Aurender、PCM 768kHz/32bit、DSD 512に対応するCDリッピングサーバーシステム「ACS10」

エミライは、同社が取り扱うAurenderのCDリッピングサーバーシステム「ACS10」を、本日3月19日より発売する。価格は847,000円（税込）。

理想的なデジタルオーディオシステムをサポートするため、コンピュータやネットワークデバイスへの依存度を下げるよう設計されたというCDリッピングサーバーシステム。同社製ネットワークオーディオ製品と組み合わせることで、CDリッピング、16TBの拡張ストレージ、バックアップ、ネットワークハブ、メタデータ編集をシームレスに行えるという。

CDドライブメカとして、ティアック製トレイローディングCD ROMドライブを搭載。リッピングアルゴリズムは同メカで正確に動作するよう自社設計されたもので、CDデータを正確にリッピングできるとしている。リッピング時のファイルコーデックはFLAC／AIFF／WAVから選択可能。

DSD（DSF、DFF）／WAV／FLAC／AIFF／ALAC／M4A／APEなどのフォーマットに対応。USBオーディオクラス2.0に対応したオーディオ専用USBポートをデジタル出力に備えており、最大PCM 768kHz/32bit、DSD 512のファイル再生が可能となっている。加えてオプションとしてMQAコアデコーダーに対応するため、最大96kHzのMQAファイルがデコード再生可能となっている。

同社製品では最大だという16TBの楽曲保存用HDDストレージを搭載。LANポートは3系統を用意しており、うちひとつはオーディオ用に設計された二重絶縁ポートで、LAN接続によって発生するノイズがネットワークトランスポートやネットワークプレーヤーに混入することを阻止するというもの。ほか2つはデータ用ポートとなっており、高品位なネットワークハブとして機能し、理想的なネットワークルーティングを可能にするとのこと。

コントロール用の専用アプリとして「Aurender Conductor」が用意されており、iPadやAndroid機器で操作が可能。アプリ内ではハイレゾストリーミング「Qobuz」「Tidal」が統合され、一元的に管理できる。また、CDリッピング環境設定などシステム設定のために独自アプリ「ACS Manager Companion」が用意されている。

外形寸法は430W×96H×355Dmmで、質量は12.3kg。搭載されるリニア電源にはスーパーキャパシタをベースとしたUPS機能が備えられているため、停電時にもオーディオシステムやデータを保護し、安全なシャットダウンが行われるとのこと。