サブバッフルにユニットを固定
テクニクス、Grandクラスの新トールボーイスピーカー「SB-G90」。ペア約50万円
パナソニックは、本日、Technics(テクニクス)ブランドの新製品発表会を開催。今年1月のCESで発表したオーディオ機器群を日本でも展開することを発表した。
「Grandクラス」のトールボーイスピーカーシステム「SB-G90」を5月19日に発売する。価格は249,000円/1本(税抜)。
同軸2ウェイドライバーを含む、3ウェイ・4スピーカーのフロアスタンディングタイプ・バスレフ型スピーカーシステム。使用ユニットは16cmコーン型ウーファー×2、16cmコーン型×1/2.5cmドーム型×1の同軸2ウェイミッドレンジ/トゥイーター。
ユニットの取り付け方に大きな特徴があり、筐体内部にサブバッフルを設けてスピーカーユニットの重心位置でエンクロージャーに固定する「重心マウント構造」を採用。これにより振動板の振動を忠実に音に変換でき、ユニットや磁気回路の不要な振動、キャビネットへの振動の伝播を抑えられるとしている。
同軸2ウェイ・ドライバー、ウーファードライバーも本機のために新開発。上述のサブバッフルと水平補強板によってキャビネットの剛性を高めたことも特徴だ。以下にその詳細を紹介する。
■「重心マウント構造」によりドライバーユニット自体が振動することを回避
テクニクスはこれまで、R1シリーズの旗艦機「SB-R1」、C700シリーズのブックシェルフ型「SB-C700」と2機種のスピーカーシステムを発売。本機はこれらの中間に位置する、「Grandクラス」のモデルとなる。
テクニクスのチーフエンジニアである井谷哲也氏は「明瞭な音像定位と豊かな表現を狙った」とSB-G90について紹介した。
最大の特徴となるのが、新開発された「重心マウント構造」だ。一般的なスピーカーにおいては、ドライバーユニットがエンクロージャー前面のバッフル板に固定されるが、この方法では、ユニットの重心位置と固定位置が離れているため、振動板の振幅に伴ってユニット自体が振動してしまう。これが音の濁りの原因になる。
SB-G90では、エンクロージャー内部にサブバッフルを設け、ユニットの重心位置で固定・支持を行う「重心マウント構造」を各ユニットに採用。振動板が振幅したときにユニット自身が揺れるのを低減し、音の濁りを抑制する。さらにスピーカー前面のバッフルにはユニットが固定されていないので振動が直接伝わらず、エンクロージャーの不要振動を低減する効果もある。これらの効果により、明瞭な音像定位や鮮明でリアルな音場再現が得られるという。
スピーカーユニットは、新生テクニクスが「リニアフェーズ」「明確な音像定位」を狙い、一貫して採用する同軸2ウェイ方式をミッド/トゥイーターに採用。このミッド/トゥイーターおよびウーファーは、いずれも本機専用に新規で開発が行われた。
同軸2ウェイのミッド/トゥイーターは、アルマイト処理を施したアルミ振動板を採用。トゥイーターはシミュレーションにより形状を最適化した新ドーム形状とし、100kHzにおよぶ再生を実現した。
またミッドレンジの内径部分と、トゥイータープロテクターの間をエッジレス構造として、スムーズな音の放射を可能にしたという。ミッドレンジは振動板をコーン型とすることで、振動系全体を軽量化して応答速度を高めた。
ウーファーは160mm径ユニットを2基搭載。新同軸ユニットと同様、アルマイト処理したアルミ振動板を採用し、音色の統一を図っている。磁気回路はロングストローク設計として、高い駆動力を生み出すダブルマグネット、ロングボイスコイル、銅リングを採用する。これにより大振幅まで低歪みで、レスポンスに優れた低音再生を実現するという。
MDFによるエンクロージャーは、ポリウレタンを重ね塗りして光沢仕上げとした。内部には各ユニットを支えるサブバッフルに加え、水平補強板を組み合わせたクロス構造を採用。さらに角の部分にも補強を加えることで、エンクロージャーの高剛性化を実現した。
またサブバッフルをユニットごとに独立させて、各ユニット間の振動の影響を最小化。エンクロージャー自体もユニットごとに内部で独立させることで、互いの影響を低減している。
脚部はゴム足と共に、真鍮製スパイク(4基)も付属。受け皿もセットしている。
再生周波数特性は27Hz〜100kHz(-16dB)、32Hz〜85kHz(-10dB)。クロスオーバー周波数は480Hz、3.2kHz。出力音圧レベルは、88dB(2.83V/m)、インピーダンスは4Ω、許容入力は100W(定格)、200W(最大)。
外形寸法は302W×1114H×375Dmm(スパイク使用時)、質量は約32kg(1本)。
「Grandクラス」のトールボーイスピーカーシステム「SB-G90」を5月19日に発売する。価格は249,000円/1本(税抜)。
同軸2ウェイドライバーを含む、3ウェイ・4スピーカーのフロアスタンディングタイプ・バスレフ型スピーカーシステム。使用ユニットは16cmコーン型ウーファー×2、16cmコーン型×1/2.5cmドーム型×1の同軸2ウェイミッドレンジ/トゥイーター。
ユニットの取り付け方に大きな特徴があり、筐体内部にサブバッフルを設けてスピーカーユニットの重心位置でエンクロージャーに固定する「重心マウント構造」を採用。これにより振動板の振動を忠実に音に変換でき、ユニットや磁気回路の不要な振動、キャビネットへの振動の伝播を抑えられるとしている。
同軸2ウェイ・ドライバー、ウーファードライバーも本機のために新開発。上述のサブバッフルと水平補強板によってキャビネットの剛性を高めたことも特徴だ。以下にその詳細を紹介する。
■「重心マウント構造」によりドライバーユニット自体が振動することを回避
テクニクスはこれまで、R1シリーズの旗艦機「SB-R1」、C700シリーズのブックシェルフ型「SB-C700」と2機種のスピーカーシステムを発売。本機はこれらの中間に位置する、「Grandクラス」のモデルとなる。
テクニクスのチーフエンジニアである井谷哲也氏は「明瞭な音像定位と豊かな表現を狙った」とSB-G90について紹介した。
最大の特徴となるのが、新開発された「重心マウント構造」だ。一般的なスピーカーにおいては、ドライバーユニットがエンクロージャー前面のバッフル板に固定されるが、この方法では、ユニットの重心位置と固定位置が離れているため、振動板の振幅に伴ってユニット自体が振動してしまう。これが音の濁りの原因になる。
SB-G90では、エンクロージャー内部にサブバッフルを設け、ユニットの重心位置で固定・支持を行う「重心マウント構造」を各ユニットに採用。振動板が振幅したときにユニット自身が揺れるのを低減し、音の濁りを抑制する。さらにスピーカー前面のバッフルにはユニットが固定されていないので振動が直接伝わらず、エンクロージャーの不要振動を低減する効果もある。これらの効果により、明瞭な音像定位や鮮明でリアルな音場再現が得られるという。
スピーカーユニットは、新生テクニクスが「リニアフェーズ」「明確な音像定位」を狙い、一貫して採用する同軸2ウェイ方式をミッド/トゥイーターに採用。このミッド/トゥイーターおよびウーファーは、いずれも本機専用に新規で開発が行われた。
同軸2ウェイのミッド/トゥイーターは、アルマイト処理を施したアルミ振動板を採用。トゥイーターはシミュレーションにより形状を最適化した新ドーム形状とし、100kHzにおよぶ再生を実現した。
またミッドレンジの内径部分と、トゥイータープロテクターの間をエッジレス構造として、スムーズな音の放射を可能にしたという。ミッドレンジは振動板をコーン型とすることで、振動系全体を軽量化して応答速度を高めた。
ウーファーは160mm径ユニットを2基搭載。新同軸ユニットと同様、アルマイト処理したアルミ振動板を採用し、音色の統一を図っている。磁気回路はロングストローク設計として、高い駆動力を生み出すダブルマグネット、ロングボイスコイル、銅リングを採用する。これにより大振幅まで低歪みで、レスポンスに優れた低音再生を実現するという。
MDFによるエンクロージャーは、ポリウレタンを重ね塗りして光沢仕上げとした。内部には各ユニットを支えるサブバッフルに加え、水平補強板を組み合わせたクロス構造を採用。さらに角の部分にも補強を加えることで、エンクロージャーの高剛性化を実現した。
またサブバッフルをユニットごとに独立させて、各ユニット間の振動の影響を最小化。エンクロージャー自体もユニットごとに内部で独立させることで、互いの影響を低減している。
脚部はゴム足と共に、真鍮製スパイク(4基)も付属。受け皿もセットしている。
再生周波数特性は27Hz〜100kHz(-16dB)、32Hz〜85kHz(-10dB)。クロスオーバー周波数は480Hz、3.2kHz。出力音圧レベルは、88dB(2.83V/m)、インピーダンスは4Ω、許容入力は100W(定格)、200W(最大)。
外形寸法は302W×1114H×375Dmm(スパイク使用時)、質量は約32kg(1本)。
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