干渉を防止している。また、ブロックを分割する梁構造や側壁を設けることで、筐体の剛性アップも図っている。
そして、そうした筐体をさらに底辺から支えるリジッドアンダーベースを採用。シャーシ底面を強固な二重構造とすることで、きわめて高い制振性と低重心化を実現させた。
また、筐体のサイドパネルには磁性体鉄板を内側に配したアルミサイドパネルを採用し外来ノイズを遮断。さらに脚部には高比重真鍮製インシュレーターを採用している。
そのほか機能面では、デジタル信号特有の応答特性を改善する独自のデジタルフィルターを搭載。SHARP/SLOW/SHORTの3角モードから選択できる。
また、デジタル出力のオン/オフ切り替え機能も搭載。デジタル出力をオフにすることで、デジタルノイズがアナログ回路に与える音質への影響を軽減させる。
付属リモコンでの操作に加えて、アプリ「Control App」による操作も可能。同アプリでは新デザインによって操作性や機能性を向上させるなどしており、シークバーによる曲のサーチなどに対応。別売のモノラルミニプラグケーブルで本機へ同社製プリメインアンプやSACDプレーヤーなどを接続している場合には、それらの機器の操作も行える。
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