USB-DACや光デジタル入力も搭載
<ヘッドホン祭>AudioQuest、非同期Bluetooth対応の小型ヘッドホンアンプ「BEETLE」を発表
10月24日・25日に開催されたフジヤエービック主催「秋のヘッドホン祭り 2015」にて、AudioQuestは製品発表会を開催。アシンクロナス伝送対応のBluetoothを内蔵したポータブルUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「BEETLE」を発表した。
BEETLEは、今年7月に同社幹部が来日した際に近日中に発売が予告されていたモデル(関連ニュース)。アメリカでは12月に発売され、価格は199ドル。日本での発売時期や価格は、現時点では未定となる。
発表会には、AudioQuestで本機やDragonFlyの開発に携わったSteve Silberman氏が登場し、製品の詳細を説明してくれた。同氏はAudioQuestに入社する前にはAyre Acoustic社に在籍し、アシンクロナス伝送に対応したUSB-DACの開発に携わった人物だ。
BEETLEはアシンクロナス伝送に対応したUSB-DACを搭載しており、USB microB端子でパソコンやiOS/Androidデバイスと接続できる。対応スペックはPCM 96kHz/24bitだが、32bitプロセッシングにて処理が行われる。iOSデバイスとはアダプターなしに直接接続することができる。さらに、96kHz/24bitまで対応の光デジタル入力も搭載する。
大きな特徴と言えるBluetoothは、同社が“世界初”と紹介するアシンクロナス伝送に対応し、音質を強化したとのこと。対応コーデックはSBC、AAC、MP3で、384kbpsまでの全てのBluetoothのビットレートに変換することが可能としている。
電源はmicro BのUSB端子からの給電となる。消費電力を抑えることで、パソコンに加えて、iOS/Androidのスマートフォンやタブレットからの給電でも問題なく動作できるようになっている。一方で、光デジタルやBluetoothを使用する場合には、付属のACアダプターを使う必要がある。なお、こちらの電源についてはアナログ・リニア電源を採用している。
なお、会場に用意された実機にて、スマートフォン用のモバイルバッテリーから給電しつつBluetoothを動作させてみたが、問題なく再生することができた。手元のスマートフォンで音楽を再生しつつ、バッグの中にはBEETLEとモバイルバッテリーを接続して収納してBluetooth経由で音楽再生、といった使い方もできるだろう。
Steve Silberman氏は、BEETLEにおける高度な処理と低消費電力を実現には、Microchip社との協力によって実現した心臓部のチップが大きく貢献していると説明。モバイル機器と接続した際にも安定した動作ができることをアピールしていた。なお、DragonFlyの開発においても、同社との技術提携が大きな役割を果たしたという。
また、ファームウェア・アップデートによる機能追加が可能になる点も紹介。将来的には、AudioQuestのホームページにアクセスするだけで、現在のファームウェアバージョンの確認と必要なアップグレードが確認できるようになるとのこと。Steve Silberman氏は「ファームウェアアップデートは1,000ドル以上するDACなら当たり前でしょうが、200ドルに満たない本機でそれを実現できたことは大きなアピールポイントです」と話していた。
なお、USB-DAC部については、DragonFlyに搭載したものをさらにブラッシュアップしたものだという。欧米ではすでにいくつかのオーディオショウにも出展されたが、その音質についても大きな評価を得たと同氏はコメントした。
発表会では、すでに日本でも発売済みのUSBフィルター「JITTER BUG」についても紹介。本機の開発も手がけたSteve Silberman氏は、「安価なUSB-DACはもちろん、ハイエンドDACでも、JITTER BUGの効能は得られます」とコメント。本機の開発にあたっては、14個もの試作品が作られたことも明かしてくれた。
また、USB-DACと接続するUSBケーブルとPCの間に直列で接続するのはもちろん、空いたUSBポートに使うことでも大きな効果があるという。さらに、外付けUSBハードディスクに使ったり、プリンターやマウスなどオーディオ機器以外のUSB機器との間に用いる方法も紹介。それら機器からのノイズがオーディオシステムに混入することを防げるとした。また「CDリッピング時にディスクドライブとの接続にJITTER BUGを用いると、音質が明らかに向上することも経験しています」とも述べていた。
■NightHawkの開発者、Skylar Gray氏によるトークセッションも実施
AudioQuest初のヘッドホン「NightHawk」の開発者であるSkylar Gray氏が、ヘッドホン祭に併せて来日。NightHawkについて、改めて詳細な技術説明を行った。なお、CES 2105におけるNightHawk発表時にSkylar Gray氏が語った製品詳細については、こちらのインタビュー記事にまとめている。NightHawkにおける技術革新について詳しくコメントしているので、こちらも参照していただきたい。
同氏はNightHawkで採用した技術について、「ドライバー」「アコースティック(音響機構)」「エルゴノミクス(人間工学を考慮した装着感)」の3つの面から改めて紹介。また、NightHawkの密閉型モデルである「NightOwl」はすでに試作モデルが完成しており、2016年1月〜2月頃には披露できるのではないかとも話していた。
BEETLEは、今年7月に同社幹部が来日した際に近日中に発売が予告されていたモデル(関連ニュース)。アメリカでは12月に発売され、価格は199ドル。日本での発売時期や価格は、現時点では未定となる。
発表会には、AudioQuestで本機やDragonFlyの開発に携わったSteve Silberman氏が登場し、製品の詳細を説明してくれた。同氏はAudioQuestに入社する前にはAyre Acoustic社に在籍し、アシンクロナス伝送に対応したUSB-DACの開発に携わった人物だ。
BEETLEはアシンクロナス伝送に対応したUSB-DACを搭載しており、USB microB端子でパソコンやiOS/Androidデバイスと接続できる。対応スペックはPCM 96kHz/24bitだが、32bitプロセッシングにて処理が行われる。iOSデバイスとはアダプターなしに直接接続することができる。さらに、96kHz/24bitまで対応の光デジタル入力も搭載する。
大きな特徴と言えるBluetoothは、同社が“世界初”と紹介するアシンクロナス伝送に対応し、音質を強化したとのこと。対応コーデックはSBC、AAC、MP3で、384kbpsまでの全てのBluetoothのビットレートに変換することが可能としている。
電源はmicro BのUSB端子からの給電となる。消費電力を抑えることで、パソコンに加えて、iOS/Androidのスマートフォンやタブレットからの給電でも問題なく動作できるようになっている。一方で、光デジタルやBluetoothを使用する場合には、付属のACアダプターを使う必要がある。なお、こちらの電源についてはアナログ・リニア電源を採用している。
なお、会場に用意された実機にて、スマートフォン用のモバイルバッテリーから給電しつつBluetoothを動作させてみたが、問題なく再生することができた。手元のスマートフォンで音楽を再生しつつ、バッグの中にはBEETLEとモバイルバッテリーを接続して収納してBluetooth経由で音楽再生、といった使い方もできるだろう。
Steve Silberman氏は、BEETLEにおける高度な処理と低消費電力を実現には、Microchip社との協力によって実現した心臓部のチップが大きく貢献していると説明。モバイル機器と接続した際にも安定した動作ができることをアピールしていた。なお、DragonFlyの開発においても、同社との技術提携が大きな役割を果たしたという。
また、ファームウェア・アップデートによる機能追加が可能になる点も紹介。将来的には、AudioQuestのホームページにアクセスするだけで、現在のファームウェアバージョンの確認と必要なアップグレードが確認できるようになるとのこと。Steve Silberman氏は「ファームウェアアップデートは1,000ドル以上するDACなら当たり前でしょうが、200ドルに満たない本機でそれを実現できたことは大きなアピールポイントです」と話していた。
なお、USB-DAC部については、DragonFlyに搭載したものをさらにブラッシュアップしたものだという。欧米ではすでにいくつかのオーディオショウにも出展されたが、その音質についても大きな評価を得たと同氏はコメントした。
発表会では、すでに日本でも発売済みのUSBフィルター「JITTER BUG」についても紹介。本機の開発も手がけたSteve Silberman氏は、「安価なUSB-DACはもちろん、ハイエンドDACでも、JITTER BUGの効能は得られます」とコメント。本機の開発にあたっては、14個もの試作品が作られたことも明かしてくれた。
また、USB-DACと接続するUSBケーブルとPCの間に直列で接続するのはもちろん、空いたUSBポートに使うことでも大きな効果があるという。さらに、外付けUSBハードディスクに使ったり、プリンターやマウスなどオーディオ機器以外のUSB機器との間に用いる方法も紹介。それら機器からのノイズがオーディオシステムに混入することを防げるとした。また「CDリッピング時にディスクドライブとの接続にJITTER BUGを用いると、音質が明らかに向上することも経験しています」とも述べていた。
■NightHawkの開発者、Skylar Gray氏によるトークセッションも実施
AudioQuest初のヘッドホン「NightHawk」の開発者であるSkylar Gray氏が、ヘッドホン祭に併せて来日。NightHawkについて、改めて詳細な技術説明を行った。なお、CES 2105におけるNightHawk発表時にSkylar Gray氏が語った製品詳細については、こちらのインタビュー記事にまとめている。NightHawkにおける技術革新について詳しくコメントしているので、こちらも参照していただきたい。
同氏はNightHawkで採用した技術について、「ドライバー」「アコースティック(音響機構)」「エルゴノミクス(人間工学を考慮した装着感)」の3つの面から改めて紹介。また、NightHawkの密閉型モデルである「NightOwl」はすでに試作モデルが完成しており、2016年1月〜2月頃には披露できるのではないかとも話していた。