オーディオ愛好家向けの自社ブランド

エミライ、Pari Passuのスピーカー“Overture”シリーズを11月2日より国内販売開始

公開日 2015/10/16 16:42 編集部:近藤 貴彦
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(株)エミライは、同社が展開するPari Passuブランドより、スピーカー“Overture”シリーズを11月2日に発売する。ラインナップは以下の通り。

・「Overture Bordeaux / Sapphire / Emerald」¥4,200,000(税抜)
・「Overture Corio」¥2,800,000(税抜)

“Overture”シリーズ

Pari Passuはこれまで海外向けに製品展開を開始していたが、今回、日本国内でもスピーカーOvertureシリーズを発売することとなった。エミライは、Pari Passuについて、オーディオ愛好家を対象とした特に趣味性の高いスピーカー製品を展開するブランドだと説明している。

今回発売となる2モデルは、ともに3ウェイ4ドライバーのバスレフ方式フロアスタンディング型スピーカー。

「Overture Bordeaux / Sapphire / Emerald」は、外装に漆を使用したOvertureシリーズのスペシャル・カラーモデル。創業115年の伝統を誇る会津漆器の老舗「坂本乙造商店」の職人の手により、数十回にも及ぶ漆塗装が施されている。またフロントバッフルには特殊な燻加工を施した銀箔を多層で配置している。

Bordeaux / Sapphire / Emeraldの3色を用意

「Overture Corio」は、外装に牛革を使用したOvertureシリーズのスタンダードモデル。日本製の高品質な牛革を使用するのみでなく、熟練の職人が全て手縫で革を加工しキャビネットに取り付ける。また使用している牛革は、様々な色に染色可能な選別品を使用しているため、希望する色を選択可能。

なお、2モデルともに、熟練の職人による加工作業を要するため、受注生産品となっている。スピーカーの設計、加工、組み立ては日本で行われる。以下についても、2モデル共通の特長となる。

エンクロージャーには、日本製高密度MDFを用い、両面に特殊な処理を施すことでダンピングした。さらに強力な補強処理をすることで箱鳴りの影響を低減させている。

スピーカーベースプレート部は、航空グレードアルミ合金の削り出し加工によるもので、プレートとステンレス削り出し加工スパイクは3本の柱パーツでエンクロージャーと固定されている。これによりスピーカーキャビネットの振動を効果的に抑制する。

ユニット構成は19mmソフトドームトゥイーター、50mmアルミニウムドームスコーカー、2178mm セルロースファイバー・カーボンコンポジットコーンウーファー。音圧周波数特性は30Hz〜30kHzで、能率は88dB/2.83V/m。

フラットな周波数特性が特長で、特に50Hzから20kHzについては楽器の大半の音楽成分を占めることから、特に平坦な特性を実現したとしている。

平坦な音圧周波数特性と均一な放射パターンによる広い指向性を両立させることにより、パワーレスポンスを平坦化したとしている。パワーレスポンスとは、軸上および軸上外のエネルギーを加算していったスピーカーからの出力全体の特性を意味する。

クロスオーバーネットワークは、スピーカー内にエネルギーを溜め込まないローストレージエネルギー設計となっている。スピーカーユニットが共振状態にならないよう特に配慮した設計により、良好な過渡特性を実現した。

ボイスコイルの冷却性を考慮した設計を施すことで、ボイスコイルの温度が上昇するに伴い音圧が低下するダイナミックコンプレッション現象を抑制している。これにより、ネットワークを設計通りに動作させることに成功した。

2モデルともに、外形寸法は370W×1,200H×470Dmm、質量は48kg/台。

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  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドPari Passu
  • 型番Overture Bordeaux / Sapphire / Emerald
  • 発売日2015年11月2日
  • 価格¥4,200,000(税抜)
  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドPari Passu
  • 型番Overture Corio
  • 発売日2015年11月2日
  • 価格¥2,800,000(税抜)