英国大使館で発表会を開催
モニターオーディオから新旗艦スピーカー「PLATINUM SERIES II」登場。最上位「PL500 II」も
■ボイスコイルなど駆動系も進化。大入力においても歪みを排除
全てのドライバーには「アンダーハング・エッジワウンド・ボイスコイル」を搭載。ボイスコイルの断面を長方形とすることで、高い巻き線密度と導体占有率が得られる。これが高能率化、ひいては高いドライブ力とダイナミックレンジに繋がる。
さらに、ボイスコイルが常にマグネットの磁気ギャップ内で動作するショートボイスコイル/ディープギャップ構成を採用。電気エネルギーを無駄なく動力に変換し、高いリニアリティーを実現した。またボイスコイル周辺の質量も抑え、軽量化も実現。慣性を抑えることで、トランジェントも向上させた。
またマグネット、ボイスコイルは大型化が図られ、許容入力に近い高出力時にも、高いトランジェント特性を実現する。
高出力時にはボイスコイルが加熱すると感度が低下する。この問題を解決するために、全ユニットのマグネット、ボビン、ボイスコイルにブラックアルマイト絶縁処理を実施。高出力に耐えうる耐熱性を確保した。また全てのドライバーで、銅コーティングされたポールを搭載。ヒステリシスを抑え、リニアなサウンドを実現すると共に、フラットなインピーダンス特性を可能とした。
■ユニットの特性の良さがシンプルなネットワーク回路を可能とした
クロスオーバー・ネットワークも新たにデザインされた。カスタムメイドのメタライズド・ポリプロピレンコンデンサーや空芯コイル(ミッドレンジおよびトゥイーター)、ラミネートされたスチール製コアコイル(ウーファー)など、最高品質の音質パーツを採用。内部配線には無酸素銅ケーブルを採用することで伝導率を高めている。
ディーン氏は「ネットワーク回路には非常にコストをかけています。一方で、自社開発による各ユニットのロールオフが非常に自然なので、複雑なクロスオーバー回路を必要とせず、その構造は非常にシンプルです。この点も音質向上に大きく寄与しています」とコメントしていた。
■テンションロッドによるユニット固定など不要共振対策を徹底
全モデルのミッドレンジおよびウーファーユニットは、それぞれキャビネット背面から直結されたテンションロッド1本で固定する特殊な固定方法を、先代PLATINUMから踏襲。ドライバーの円周上にネジ止めをして取り付ける方法と異なり、エンクロージャーに触れるドライバー周辺に均等にクランプ力がかかるというメリットがある。これによりドライバーの振動がフロントバッフルに伝わることを回避し、共振を防ぐことができる。この固定方法にはエンクロージャーの剛性を向上させる効果もあるとのこと。また、各ユニットを個別のトルクで締め付けてチューニングすることにより、最適な特性を得ることができる。
エンクロージャーは強度を高めるためにカーブしたフォルムを採用。加えて内部も不規則な構造とすることで、内部での定在波の発生を抑制している。エンクロージャー構造はマトリックス方式のブレーシング(支柱)構造を採用。内壁には、不要振動を吸収するビチュマスティック・ダンピング被覆剤が施されている。
さらなる不要共振対策として、サーモセットポリマーをベースとしたハイテク素材であるARC(アンチレゾナンス・コンポジット)を、ミッドレンジ部のエンクロージャーやバッフルの主要箇所に配置。剛性が高く震動減衰性に優れた素材であり、エンクロージャーの振動抑制に貢献するという。特にPL500 IIの100mm RDT II ミッドレンジは、ARCで形成されたテーパー状のエンクロージャーで密閉することで、駆動時の精度を向上させている。
バスレフポートは、拳銃の砲身の気流と同様の効果を狙って設計された独自の「HIVI II PORT」を採用。ポート内の溝が気流を加速して、乱流を減少させることで、高速かつダイナミックなレスポンスを可能にした。
グリルはドライバーごとに設けられており、音響透過特性に優れたメタルグリルを採用する。スピーカーターミナルは、自社開発・製造された独自のソリッドボディ・ターミナルを採用。スリップリング構造と、酸化を防ぎ高い伝導性を実現するロジウムメッキを施している、高いコンタクト性と接触抵抗の低減も実現している。
全てのドライバーには「アンダーハング・エッジワウンド・ボイスコイル」を搭載。ボイスコイルの断面を長方形とすることで、高い巻き線密度と導体占有率が得られる。これが高能率化、ひいては高いドライブ力とダイナミックレンジに繋がる。
さらに、ボイスコイルが常にマグネットの磁気ギャップ内で動作するショートボイスコイル/ディープギャップ構成を採用。電気エネルギーを無駄なく動力に変換し、高いリニアリティーを実現した。またボイスコイル周辺の質量も抑え、軽量化も実現。慣性を抑えることで、トランジェントも向上させた。
またマグネット、ボイスコイルは大型化が図られ、許容入力に近い高出力時にも、高いトランジェント特性を実現する。
高出力時にはボイスコイルが加熱すると感度が低下する。この問題を解決するために、全ユニットのマグネット、ボビン、ボイスコイルにブラックアルマイト絶縁処理を実施。高出力に耐えうる耐熱性を確保した。また全てのドライバーで、銅コーティングされたポールを搭載。ヒステリシスを抑え、リニアなサウンドを実現すると共に、フラットなインピーダンス特性を可能とした。
■ユニットの特性の良さがシンプルなネットワーク回路を可能とした
クロスオーバー・ネットワークも新たにデザインされた。カスタムメイドのメタライズド・ポリプロピレンコンデンサーや空芯コイル(ミッドレンジおよびトゥイーター)、ラミネートされたスチール製コアコイル(ウーファー)など、最高品質の音質パーツを採用。内部配線には無酸素銅ケーブルを採用することで伝導率を高めている。
ディーン氏は「ネットワーク回路には非常にコストをかけています。一方で、自社開発による各ユニットのロールオフが非常に自然なので、複雑なクロスオーバー回路を必要とせず、その構造は非常にシンプルです。この点も音質向上に大きく寄与しています」とコメントしていた。
■テンションロッドによるユニット固定など不要共振対策を徹底
全モデルのミッドレンジおよびウーファーユニットは、それぞれキャビネット背面から直結されたテンションロッド1本で固定する特殊な固定方法を、先代PLATINUMから踏襲。ドライバーの円周上にネジ止めをして取り付ける方法と異なり、エンクロージャーに触れるドライバー周辺に均等にクランプ力がかかるというメリットがある。これによりドライバーの振動がフロントバッフルに伝わることを回避し、共振を防ぐことができる。この固定方法にはエンクロージャーの剛性を向上させる効果もあるとのこと。また、各ユニットを個別のトルクで締め付けてチューニングすることにより、最適な特性を得ることができる。
エンクロージャーは強度を高めるためにカーブしたフォルムを採用。加えて内部も不規則な構造とすることで、内部での定在波の発生を抑制している。エンクロージャー構造はマトリックス方式のブレーシング(支柱)構造を採用。内壁には、不要振動を吸収するビチュマスティック・ダンピング被覆剤が施されている。
さらなる不要共振対策として、サーモセットポリマーをベースとしたハイテク素材であるARC(アンチレゾナンス・コンポジット)を、ミッドレンジ部のエンクロージャーやバッフルの主要箇所に配置。剛性が高く震動減衰性に優れた素材であり、エンクロージャーの振動抑制に貢献するという。特にPL500 IIの100mm RDT II ミッドレンジは、ARCで形成されたテーパー状のエンクロージャーで密閉することで、駆動時の精度を向上させている。
バスレフポートは、拳銃の砲身の気流と同様の効果を狙って設計された独自の「HIVI II PORT」を採用。ポート内の溝が気流を加速して、乱流を減少させることで、高速かつダイナミックなレスポンスを可能にした。
グリルはドライバーごとに設けられており、音響透過特性に優れたメタルグリルを採用する。スピーカーターミナルは、自社開発・製造された独自のソリッドボディ・ターミナルを採用。スリップリング構造と、酸化を防ぎ高い伝導性を実現するロジウムメッキを施している、高いコンタクト性と接触抵抗の低減も実現している。
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