192kHz/24bit音源もラインナップ強化
クリプトン HQM STORE、カメラータ・トウキョウ初のDSD音源など配信。録音のこだわりも説明
(株)クリプトンは、同社が運営するハイレゾ配信サービス「クリプトン HQM STORE」において、高橋アキ「高橋アキ プレイズ エリック・サティ2」の配信を開始。カメラータ・トウキョウからのDSD音源など今後の作品ラインナップも明らかにした。
アナログマスターをリニアPCM 352.8kHz/24bit(または32bit)のDXDフォーマットでデジタイズ、編集しDSDファイル化した「DSDシリーズ」、オリジナルアナログマスターから192kHz/24bitでハイレゾ化した「オリジナルスタジオマスターシリーズ」、CDマスターの音源を176.4kHz/24bitでハイレゾ化(アップサンプリングにはK2プロセッシング技術を発展させたシステムを使用)した「HQM Greenシリーズ」のラインナップをそれぞれ強化。DSDとFLACの両方で提供する作品も用意する。
DSD作品は8月7日にベルリン・フィルハーモニック・デュオ「驚異のデュオ」など3作品、8月22日に遠山慶子「ショパン:ノクターン選集」など3作品を配信開始。価格はいずれも3,500円。なお、各作品ともFLAC 192kHz/24bitでも配信する。配信作品の詳細は後述する。
なお、同社では今後もDSDのラインナップ追加を続けていくとコメント。オーディオ事業部 事業部長の渡邉勝氏は「今までPCMで発売したものも、マスターテープからDSD化して配信していく」とした。
また、今回DSDで配信される作品はすべてカメラータ・トウキョウからのもので、カメラータ・トウキョウにとってもDSDでの作品配信は初の試み。「カメラータにはクオリティの高いマスターがあるので、今回の6タイトルだけでなく、マスターテープのあるものについてはDSDを出していきたい」(渡邉氏)という。
カメラータ・トウキョウ作品について「HQM STOREのなかでもエース的存在」だと評するクリプトン オーディオ事業部 顧問の前島惠明氏は、「量を増やすことにこだわるのではなく中身を充実させて配信を実りあるものにしていきたい」と、楽曲ラインナップについてコメント。「独自の音楽配信サイトとして存在を示していくことが目標だ」として。
NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」や復興支援ソング「花は咲く」などにも携わり、2013年には「第20回日本プロ音楽録音賞 2chパッケージメディア クラシック部門 優秀賞」の受賞歴もあるカメラータ・トウキョウ 取締役 制作録音部 部長の高島靖久(※「高」は「はしごだか」)氏は、「3本以上マイクを立てて録音すると、ミキシングの際に位相がズレて特性も変わってしまう。そのため、位相がズレないよう、基本的にマイク2本で録音している」と、同社作品の録音のこだわりを紹介。「スピーカーから出る音を、いかに耳で生演奏を聴いたときの音に近づけられるかに配慮している」と言葉を続ける。
なお、本日より配信開始された高橋アキ『高橋アキ プレイズ エリック・サティ2』はイタリアのホールで録音。「海外のホールは床が石で振動しないのでピアノの音だけが部屋に響く。そのためマイク2本での録音の効果も出る」としたほか、「欧州の録音がいいというのは室内の装飾が関係していると思う。響きが各帯域で均等に減衰する理想的な音がする」とコメント。
「クラシックの録音で大事なのが、会場のダイナミックレンジ、つまり会場が静かなことだ。都内のホールでは、録音現場では気づかなくても、後々の作業でよく聞くと地下鉄の音などのノイズが入っていることがある。そうしたものがダイナミックレンジを狭めて、響きの最後の部分などが聴こえなくなってしまう」と、海外録音のメリットを説明するなどした。
配信作品は下記の通り。
■7月25日配信開始
・高橋アキ『高橋アキ プレイズ エリック・サティ2』
FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
エリック・サティ演奏の第一人者による最新音源。第2弾は1913年〜1919年の作品群を演奏している。
■8月7日配信開始
<DSD&FLAC>
・ベルリン・フィルハーモニック・デュオ『驚異のデュオ』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
・遠山慶子『遠山慶子 Plays ドビュッシー&ラヴェル』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
・ベルリン弦楽合奏団『ロッシーニ:3つの弦楽ソナタ』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
<オリジナルスタジオマスターシリーズ>
・寺内タケシとブルージーンズ
『ハイレゾ・コレクション-2(エレキサウンズ)』
『ハイレゾ・コレクション-33(ヒット歌謡&スタンダード)』
FLAC 192kHz/24bit
各3,500円(税抜)
・石田新太郎『カントリー・ミュージック』
FLAC 192kHz/24bit
3,500円(税抜)
・ジョー山中『3オクターブの証明』
FLAC 192kHz/24bit
3,500円(税抜)
<HQMグリーンシリーズ>
・奥田晶子『カルーソ/奥田晶子スーパーベスト』
FLAC 176.4kHz/24bit
3,300円(税抜)
<HQMクラウドシリーズ>
・奥田晶子『カルーソ/奥田晶子スーパーベスト スペシャル』
ALAC 48kHz/24bit
1,667円(税抜)
※HQMグリーンシリーズの作品から新録音楽曲のみで編成したスペシャルバージョン
■8月22日配信
<DSD&FLAC>
・遠山慶子『ショパン:ノクターン選集』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
・ノータス(チェロ)&井上直幸(ピアノ)
『ブラームス:チェロ・ソナタ第2番他』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
・尾高忠明指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
『ドヴォルジャーク:交響曲第9番 新世界より』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
<オリジナルスタジオマスターシリーズ>
・寺内タケシとブルージーンズ
『ハイレゾ・コレクション-1(クラシック・民謡)』
『ハイレゾ・コレクション-4(スペシャル・トラックス』
FLAC 192kHz/24bit
各3,500円(税抜)
・石田新太郎『SUMMER ISLAND』
FLAC 192kHz/24bit
3,500円(税抜)
アナログマスターをリニアPCM 352.8kHz/24bit(または32bit)のDXDフォーマットでデジタイズ、編集しDSDファイル化した「DSDシリーズ」、オリジナルアナログマスターから192kHz/24bitでハイレゾ化した「オリジナルスタジオマスターシリーズ」、CDマスターの音源を176.4kHz/24bitでハイレゾ化(アップサンプリングにはK2プロセッシング技術を発展させたシステムを使用)した「HQM Greenシリーズ」のラインナップをそれぞれ強化。DSDとFLACの両方で提供する作品も用意する。
DSD作品は8月7日にベルリン・フィルハーモニック・デュオ「驚異のデュオ」など3作品、8月22日に遠山慶子「ショパン:ノクターン選集」など3作品を配信開始。価格はいずれも3,500円。なお、各作品ともFLAC 192kHz/24bitでも配信する。配信作品の詳細は後述する。
なお、同社では今後もDSDのラインナップ追加を続けていくとコメント。オーディオ事業部 事業部長の渡邉勝氏は「今までPCMで発売したものも、マスターテープからDSD化して配信していく」とした。
また、今回DSDで配信される作品はすべてカメラータ・トウキョウからのもので、カメラータ・トウキョウにとってもDSDでの作品配信は初の試み。「カメラータにはクオリティの高いマスターがあるので、今回の6タイトルだけでなく、マスターテープのあるものについてはDSDを出していきたい」(渡邉氏)という。
カメラータ・トウキョウ作品について「HQM STOREのなかでもエース的存在」だと評するクリプトン オーディオ事業部 顧問の前島惠明氏は、「量を増やすことにこだわるのではなく中身を充実させて配信を実りあるものにしていきたい」と、楽曲ラインナップについてコメント。「独自の音楽配信サイトとして存在を示していくことが目標だ」として。
NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」や復興支援ソング「花は咲く」などにも携わり、2013年には「第20回日本プロ音楽録音賞 2chパッケージメディア クラシック部門 優秀賞」の受賞歴もあるカメラータ・トウキョウ 取締役 制作録音部 部長の高島靖久(※「高」は「はしごだか」)氏は、「3本以上マイクを立てて録音すると、ミキシングの際に位相がズレて特性も変わってしまう。そのため、位相がズレないよう、基本的にマイク2本で録音している」と、同社作品の録音のこだわりを紹介。「スピーカーから出る音を、いかに耳で生演奏を聴いたときの音に近づけられるかに配慮している」と言葉を続ける。
なお、本日より配信開始された高橋アキ『高橋アキ プレイズ エリック・サティ2』はイタリアのホールで録音。「海外のホールは床が石で振動しないのでピアノの音だけが部屋に響く。そのためマイク2本での録音の効果も出る」としたほか、「欧州の録音がいいというのは室内の装飾が関係していると思う。響きが各帯域で均等に減衰する理想的な音がする」とコメント。
「クラシックの録音で大事なのが、会場のダイナミックレンジ、つまり会場が静かなことだ。都内のホールでは、録音現場では気づかなくても、後々の作業でよく聞くと地下鉄の音などのノイズが入っていることがある。そうしたものがダイナミックレンジを狭めて、響きの最後の部分などが聴こえなくなってしまう」と、海外録音のメリットを説明するなどした。
配信作品は下記の通り。
■7月25日配信開始
・高橋アキ『高橋アキ プレイズ エリック・サティ2』
FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
エリック・サティ演奏の第一人者による最新音源。第2弾は1913年〜1919年の作品群を演奏している。
■8月7日配信開始
<DSD&FLAC>
・ベルリン・フィルハーモニック・デュオ『驚異のデュオ』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
・遠山慶子『遠山慶子 Plays ドビュッシー&ラヴェル』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
・ベルリン弦楽合奏団『ロッシーニ:3つの弦楽ソナタ』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
<オリジナルスタジオマスターシリーズ>
・寺内タケシとブルージーンズ
『ハイレゾ・コレクション-2(エレキサウンズ)』
『ハイレゾ・コレクション-33(ヒット歌謡&スタンダード)』
FLAC 192kHz/24bit
各3,500円(税抜)
・石田新太郎『カントリー・ミュージック』
FLAC 192kHz/24bit
3,500円(税抜)
・ジョー山中『3オクターブの証明』
FLAC 192kHz/24bit
3,500円(税抜)
<HQMグリーンシリーズ>
・奥田晶子『カルーソ/奥田晶子スーパーベスト』
FLAC 176.4kHz/24bit
3,300円(税抜)
<HQMクラウドシリーズ>
・奥田晶子『カルーソ/奥田晶子スーパーベスト スペシャル』
ALAC 48kHz/24bit
1,667円(税抜)
※HQMグリーンシリーズの作品から新録音楽曲のみで編成したスペシャルバージョン
■8月22日配信
<DSD&FLAC>
・遠山慶子『ショパン:ノクターン選集』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
・ノータス(チェロ)&井上直幸(ピアノ)
『ブラームス:チェロ・ソナタ第2番他』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
・尾高忠明指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
『ドヴォルジャーク:交響曲第9番 新世界より』
DSD(DFF 2.8MHz)/FLAC 192kHz/24bit
3,300円(税抜)
<オリジナルスタジオマスターシリーズ>
・寺内タケシとブルージーンズ
『ハイレゾ・コレクション-1(クラシック・民謡)』
『ハイレゾ・コレクション-4(スペシャル・トラックス』
FLAC 192kHz/24bit
各3,500円(税抜)
・石田新太郎『SUMMER ISLAND』
FLAC 192kHz/24bit
3,500円(税抜)
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