機会の少ないカートリッジ比較など
<OTOTEN>オーディオテクニカ「AT-ART20」などアナログ中心の試聴デモを各社が実施
有楽町・東京国際フォーラムで6月11日・12日の二日間にわたり開催される、オーディオビジュアルの総合展示会「OTOTEN 2022」。本稿では、ガラス棟4階 G407のオーディオテクニカと、5階G503のオーロラサウンド/Wefield ウインテスト/ズートコミュニケーション(analog Relax)共同ブースの出展内容をレポートする。
■オーディオテクニカ
オーディオテクニカブースでは4月15日に発売された鉄芯型MCカートリッジ「AT-ART20」を始めとしたアナログカートリッジの比較試聴を実施。AT-ART20製作の上でコンセプトとされたMC型カートリッジ「AT-ART9XA」「AT-ART9XI」の2モデルを加えた3機種をメインに、試聴デモを行う。
AT-ART9XA、AT-ART9XIの2機種については発売が2020年ということもあり、同ブースのスタッフは「コロナ禍での発売となったためユーザーへのお披露目の機会が少なく、この機会に知っていただきたい」という狙いもあるとのこと。続けて、今回のカートリッジ試聴を軸に据えた内容について「コンポーネント類と異なり、カートリッジの試聴を実施する店舗さんは少なく、これをきっかけに好みの音を探していただければ」と、展示コンセプトを説明する。
加えて、昨年11月に発売されたスピーカーケーブル「AT-SC1000」をもって、プレーヤーからアンプ、そしてスピーカーまでをシリーズで統一してつなぐことが可能になった同社ハイエンドライン「Excellenceシリーズ」をプッシュ。ブース内の試聴機材の接続にも使用されている。なお、機材の接続についてはExcellenceシリーズのほか、スタンダードラインの上位モデル「 FLUAT(フリュエット)シリーズ」も使用。こちらについても5月にスピーカーケーブル「AT-SC700」が発売されたばかりである。
試聴機材はプレーヤーにテクニクス「SL-1000R」、フォノイコライザー以降は「C-37」、プリアンプに「C-2450」、パワーアンプに「A-75」とアキュフェーズ製品を使用。カートリッジ用の昇圧トランスにはオーディオテクニカ「AT-SUT1000」を用いる。なお、スピーカーはソナスファベール「OLYMPICA III」を使用する。
記者がブースを訪れた際には2019年発売のMCカートリッジ「OC9Xシリーズ」での比較試聴「昭和歌謡で聴くAT-OC9Xシリーズの世界」を実施。ムーディーな雰囲気の中、珠玉のアナログサウンドを堪能する来場者の姿が多く見られた。
明日12日は同社スタッフによる「Audio-Technica Excellenceシリーズ一斉試聴」を10時20分から、11時40分および13時にはAT-ART20に関する講演を前者が同社スタッフ、後者の回をオーディオ評論家の小原由夫氏が実施。14時50分からの最終講演には「ハイエンドMCカートリッジ、AT-ART9XA/AT-ART9XIの魅力を探る」をテーマにオーディオ評論家の角田郁雄氏が登壇する。
■オーロラサウンド/Wefieldウインテスト/ズートコミュニケーション(analog Relax)
3社による共同出展のコンセプトは「アナログ再生」の訴求としており、時間制のデモを設けず、ブースを訪れた来場者の希望でSPレコードを再生するといった内容を展開。Wefieldウインテストのスタッフは「北欧デザインのスピーカーということもあり、Hi-Fi・ライフスタイル系のイメージを持たれる方が多いが、アナログ再生についても魅力を打ち出したい」と説明。会場内ではオーロラサウンド製のモノラル真空管アンプ「PADA-300B」で、フロア型スピーカー「Argon7LS」がドライブされていた。
また、オーロラサウンドは4月に発売された可変マルチカーブフォノイコライザー「EQ-100」を展示。製品を見やすいように配慮されながら会場内の再生システムに組み込まれており、来場者は筐体前面のロータリースイッチによる音の可変を実際に体験することができるようになっている。
アナログレコードの再生にはanalog RelaxのEXシリーズを使用。記者がブースを訪れた際にはバイオリン製作用の木材「Tone Woodハードメイプル」を筐体に採用した「EX500」を再生に用いていた。そのほか、樹齢2000年越えの屋久杉を無垢材の削り出しで使用する「EX1000」、楽器用高級無垢材を素材とする「EX300」が用意されている。
OTOTEN 2022は明日6月12日(日)まで東京国際フォーラムで開催。入場無料だが参加登録が必要で、公式サイトから入場事前登録を受け付けている。
■オーディオテクニカ
オーディオテクニカブースでは4月15日に発売された鉄芯型MCカートリッジ「AT-ART20」を始めとしたアナログカートリッジの比較試聴を実施。AT-ART20製作の上でコンセプトとされたMC型カートリッジ「AT-ART9XA」「AT-ART9XI」の2モデルを加えた3機種をメインに、試聴デモを行う。
AT-ART9XA、AT-ART9XIの2機種については発売が2020年ということもあり、同ブースのスタッフは「コロナ禍での発売となったためユーザーへのお披露目の機会が少なく、この機会に知っていただきたい」という狙いもあるとのこと。続けて、今回のカートリッジ試聴を軸に据えた内容について「コンポーネント類と異なり、カートリッジの試聴を実施する店舗さんは少なく、これをきっかけに好みの音を探していただければ」と、展示コンセプトを説明する。
加えて、昨年11月に発売されたスピーカーケーブル「AT-SC1000」をもって、プレーヤーからアンプ、そしてスピーカーまでをシリーズで統一してつなぐことが可能になった同社ハイエンドライン「Excellenceシリーズ」をプッシュ。ブース内の試聴機材の接続にも使用されている。なお、機材の接続についてはExcellenceシリーズのほか、スタンダードラインの上位モデル「 FLUAT(フリュエット)シリーズ」も使用。こちらについても5月にスピーカーケーブル「AT-SC700」が発売されたばかりである。
試聴機材はプレーヤーにテクニクス「SL-1000R」、フォノイコライザー以降は「C-37」、プリアンプに「C-2450」、パワーアンプに「A-75」とアキュフェーズ製品を使用。カートリッジ用の昇圧トランスにはオーディオテクニカ「AT-SUT1000」を用いる。なお、スピーカーはソナスファベール「OLYMPICA III」を使用する。
記者がブースを訪れた際には2019年発売のMCカートリッジ「OC9Xシリーズ」での比較試聴「昭和歌謡で聴くAT-OC9Xシリーズの世界」を実施。ムーディーな雰囲気の中、珠玉のアナログサウンドを堪能する来場者の姿が多く見られた。
明日12日は同社スタッフによる「Audio-Technica Excellenceシリーズ一斉試聴」を10時20分から、11時40分および13時にはAT-ART20に関する講演を前者が同社スタッフ、後者の回をオーディオ評論家の小原由夫氏が実施。14時50分からの最終講演には「ハイエンドMCカートリッジ、AT-ART9XA/AT-ART9XIの魅力を探る」をテーマにオーディオ評論家の角田郁雄氏が登壇する。
■オーロラサウンド/Wefieldウインテスト/ズートコミュニケーション(analog Relax)
3社による共同出展のコンセプトは「アナログ再生」の訴求としており、時間制のデモを設けず、ブースを訪れた来場者の希望でSPレコードを再生するといった内容を展開。Wefieldウインテストのスタッフは「北欧デザインのスピーカーということもあり、Hi-Fi・ライフスタイル系のイメージを持たれる方が多いが、アナログ再生についても魅力を打ち出したい」と説明。会場内ではオーロラサウンド製のモノラル真空管アンプ「PADA-300B」で、フロア型スピーカー「Argon7LS」がドライブされていた。
また、オーロラサウンドは4月に発売された可変マルチカーブフォノイコライザー「EQ-100」を展示。製品を見やすいように配慮されながら会場内の再生システムに組み込まれており、来場者は筐体前面のロータリースイッチによる音の可変を実際に体験することができるようになっている。
アナログレコードの再生にはanalog RelaxのEXシリーズを使用。記者がブースを訪れた際にはバイオリン製作用の木材「Tone Woodハードメイプル」を筐体に採用した「EX500」を再生に用いていた。そのほか、樹齢2000年越えの屋久杉を無垢材の削り出しで使用する「EX1000」、楽器用高級無垢材を素材とする「EX300」が用意されている。
OTOTEN 2022は明日6月12日(日)まで東京国際フォーラムで開催。入場無料だが参加登録が必要で、公式サイトから入場事前登録を受け付けている。