「世界最高峰」をひとつの筐体へ
<HIGH END>dCS、トップエンドラインの機能をまとめ上げた一体型システム「Vivaldi One」を発表
dCSは現地時間の5月21日(日)まで独ミュンヘンにて開催中のMunich HIGH END 2017の会場にて、同社の最高峰に位置するVivaldiの最新モデル「Vivaldi One」を発表した。
VivaldiはこれまでDAコンバーターのVivaldi DAC、ネットワーク機能を持つアップサンプラーVivaldi Upsampler、SACDトランスポートのVivaldi Transport、そしてクロックジェネレーターのVivaldi Clackの4システムで構成されてきたが、今回はこのクロック以外の3機種を全て同一の筐体にまとめた一体型システムとなる。モデル名の「One」の由来もこの「オールインワン」というコンセプトから来ているものだ。価格については、これら3つの機能をまとめながらも単純に合算したものではなく、80,000USDと発表されている。
機能や基本的なスペックとしては、最新バージョンとなったVivaldiを踏襲。デジタルプレイバックの核には最新世代となるリングDACを用いてDACチップに依存することなくFPGA上でDA変換することに加え、Phase-Locked-Loop Systemによって入力された音楽信号のジッターを極限まで低減することを可能とするなど、全てにフラッグシップの技術を投入していることがポイントだ。また、dCSオート・クロッキング・アーキテクチャーにも対応しているので、Vivaldi Clockと組み合わせることでさらなる驚異的とも言えるほどのジッター低減を行えるのも特徴のひとつとなっている。
SACD/CDドライブメカニズムには、Vivaldi Transportと同様のエソテリック製VRDS NEOを採用。ディスクから再生されるデータは全てVivaldi One内部でDXDフォーマットもしくはDSD2.8MHz/5.6MHzへとアップコンバートされることで、SACDでもCDでもより正確な再生を行うことを可能としている。
さらに注目したいのは、現時点でのVivaldiの最新ファームウェアによる再生対応能力。最大で384kHz/24bit PCM、5.6MHz DSDの対応サンプリングレートに加え、昨今大きな注目を集めているRoon Readyへの対応やTIDALやSpotify Connectといったストリーミングサービスへの対応、そしてこちらも新しいコーデックとして注目されるMQAデコードへの対応も果たしている。これらいかなるデジタルソースであっても、dCSのDA変換技術とアップサンプリング技術をひとつの筐体の機器で可能としたことは、Vivaldi Oneの大きな魅力といえそうだ。
なお、Vivaldi OneはディスクドライブやUSB入力、ETHERNET入力をひとつの筐体で揃える仕様となるため、ファームウェアのアップデートにもCD、USB、インターネット経由の全てで対応する。このメンテナンス性の高さVivaldi Oneならではの大きな特徴といって良さそうだ。
dCSは、今年で創業30周年を迎えることになる。世界最高峰のデジタル変換技術を誇ることで世界中のオーディオファイルから高い評価を獲得する同社待望の一体型システムは、早くも大きな注目を集めている。
VivaldiはこれまでDAコンバーターのVivaldi DAC、ネットワーク機能を持つアップサンプラーVivaldi Upsampler、SACDトランスポートのVivaldi Transport、そしてクロックジェネレーターのVivaldi Clackの4システムで構成されてきたが、今回はこのクロック以外の3機種を全て同一の筐体にまとめた一体型システムとなる。モデル名の「One」の由来もこの「オールインワン」というコンセプトから来ているものだ。価格については、これら3つの機能をまとめながらも単純に合算したものではなく、80,000USDと発表されている。
機能や基本的なスペックとしては、最新バージョンとなったVivaldiを踏襲。デジタルプレイバックの核には最新世代となるリングDACを用いてDACチップに依存することなくFPGA上でDA変換することに加え、Phase-Locked-Loop Systemによって入力された音楽信号のジッターを極限まで低減することを可能とするなど、全てにフラッグシップの技術を投入していることがポイントだ。また、dCSオート・クロッキング・アーキテクチャーにも対応しているので、Vivaldi Clockと組み合わせることでさらなる驚異的とも言えるほどのジッター低減を行えるのも特徴のひとつとなっている。
SACD/CDドライブメカニズムには、Vivaldi Transportと同様のエソテリック製VRDS NEOを採用。ディスクから再生されるデータは全てVivaldi One内部でDXDフォーマットもしくはDSD2.8MHz/5.6MHzへとアップコンバートされることで、SACDでもCDでもより正確な再生を行うことを可能としている。
さらに注目したいのは、現時点でのVivaldiの最新ファームウェアによる再生対応能力。最大で384kHz/24bit PCM、5.6MHz DSDの対応サンプリングレートに加え、昨今大きな注目を集めているRoon Readyへの対応やTIDALやSpotify Connectといったストリーミングサービスへの対応、そしてこちらも新しいコーデックとして注目されるMQAデコードへの対応も果たしている。これらいかなるデジタルソースであっても、dCSのDA変換技術とアップサンプリング技術をひとつの筐体の機器で可能としたことは、Vivaldi Oneの大きな魅力といえそうだ。
なお、Vivaldi OneはディスクドライブやUSB入力、ETHERNET入力をひとつの筐体で揃える仕様となるため、ファームウェアのアップデートにもCD、USB、インターネット経由の全てで対応する。このメンテナンス性の高さVivaldi Oneならではの大きな特徴といって良さそうだ。
dCSは、今年で創業30周年を迎えることになる。世界最高峰のデジタル変換技術を誇ることで世界中のオーディオファイルから高い評価を獲得する同社待望の一体型システムは、早くも大きな注目を集めている。