VIVID Audioの新スピーカーも登場
TechDAS、4本のトーンアームが装着できるアナログプレーヤー「Air Force III」。ステラ/ゼファンが新製品発表会
ステラ/ゼファンは12日に新製品発表会を開催。TechDASブランドのアナログレコードプレーヤー「Air Force III」を発表した。発売は2015年10月。価格は1,800,000円(税抜)。
超弩級機「Air Force ONE」、その“ジュニアモデル”である「Air Force TWO」に続くTechDAS第三のアナログプレーヤー。本機はコストを抑えつつ、Air Force Oneの中核技術である「エアーベアリングによるプラッター浮上」と「バキュームエアーによるディスク吸着」を継承。Air Force Oneと同グレードの低エアーリップル/低振動・静音設計エアーポンプを搭載する。またモーター部についても、Air Force Oneと同じ超精密発振回路で回転制御を行う低回転モーターを採用している。
また、トーンアームをショート/ロング合わせて最大4本搭載できることも特徴。製品には穴加工済みトーンアームベースが1枚付属する。追加用トーンアームベースは130,000円(税抜)。
メインシャーシはAir Force ONEと同様にアルミ無垢のブロックからの切削加工としている。また設置の柔軟性を確保するため、サイズは最小に収めたとのこと。無垢の重量級アルミプラッターを標準搭載するが、今後も開発を行い、材質違いのプラッターや超重量級プラッターなどシステムUPも可能となるという。
メインシャーシを支えるインシュレーターは、コンパクトながら低域制動力に優れたエアー・ダンピング・ダイパーを搭載。低重心ピンポイント支持のデバイスとの相乗効果で、通常の設置環境においても十分なハウリングマージンを確保する。さらにグレードアップ用として、Air Force ONEで開発されたエアーサスペンションによる、インシュレーションベースもオプションで用意される。
標準的な設置寸法は610W×440Dmm、質量は本体26.0kg(シャーシ:17kg、プラッター:9kg)、モーター4.6kg、エアーポンプ・電源ユニット7.8kgとなる。
■「ONE」の上位モデルとなる超弩級機「Air Force ZERO」も開発中
(株)ステラの会長でありTechDACの「Air Force」シリーズの開発を自ら手がける西川英章氏が、Air Force IIIについて紹介。マイクロ精機の伝説的プレーヤー「SX-8000」の開発者でもある西川氏は、「4本のアームが取り付けられるAir Force IIIは、マイクロ精機のコンセプトを継承しながら、さらに完成度を高めた製品です」とその特徴を説明。また、Air Force IIIの初回ロット50台分はすでに予約で完売しているという。
さらに西川氏は、Air Forceシリーズの旗艦モデルとなるアナログレコードプレーヤー「Air Force ZERO」を来年以降に予定していることも明かしてくれた。本機は3層構造からなる厚さ40cmのターンテーブルや自動アジャスト機能を備えたサスペンション、画期的な機構を持つトーンアームを備え、ベース部も新規設計されるとのこと。また本機に採用される新技術は、「Air Force ONE MK II」に移管されると共に、従来のAir Force ONEにもアップグレード対応を実施する予定だという。
■VIVID Audioの新スピーカー「B1 Decade」
南アフリカのハイエンド・スピーカーブランド VIVID Audioからは、「B1 Decade」が登場。10月より発売される。価格は¥2,800,000/ペア(税抜)。本機はVIVID Audioの初号機である「B1」を、登場から10周年という節目でリファインしたモデル。見た目の形状はほぼ同一だが、キャビネット材は従来のグラスファイバー強化FRPから、GIYAシリーズで用いらているコア部に軽量発表材を仕様したサンドイッチ構造のものに変更された。またドライバーユニットについても、最新のコンピューターシミュレーションによって磁気回路を再設計。口径などは共通ながら磁束密度をアップさせた。クロスオーバーネットワークも見直されたとのことだ。
■CH PrecisionのフォノアンプやAUDIO AlchemyのDAC内蔵プリも登場
CH PrecisionからはMM/MCカートリッジ対応のフォノプリアンプ「P1」が登場。本機はMC専用電流入力と、MM/MC電圧入力を搭載する。内部回路は完全シンメトリーのA級フルディスクリート構成としている。
AUDIO AlchemyからはUSBやS/PDIFデジタル入力を備えたプリアンプ「DDP-1」(¥380,000/税抜)、DDP-1用グレードアップ電源「PS-5」(¥120,000/税抜)が登場する。DDP-1はプリアンプ、D/Aコンバーター、ヘッドホンアンプをコンパクトな筐体に収めた製品で、高度なデジタル処理を特徴とする
AUDIO Alchemyについては昨年の発表会でもアナウンスされていたが、今回正式に導入されるかたち。同ブランドは90年代に一世を風靡したが、その後に一度消滅。しかし、開発責任者だったピーター・マドリックをはじめとする当時の設計メンバーが集結し、新たにスタートを切った。ステレオパワーアンプ「DPA-1」(¥380,000/税抜)もこの秋に登場する予定だという。
西川氏によれば、ステラ/ゼファンはAUDIO Alchemyの各製品に商品企画から参画しているとのこと。「こうした手法はCH Precisionでも行っていますが、いくら良い製品でもマーケットに受け入れられるものでなければ意味がありませんので、綿密にメーカーと打ち合わせを行い、商品企画にも関わっていきます」と説明していた。
新たに導入されるBOENICKE(ボーニック)は、スイスのスピーカーブランド。同社のスピーカーは無垢の木材を切削マシーンを使って加工して製造され、1台1台ハンドメイドで仕上げられている。今回導入される「W8」(¥1,500,000/ペア/税抜)は小柄なトールボーイスピーカーだが、非常に高度なバスレフチューニングが施されており、サイズに似合わない開放的なサウンドを鳴らすという。スピーカーをフローティング状態で支持する専用スピーカースタンド「スイングベース」(¥300,000/ペア/税抜)も用意される。
超弩級機「Air Force ONE」、その“ジュニアモデル”である「Air Force TWO」に続くTechDAS第三のアナログプレーヤー。本機はコストを抑えつつ、Air Force Oneの中核技術である「エアーベアリングによるプラッター浮上」と「バキュームエアーによるディスク吸着」を継承。Air Force Oneと同グレードの低エアーリップル/低振動・静音設計エアーポンプを搭載する。またモーター部についても、Air Force Oneと同じ超精密発振回路で回転制御を行う低回転モーターを採用している。
また、トーンアームをショート/ロング合わせて最大4本搭載できることも特徴。製品には穴加工済みトーンアームベースが1枚付属する。追加用トーンアームベースは130,000円(税抜)。
メインシャーシはAir Force ONEと同様にアルミ無垢のブロックからの切削加工としている。また設置の柔軟性を確保するため、サイズは最小に収めたとのこと。無垢の重量級アルミプラッターを標準搭載するが、今後も開発を行い、材質違いのプラッターや超重量級プラッターなどシステムUPも可能となるという。
メインシャーシを支えるインシュレーターは、コンパクトながら低域制動力に優れたエアー・ダンピング・ダイパーを搭載。低重心ピンポイント支持のデバイスとの相乗効果で、通常の設置環境においても十分なハウリングマージンを確保する。さらにグレードアップ用として、Air Force ONEで開発されたエアーサスペンションによる、インシュレーションベースもオプションで用意される。
標準的な設置寸法は610W×440Dmm、質量は本体26.0kg(シャーシ:17kg、プラッター:9kg)、モーター4.6kg、エアーポンプ・電源ユニット7.8kgとなる。
■「ONE」の上位モデルとなる超弩級機「Air Force ZERO」も開発中
(株)ステラの会長でありTechDACの「Air Force」シリーズの開発を自ら手がける西川英章氏が、Air Force IIIについて紹介。マイクロ精機の伝説的プレーヤー「SX-8000」の開発者でもある西川氏は、「4本のアームが取り付けられるAir Force IIIは、マイクロ精機のコンセプトを継承しながら、さらに完成度を高めた製品です」とその特徴を説明。また、Air Force IIIの初回ロット50台分はすでに予約で完売しているという。
さらに西川氏は、Air Forceシリーズの旗艦モデルとなるアナログレコードプレーヤー「Air Force ZERO」を来年以降に予定していることも明かしてくれた。本機は3層構造からなる厚さ40cmのターンテーブルや自動アジャスト機能を備えたサスペンション、画期的な機構を持つトーンアームを備え、ベース部も新規設計されるとのこと。また本機に採用される新技術は、「Air Force ONE MK II」に移管されると共に、従来のAir Force ONEにもアップグレード対応を実施する予定だという。
■VIVID Audioの新スピーカー「B1 Decade」
南アフリカのハイエンド・スピーカーブランド VIVID Audioからは、「B1 Decade」が登場。10月より発売される。価格は¥2,800,000/ペア(税抜)。本機はVIVID Audioの初号機である「B1」を、登場から10周年という節目でリファインしたモデル。見た目の形状はほぼ同一だが、キャビネット材は従来のグラスファイバー強化FRPから、GIYAシリーズで用いらているコア部に軽量発表材を仕様したサンドイッチ構造のものに変更された。またドライバーユニットについても、最新のコンピューターシミュレーションによって磁気回路を再設計。口径などは共通ながら磁束密度をアップさせた。クロスオーバーネットワークも見直されたとのことだ。
■CH PrecisionのフォノアンプやAUDIO AlchemyのDAC内蔵プリも登場
CH PrecisionからはMM/MCカートリッジ対応のフォノプリアンプ「P1」が登場。本機はMC専用電流入力と、MM/MC電圧入力を搭載する。内部回路は完全シンメトリーのA級フルディスクリート構成としている。
AUDIO AlchemyからはUSBやS/PDIFデジタル入力を備えたプリアンプ「DDP-1」(¥380,000/税抜)、DDP-1用グレードアップ電源「PS-5」(¥120,000/税抜)が登場する。DDP-1はプリアンプ、D/Aコンバーター、ヘッドホンアンプをコンパクトな筐体に収めた製品で、高度なデジタル処理を特徴とする
AUDIO Alchemyについては昨年の発表会でもアナウンスされていたが、今回正式に導入されるかたち。同ブランドは90年代に一世を風靡したが、その後に一度消滅。しかし、開発責任者だったピーター・マドリックをはじめとする当時の設計メンバーが集結し、新たにスタートを切った。ステレオパワーアンプ「DPA-1」(¥380,000/税抜)もこの秋に登場する予定だという。
西川氏によれば、ステラ/ゼファンはAUDIO Alchemyの各製品に商品企画から参画しているとのこと。「こうした手法はCH Precisionでも行っていますが、いくら良い製品でもマーケットに受け入れられるものでなければ意味がありませんので、綿密にメーカーと打ち合わせを行い、商品企画にも関わっていきます」と説明していた。
新たに導入されるBOENICKE(ボーニック)は、スイスのスピーカーブランド。同社のスピーカーは無垢の木材を切削マシーンを使って加工して製造され、1台1台ハンドメイドで仕上げられている。今回導入される「W8」(¥1,500,000/ペア/税抜)は小柄なトールボーイスピーカーだが、非常に高度なバスレフチューニングが施されており、サイズに似合わない開放的なサウンドを鳴らすという。スピーカーをフローティング状態で支持する専用スピーカースタンド「スイングベース」(¥300,000/ペア/税抜)も用意される。