国産本欅の無垢材も使用

高井工芸、贅を尽くした量産品初“木象嵌”キューブスピーカー「HC-TY090」

公開日 2023/02/28 11:22 編集部:松永達矢
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高井工芸は、木象嵌と国産本欅の無垢材を使用した9cm角のキューブスピーカー「HC-TY090」の販売を開始した。オープン価格で、同社ECサイトでの販売価格は58,300円(ペア・税込)。

「HC-TY090」

絵柄模様に切り抜いた物を別の素材にはめ込み、木の種類(色)を活かして作品を仕上げる木象嵌という工芸技法をエンクロージャー部に施したフルレンジ密閉型スピーカー。

今回用いられた木象嵌は挽き抜き象嵌といい、厚み15mm程の板材を細かい糸鋸で切り抜き、それらを組み合わせて、絵の具のように木材の色を使いデザインを表現する。いまでは数名と言われる象嵌師として活動している職人に依頼し、その作品を同社スピーカーに組みこむことで、量産品としては初めての木象嵌スピーカーを製作したとアピールしている。

木象嵌は0.3mm程に薄くスライスされ、それをMDFに貼りつけ、側面・底面をMDFの素材で組み上げ、底面は欅のツキ板を貼って高級感のあるデザインに仕上げている。さらに、国産本欅の無垢材を3面に使用し、無垢材とMDFとの組み合わせで共振音を分散させる設計として音響にも考慮したとしている。

ユニット底面に三脚取り付け用の埋め込みナットを備える

ユニットは、ネオジムマグネット型の55mmフルレンジアルミコーンを搭載。マグネット留めサランネット、振動抑制のシリコンシート足、カメラ三脚が装着可能な埋め込みナット、バナナプラグ対応金メッキネジ式ターミナルを備える。

定格インピーダンスは8Ω、最大入力は20W、定格感度レベルは80.5dB/W/1m。外形寸法は90W×91H×105Dmm、質量は0.4kg(台)。

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