20倍の増幅率を持つ

山本音響工芸、ヘッドアンプ内蔵型のヘッドシェル「HSA-01」。カートリッジ“直近”で信号を増幅

公開日 2023/05/12 16:21 季刊・analog編集部
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山本音響工芸は、ヘッドアンプ内蔵型のヘッドシェル「HSA-01」を発売する。価格は79,200円(税込)で、7月上旬からの発売を予定している。

山本音響工芸のヘッドアンプ内蔵ヘッドシェル「HSA-01」

HSA-01は内部にヘッドアンプを内蔵した画期的なヘッドシェル。同社では、「MCカートリッジで生じた微細な信号は、その抵抗分などでフォノイコライザーアンプに到達するまでに情報量が大幅に減少する」と考え、カートリッジに最も近い部分で信号レベルを大幅に増幅するために、本製品を開発したとしている。

HSA-01にはヘッドシェル内部に20倍の増幅率を持ったヘッドアンプを内蔵。CR1632タイプのコイン型電池(3V)で、約60時間の連続使用が可能。シェル上面のスライドスイッチをONにすることで使用できる。

アンプ部はヘッドシェル内に組み込むために極限まで小型化。内部回路には高音質部品を厳選して使用しており、特に主要部品のプリント基板や電池ホルダーには、音質対策として独自の金メッキ処理を行っている。

アンプ回路は非公開ながら、シンプルかつ高性能な構成で、3Vの電源電圧で約0.9Vの大出力を獲得。ヘッドアンプ部の周波数特性は10Hz~100kHzで、これは「どのような昇圧トランスでも実現不可能な特性」と同社は述べている。

市販のほとんどのMCカートリッジに適合が可能。増幅率(昇圧比)は20倍(26dB)に設定されているため、0.2mVの出力のMCカートリッジの出力は4mVに増幅される。接続する際はフォノイコライザーアンプの入力インピーダンスを標準とされる47kΩとし、MMポジションに設定。アームからの出力を直接PHONO入力端子に接続して使用することになる。

シェル本体部には硬くて緻密なアフリカ黒檀材を採用し、自社のNC加工機で精密に削り出して製作している。サイズは18W×50D×21Hmm、質量は12.5g。標準型4色のシェルリード(取り替え不可)と、CR1632リチウム電池1個、真鍮製金メッキ取り付けネジ3種が付属する。

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