パワーアンプ専用の電源も用意
太陽インターナショナル、独T+Aの旗艦シリーズ「HV」のプリ/パワーアンプ
太陽インターナショナルは、ドイツのハイエンドオーディオブランド「T+A」のフラグシップとなるプリアンプ、パワーアンプ、パワーサプライを7月26日より発売する。
・P 3000 HV プリアンプ ¥2,100,000(税抜)
・A 3000 HV パワーアンプ ¥2,500,000(税抜)
・PS 3000 HV パワーサプライ ¥1,700,000(税抜)
上記の3モデルは、6月にT+Aの日本導入第1弾として登場したSACDプレーヤー「PDP 3000 HV」と同じく、同社フラグシップ「HVシリーズ」にラインナップされたモデル。「HV」は“ハイボルト”を意味するとのことだ。各モデルの詳細は以下の通り。
■全回路シンメトリー/デュアルモノ構成のフルディスクリート・プリアンプ「P 3000 HV」
「P 3000 HV」は、各チャンネルは完全に分離してクロストークを低減したプリアンプ。基板自体は電磁波の干渉を防ぐためにデュアルモノ構成を採用し、10mm厚のアルミボードによって電源と完全に遮断、分離されている。アンプ回路はオーディオ用J FETトランジスターによるディファレンシャルモード・カスコードアンプを基本に構成。各ステージは完全ディスクリート構成で、オペアンプは使用していない。また、再生時のリニアリティーを優先してグローバルネガティブフィードバックはゼロになっている。さらに各音質パーツはそれぞれ測定され、選別されているとのこと。
リスニング環境に最適化するためのアナログ信号プロセッサーモジュールを搭載したことも特徴。トーン、ラウドネスコントロールに加え、3つのナローバンドパラメトリックイコライザーも装備する。これにより20〜500Hzの間でリスニングルームの共振や固有のモードからの悪影響を抑えることができる。これら機能は完全にバイパスすることも可能。オプションでフォノプリアンプを装着することもできる。
電源部については、プリアンプとしては非常に強力な75,000μFの電源を筐体下部に収納。プリアンプ用電源として、リニアリティーの追求と干渉の排除を徹底したという。P3000HV用に設計されたトランスは磁束の漏洩を防ぐためのシールド対策を実施。トランスから回路への干渉を抑えて電流ピークをなくしている。
コマンドは全て密閉型リレーによって行うことで、オーディオ信号誘導効果を排除。非磁性リード精密抵抗とゴールドコンタクトリレーによるディスクリート構成のボリュームも同社の独自設計で、正確なチャンネルマッチと低ノイズと低歪を実現したという。
回路構成は全てシンメトリー/デュアルモノ構成。入力はXLRを4系統、RCAを6系統用意。出力はXLR/RCAを各1系統用意し、ヘッドホン出力も搭載する。他のHVシリーズのモデルと同様に、AC電源を含めてアナログ、デジタル回路は完全に独立されいるため、AC入力の電源入力が2系統用意されている。
周波数帯域は0.5Hz〜300kHz(+0/-3dB)、S/Nは108/112 dB、THD+Nは0,001%以下、混変調歪率は0,001%以下、チャンネルセパレーションは108dB以上。消費電力は60W(100V/60Hz or 50Hz)、待機時消費電力は0.5W以下、外形寸法は460W×17H×460Dmm、質量は28.0kg。
■強力な電源部を搭載したステレオ・パワーアンプ「A 3000 HV」
「A 3000 HV」はデュアルモノ構成のステレオパワーアンプ。「最先端技術を用いて極めて保守的なアプローチから開発を行った」と同社。パワーアンプの構成は電源・入力段・出力段の3つに大別でき、各段でピュアネス、ハイスピード、広ダイナミックレンジ、そして余裕ある出力を実現することで、優れたパフォーマンスを実現したという。また、電源部の安定性により比較的大きな信号でスピーカーをドライブする、というパワーアンプの役割に徹するべく、左右、+/−回路それぞれで特性のそろった部品を厳選して搭載したともしている。
電源部は1,000Wの大型高性能トランスと並列接続12個の大容量電解コンデンサーで構成。さらに完璧を期すべく、ハーメチックシールドされたトランスは周囲に放射し得る磁場(ストレィフィールド)についても十分にシールド対策を施し、これによって漂遊磁場の発生を排除するという。
コンデンサーは低ESRの電解タイプコンデンサーを12個並列に使用することで、120,000μFの容量を獲得。さらに内部抵抗を抑たことで、電源としての能力を倍化し、スルーレートの速い信号に対しても大電流を高速で瞬時に供給するハイスピード電源を可能にしたという。
出力段と電源部は10mmのアルミ厚板によって分離。電圧増幅段と電流増幅段もケース毎に分割され、相互干渉を防いでいる。
初段、電圧増幅段はリニアリティーに優れ広帯域だという、クロスカップル・ディファレンシャル・カスコードアンプで、クラスAの信号ステージへと送る。出力段はMOSFETドライバーによる完全対称構成で、最新の温度センサーつきバイポーラ・トランジスターを使用。異なるタイプのソリッドステート素子の組み合わせることで、高い電流供給能力と音楽性を兼ね備えた出力段を実現したとしている。また、バイポーラ・トランジスターは温度を的確にコントロールできるため、回路の歪に対する絶対的な動作ポイントを一定的に保ち、安定性を保証することができる。構造的に完全対称を維持したことも、全ての信号電流を安定させることに寄与している。最終的には電磁ストレスフィールドを排除し、入力段に対して電磁的フィードバックをブロックすることが可能になったという。
入力はXLR/RCAを各1系統搭載。スピーカー出力は2系統を備える。スピーカーターミナルは純真鍮から削り出してロジウムメッキを施したものを採用。連続実効出力(ステレオモード)は250W×2 (RMS、8Ω)/380W×2(Peak、8Ω)、500W×2(RMS、4Ω)/700W×2(Peak、4Ω)。周波数帯域は0,5Hz〜180kHz(+0/–3dB)、スルーレートは60V/μs、ダンピングファクターは65以上、S/Nは115dB以上、THD+Nは0,03%以下となる。消費電力は1500W(100V/60Hz or 50Hz)、待機時消費電力は0,5W以下。外形寸法は460W×170H×460Dmm、質量は38.0kg。
■A 3000 HV専用のパワーサプライ「PS 3000 HV」
PS 3000 HVは、上述のステレオ・パワーアンプ「A 3000 HV」専用のパワーサプライ。A 3000 HVの筐体の中でも電源部とアンプ部の干渉を十分に抑えているものの、PS 3000 HVを組み合わせることでさらに出力段と入力段を分離。出力段用に特化した1200VAの電源として、A 3000 HVのパワーリザーブを2倍以上にするとのこと。結果、電流供給能力と全体的なシステムの安定性をさらに高めることができる。両機は専用ケーブルで接続することで、本体のメーターから電圧、供給電流などの情報を確認できる。
PS 3000 HVの心臓部は1200VAの電源トランスで、絶縁溶剤を注入することで巻き線の振動を抑制。シールディングにも配慮され、10mm厚のアルミ板にメカニカル・ディカプリング方式によってシャーシに取り付けられている。またA 3000 HVと同様に低インダクティビティーのハイパフォーマンスコンデンサーをこちらは24個使用し、240,000μFの電源コンデンサー容量を実現。並列使用によってさらに内部抵抗を低減させ、最大1200ジュールのエネルギー供給する。また、ラッシュカレントによるブレーカー遮断を防ぐためのソフトスタート回路も搭載する。消費電力は1800W(100V/60Hz or 50Hz)、待機時消費電力は0,5W以下。外形寸法は460W×170H×460Dmm、質量は38.0kg。
・P 3000 HV プリアンプ ¥2,100,000(税抜)
・A 3000 HV パワーアンプ ¥2,500,000(税抜)
・PS 3000 HV パワーサプライ ¥1,700,000(税抜)
上記の3モデルは、6月にT+Aの日本導入第1弾として登場したSACDプレーヤー「PDP 3000 HV」と同じく、同社フラグシップ「HVシリーズ」にラインナップされたモデル。「HV」は“ハイボルト”を意味するとのことだ。各モデルの詳細は以下の通り。
■全回路シンメトリー/デュアルモノ構成のフルディスクリート・プリアンプ「P 3000 HV」
「P 3000 HV」は、各チャンネルは完全に分離してクロストークを低減したプリアンプ。基板自体は電磁波の干渉を防ぐためにデュアルモノ構成を採用し、10mm厚のアルミボードによって電源と完全に遮断、分離されている。アンプ回路はオーディオ用J FETトランジスターによるディファレンシャルモード・カスコードアンプを基本に構成。各ステージは完全ディスクリート構成で、オペアンプは使用していない。また、再生時のリニアリティーを優先してグローバルネガティブフィードバックはゼロになっている。さらに各音質パーツはそれぞれ測定され、選別されているとのこと。
リスニング環境に最適化するためのアナログ信号プロセッサーモジュールを搭載したことも特徴。トーン、ラウドネスコントロールに加え、3つのナローバンドパラメトリックイコライザーも装備する。これにより20〜500Hzの間でリスニングルームの共振や固有のモードからの悪影響を抑えることができる。これら機能は完全にバイパスすることも可能。オプションでフォノプリアンプを装着することもできる。
電源部については、プリアンプとしては非常に強力な75,000μFの電源を筐体下部に収納。プリアンプ用電源として、リニアリティーの追求と干渉の排除を徹底したという。P3000HV用に設計されたトランスは磁束の漏洩を防ぐためのシールド対策を実施。トランスから回路への干渉を抑えて電流ピークをなくしている。
コマンドは全て密閉型リレーによって行うことで、オーディオ信号誘導効果を排除。非磁性リード精密抵抗とゴールドコンタクトリレーによるディスクリート構成のボリュームも同社の独自設計で、正確なチャンネルマッチと低ノイズと低歪を実現したという。
回路構成は全てシンメトリー/デュアルモノ構成。入力はXLRを4系統、RCAを6系統用意。出力はXLR/RCAを各1系統用意し、ヘッドホン出力も搭載する。他のHVシリーズのモデルと同様に、AC電源を含めてアナログ、デジタル回路は完全に独立されいるため、AC入力の電源入力が2系統用意されている。
周波数帯域は0.5Hz〜300kHz(+0/-3dB)、S/Nは108/112 dB、THD+Nは0,001%以下、混変調歪率は0,001%以下、チャンネルセパレーションは108dB以上。消費電力は60W(100V/60Hz or 50Hz)、待機時消費電力は0.5W以下、外形寸法は460W×17H×460Dmm、質量は28.0kg。
■強力な電源部を搭載したステレオ・パワーアンプ「A 3000 HV」
「A 3000 HV」はデュアルモノ構成のステレオパワーアンプ。「最先端技術を用いて極めて保守的なアプローチから開発を行った」と同社。パワーアンプの構成は電源・入力段・出力段の3つに大別でき、各段でピュアネス、ハイスピード、広ダイナミックレンジ、そして余裕ある出力を実現することで、優れたパフォーマンスを実現したという。また、電源部の安定性により比較的大きな信号でスピーカーをドライブする、というパワーアンプの役割に徹するべく、左右、+/−回路それぞれで特性のそろった部品を厳選して搭載したともしている。
電源部は1,000Wの大型高性能トランスと並列接続12個の大容量電解コンデンサーで構成。さらに完璧を期すべく、ハーメチックシールドされたトランスは周囲に放射し得る磁場(ストレィフィールド)についても十分にシールド対策を施し、これによって漂遊磁場の発生を排除するという。
コンデンサーは低ESRの電解タイプコンデンサーを12個並列に使用することで、120,000μFの容量を獲得。さらに内部抵抗を抑たことで、電源としての能力を倍化し、スルーレートの速い信号に対しても大電流を高速で瞬時に供給するハイスピード電源を可能にしたという。
出力段と電源部は10mmのアルミ厚板によって分離。電圧増幅段と電流増幅段もケース毎に分割され、相互干渉を防いでいる。
初段、電圧増幅段はリニアリティーに優れ広帯域だという、クロスカップル・ディファレンシャル・カスコードアンプで、クラスAの信号ステージへと送る。出力段はMOSFETドライバーによる完全対称構成で、最新の温度センサーつきバイポーラ・トランジスターを使用。異なるタイプのソリッドステート素子の組み合わせることで、高い電流供給能力と音楽性を兼ね備えた出力段を実現したとしている。また、バイポーラ・トランジスターは温度を的確にコントロールできるため、回路の歪に対する絶対的な動作ポイントを一定的に保ち、安定性を保証することができる。構造的に完全対称を維持したことも、全ての信号電流を安定させることに寄与している。最終的には電磁ストレスフィールドを排除し、入力段に対して電磁的フィードバックをブロックすることが可能になったという。
入力はXLR/RCAを各1系統搭載。スピーカー出力は2系統を備える。スピーカーターミナルは純真鍮から削り出してロジウムメッキを施したものを採用。連続実効出力(ステレオモード)は250W×2 (RMS、8Ω)/380W×2(Peak、8Ω)、500W×2(RMS、4Ω)/700W×2(Peak、4Ω)。周波数帯域は0,5Hz〜180kHz(+0/–3dB)、スルーレートは60V/μs、ダンピングファクターは65以上、S/Nは115dB以上、THD+Nは0,03%以下となる。消費電力は1500W(100V/60Hz or 50Hz)、待機時消費電力は0,5W以下。外形寸法は460W×170H×460Dmm、質量は38.0kg。
■A 3000 HV専用のパワーサプライ「PS 3000 HV」
PS 3000 HVは、上述のステレオ・パワーアンプ「A 3000 HV」専用のパワーサプライ。A 3000 HVの筐体の中でも電源部とアンプ部の干渉を十分に抑えているものの、PS 3000 HVを組み合わせることでさらに出力段と入力段を分離。出力段用に特化した1200VAの電源として、A 3000 HVのパワーリザーブを2倍以上にするとのこと。結果、電流供給能力と全体的なシステムの安定性をさらに高めることができる。両機は専用ケーブルで接続することで、本体のメーターから電圧、供給電流などの情報を確認できる。
PS 3000 HVの心臓部は1200VAの電源トランスで、絶縁溶剤を注入することで巻き線の振動を抑制。シールディングにも配慮され、10mm厚のアルミ板にメカニカル・ディカプリング方式によってシャーシに取り付けられている。またA 3000 HVと同様に低インダクティビティーのハイパフォーマンスコンデンサーをこちらは24個使用し、240,000μFの電源コンデンサー容量を実現。並列使用によってさらに内部抵抗を低減させ、最大1200ジュールのエネルギー供給する。また、ラッシュカレントによるブレーカー遮断を防ぐためのソフトスタート回路も搭載する。消費電力は1800W(100V/60Hz or 50Hz)、待機時消費電力は0,5W以下。外形寸法は460W×170H×460Dmm、質量は38.0kg。
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