日々アップデートされるAlexaにも注目
Amazon第5世代「Echo Dot」発売前レポート。複数センサー搭載で快適生活には手放せない存在に
Amazonは、明日2月14日(火)から出荷を開始するスマートスピーカー「Echo Dot」「Echo Dot with Clock」の第5世代モデルのメディア向け体験会を開催。スタッフによるプレゼンと実機を用いたデモによりその特長を紹介した。
今回のアップデートでは、前世代機から踏襲されるコンパクトな球体デザインはそのままに、搭載スピーカーを前世代比10%大型化した44mmユニットによる音質向上や、新たに搭載された温度センサーによる、室温の変化によってエアコンや扇風機のオンオフ操作をするなど、Alexaを介したスマートホーム体験で利便性の向上を図っている。
スマートスピーカーEcho Dot第5世代のカラーバリエーションは、チャコール、グレイシャーホワイト、ディープシーブルーの3色。表示ディスプレイを備えるEcho Dot with Clock第5世代モデルはグレイシャーホワイトとクラウドブルーの2色を用意。価格はEcho Dotが7,480円、Echo Dot with Clockが8,480円(ともに税込)。
体験会ではアマゾンジャパンのAmazonデバイス事業部長 橘宏至氏が登壇し、デモンストレーションに先立ち、Echoデバイスを取り巻く現状とビジョンを説明。Amazonデバイスは、日常生活で生じる“ちょっとしたこと”をサポートし、それ以外の日常生活では姿を消す=生活に溶け込む「アンビエントインテリジェンス」を共通開発コンセプトとして開発。Echoシリーズはその中核を成すモデルだとアピールした。
世界市場を見ると、Alexaのアクティブユーザーは、過去3年で2倍以上に増加。日本においても2017年のサービス提供開始から販売台数・月間利用台数ともに堅調に推移。ターニングポイントとして挙げられたのは、ディスプレイ搭載モデルのEcho Showシリーズをリリースした2019年。また2020年・2021年の、コロナ禍における巣ごもり需要も、大きく数を伸ばす一因になったという。
これらの動向について、Alexa利用ユーザーの増加数と比べて、Echoデバイスの売上台数の増加率が高くなっていることがポイントと橘氏は指摘。これまでのような「1家に1台」という感覚ではなく、部屋ごとに導入するユーザーが顕著に増えていることもシリーズ全体の追い風になっていると強調した。
そんな、国内でも好調なセールスを誇るEchoシリーズの最新プロダクトが、明日に出荷を控える「Echo Dot」「Echo Dot with Clock」第5世代モデルだ。筐体デザインは両モデルともに前モデルと変わらないものの、上述の通りスピーカーユニットを1.6インチ(40mm)から44mmへと拡大。よりクリアな高音と、ユニットのサイズアップに伴う「最大2倍」の、深みのある低音を提供するとしている。
説明に伴って行われたデモンストレーションでは、前モデルとのサウンド比較や、2台を連携してのステレオ再生モード、FireTVを用いた「シアターモード」でサウンド再生を実施。前モデルとの再生比較では、同様の筐体サイズながらサイズアップしたユニットによる音響向上を確認することができた。
なお2台連携によるステレオ再生モードに関しては、Echo Dot/with Clock間の接続も可能で、1台目がClockだった場合であっても、Clock同士で揃える必要はないとのこと。また、「ユニットサイズの違いから推奨しない」としているが、第4世代モデルと第5世代モデルといった組み合わせでもステレオ再生自体は可能となっている。
サウンド面以外の進化ポイントとして、温度センサー、加速度センサーによるタップジェスチャー機能を装備。温度センサーでは、連携するスマートホームデバイスとのさらなる利便性の追求、タップジェスチャーではタップ操作による音楽の一時停止、タイマー・アラームのストップ操作などもできるようになった。
表示部を備えるEcho Dot with Clockは、前モデルの7セグメント×4桁LED方式から、5×21のLEDドットマトリクスディスプレイに刷新。表現の幅が増え、時間やアラーム表示だけではなく、天気アイコンや曲名、Amazon Musicでのアーティスト名の表示(日本語はカタカナのみ、アーティスト・曲名の表示は一部のみ)に対応する。
Amazon Music再生時のアーティスト・曲名の表示について、日本語はカタカナのみ対応ということだが、漢字・ひらがなが楽曲情報に含まれる場合は、カタカナを含む場合でも非表示になるという。なお、洋楽などの再生タイトル・アーティスト名はレーベルの登録状況に準拠するとのことで、同アーティストの楽曲再生時に表記揺れが生じることもあると補足した。
こういったインフォメーション表示のみならず、明日2月14日はバレンタインデーということにちなみ、橘氏が「Alexa、大好き」と日頃の感謝を伝えると、ディスプレイにハートマークが表示。さらに、「Alexa、おやすみ」と投げかけると三日月マークが表示されるなど、バラエティに富んだパターンが用意されている。今後も順次パターンを増やしていきたいと展望を語った。
明度センサーとの組み合わせで、部屋の明るさに応じてディスプレイ部の輝度を自動調節する機能も新たに搭載。寝室のベッドサイドといった利用シーンにおいても「LEDがまぶしくて眠れない」といったことがないよう配慮を行った。
橘氏による概要説明後は、会場内に再現されたリビングルーム、キッチン、書斎、寝室といったシチュエーションにて、Echo Dot/with Clockデモンストレーションを実施。第5世代モデルに搭載された新機能を交えつつ、アップデート提供によってEchoシリーズ共通で使用できる機能紹介を行った。
まずキッチンを想定した空間では、第5世代モデルから搭載された温度センサーによるデモを紹介した。「Alexa、室温何度?」という問いに対して「家の平均温度は23.8度です」と回答。複数の第5世代モデルを設置(各部屋に1台設置を想定)することで、平均温度をアナウンス。温度センサーを用いたスマートホームデバイスとの定型アクションで、「部屋の室温が何度以下になったら」といった設定で空調機器を起動することもできる。
昨年末に提供されたアップデートでAlexaデバイスに実装された「時間指定操作」のデモンストレーションも実施。電源オン/オフの音声操作について、「5秒後に電源オン」「30分後に電源オフ」といったタイマー設定が可能になった。
さらに、これまでは「Amazon Alexa」アプリ上でしか確認できなかったAlexaの買い物リスト機能が、Amazonアプリ上にも表示されるように。とっさの思いつきで「Alexa、○○を買い物リストに入れて」とEchoデバイスに話しかけると、リアルタイムでAmazonアプリ上のAlexaリストに追加。後から商品をアプリ内で検索し、シームレスに買い物ができるようになった。
書斎を模したデモ会場では、第4世代モデルにも搭載される超音波を利用した在室感知アクションを披露。会場ではブースごとに区切りが無かったため、音声入力による定型アクションで机上の照明・加湿器の電源を起動させたが、住居であれば、在室感知センサーを用いることで、部屋に入った瞬間にこの定型アクションを実行できるという。また、部屋に誰もいない状態が30分(時間は設定可能)続くと自動的に電源オフになる設定も行える。
寝室での利用をイメージしたシーンでは、スマートホームデバイスと連携させ、「おやすみ」というワードで照明のオフ、カーテンを自動開閉するデモを披露。さらに、咳き込みを検知して加湿器の電源を付けたり、家事などで両手が塞がりやすいシチュエーションで育児アプリ「ぴよログ」にボイスコマンドで記録をつけるといったユースケースも紹介された。
今回のアップデートでは、前世代機から踏襲されるコンパクトな球体デザインはそのままに、搭載スピーカーを前世代比10%大型化した44mmユニットによる音質向上や、新たに搭載された温度センサーによる、室温の変化によってエアコンや扇風機のオンオフ操作をするなど、Alexaを介したスマートホーム体験で利便性の向上を図っている。
スマートスピーカーEcho Dot第5世代のカラーバリエーションは、チャコール、グレイシャーホワイト、ディープシーブルーの3色。表示ディスプレイを備えるEcho Dot with Clock第5世代モデルはグレイシャーホワイトとクラウドブルーの2色を用意。価格はEcho Dotが7,480円、Echo Dot with Clockが8,480円(ともに税込)。
Echoシリーズの売れ行きは国内でも好調。1世帯複数台利用も当たり前に
体験会ではアマゾンジャパンのAmazonデバイス事業部長 橘宏至氏が登壇し、デモンストレーションに先立ち、Echoデバイスを取り巻く現状とビジョンを説明。Amazonデバイスは、日常生活で生じる“ちょっとしたこと”をサポートし、それ以外の日常生活では姿を消す=生活に溶け込む「アンビエントインテリジェンス」を共通開発コンセプトとして開発。Echoシリーズはその中核を成すモデルだとアピールした。
世界市場を見ると、Alexaのアクティブユーザーは、過去3年で2倍以上に増加。日本においても2017年のサービス提供開始から販売台数・月間利用台数ともに堅調に推移。ターニングポイントとして挙げられたのは、ディスプレイ搭載モデルのEcho Showシリーズをリリースした2019年。また2020年・2021年の、コロナ禍における巣ごもり需要も、大きく数を伸ばす一因になったという。
これらの動向について、Alexa利用ユーザーの増加数と比べて、Echoデバイスの売上台数の増加率が高くなっていることがポイントと橘氏は指摘。これまでのような「1家に1台」という感覚ではなく、部屋ごとに導入するユーザーが顕著に増えていることもシリーズ全体の追い風になっていると強調した。
サイズを維持しながら高性能化。「Echo Dot」第5世代モデルの特長
そんな、国内でも好調なセールスを誇るEchoシリーズの最新プロダクトが、明日に出荷を控える「Echo Dot」「Echo Dot with Clock」第5世代モデルだ。筐体デザインは両モデルともに前モデルと変わらないものの、上述の通りスピーカーユニットを1.6インチ(40mm)から44mmへと拡大。よりクリアな高音と、ユニットのサイズアップに伴う「最大2倍」の、深みのある低音を提供するとしている。
説明に伴って行われたデモンストレーションでは、前モデルとのサウンド比較や、2台を連携してのステレオ再生モード、FireTVを用いた「シアターモード」でサウンド再生を実施。前モデルとの再生比較では、同様の筐体サイズながらサイズアップしたユニットによる音響向上を確認することができた。
なお2台連携によるステレオ再生モードに関しては、Echo Dot/with Clock間の接続も可能で、1台目がClockだった場合であっても、Clock同士で揃える必要はないとのこと。また、「ユニットサイズの違いから推奨しない」としているが、第4世代モデルと第5世代モデルといった組み合わせでもステレオ再生自体は可能となっている。
サウンド面以外の進化ポイントとして、温度センサー、加速度センサーによるタップジェスチャー機能を装備。温度センサーでは、連携するスマートホームデバイスとのさらなる利便性の追求、タップジェスチャーではタップ操作による音楽の一時停止、タイマー・アラームのストップ操作などもできるようになった。
表示部を備えるEcho Dot with Clockは、前モデルの7セグメント×4桁LED方式から、5×21のLEDドットマトリクスディスプレイに刷新。表現の幅が増え、時間やアラーム表示だけではなく、天気アイコンや曲名、Amazon Musicでのアーティスト名の表示(日本語はカタカナのみ、アーティスト・曲名の表示は一部のみ)に対応する。
Amazon Music再生時のアーティスト・曲名の表示について、日本語はカタカナのみ対応ということだが、漢字・ひらがなが楽曲情報に含まれる場合は、カタカナを含む場合でも非表示になるという。なお、洋楽などの再生タイトル・アーティスト名はレーベルの登録状況に準拠するとのことで、同アーティストの楽曲再生時に表記揺れが生じることもあると補足した。
こういったインフォメーション表示のみならず、明日2月14日はバレンタインデーということにちなみ、橘氏が「Alexa、大好き」と日頃の感謝を伝えると、ディスプレイにハートマークが表示。さらに、「Alexa、おやすみ」と投げかけると三日月マークが表示されるなど、バラエティに富んだパターンが用意されている。今後も順次パターンを増やしていきたいと展望を語った。
明度センサーとの組み合わせで、部屋の明るさに応じてディスプレイ部の輝度を自動調節する機能も新たに搭載。寝室のベッドサイドといった利用シーンにおいても「LEDがまぶしくて眠れない」といったことがないよう配慮を行った。
日常生活での使用デモ。アップデートで利便性を増すEchoシリーズ
橘氏による概要説明後は、会場内に再現されたリビングルーム、キッチン、書斎、寝室といったシチュエーションにて、Echo Dot/with Clockデモンストレーションを実施。第5世代モデルに搭載された新機能を交えつつ、アップデート提供によってEchoシリーズ共通で使用できる機能紹介を行った。
まずキッチンを想定した空間では、第5世代モデルから搭載された温度センサーによるデモを紹介した。「Alexa、室温何度?」という問いに対して「家の平均温度は23.8度です」と回答。複数の第5世代モデルを設置(各部屋に1台設置を想定)することで、平均温度をアナウンス。温度センサーを用いたスマートホームデバイスとの定型アクションで、「部屋の室温が何度以下になったら」といった設定で空調機器を起動することもできる。
昨年末に提供されたアップデートでAlexaデバイスに実装された「時間指定操作」のデモンストレーションも実施。電源オン/オフの音声操作について、「5秒後に電源オン」「30分後に電源オフ」といったタイマー設定が可能になった。
さらに、これまでは「Amazon Alexa」アプリ上でしか確認できなかったAlexaの買い物リスト機能が、Amazonアプリ上にも表示されるように。とっさの思いつきで「Alexa、○○を買い物リストに入れて」とEchoデバイスに話しかけると、リアルタイムでAmazonアプリ上のAlexaリストに追加。後から商品をアプリ内で検索し、シームレスに買い物ができるようになった。
書斎を模したデモ会場では、第4世代モデルにも搭載される超音波を利用した在室感知アクションを披露。会場ではブースごとに区切りが無かったため、音声入力による定型アクションで机上の照明・加湿器の電源を起動させたが、住居であれば、在室感知センサーを用いることで、部屋に入った瞬間にこの定型アクションを実行できるという。また、部屋に誰もいない状態が30分(時間は設定可能)続くと自動的に電源オフになる設定も行える。
寝室での利用をイメージしたシーンでは、スマートホームデバイスと連携させ、「おやすみ」というワードで照明のオフ、カーテンを自動開閉するデモを披露。さらに、咳き込みを検知して加湿器の電源を付けたり、家事などで両手が塞がりやすいシチュエーションで育児アプリ「ぴよログ」にボイスコマンドで記録をつけるといったユースケースも紹介された。