キャビネットサイズやネットワーク回路をアップデート

ピエガ、同軸リボンユニット搭載のダイポールスピーカー「Master Line Source2 GEN2」

公開日 2024/08/02 12:18 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
フューレンコーディネートは、同社が取り扱うスイス・PIEGA(ピエガ)ブランドより、独自のリボンユニットによるラインソースドライバーとUHQDウーファー、パッシブラジエーターを搭載する3ウェイスピーカー「Master Line Source2 GEN2」を発売する。価格は17,600,000円(※9月1日以降価格改定で18,700,000円(いずれもペア・税込))。

PIEGA スピーカーシステム「Master Line Source2 GEN2」

2016年に発売された「Master Line Source2」の後継機にあたり、ユニットは前モデルと共通だが、キャビネットサイズが高さが少し低く、幅も少し狭く設計されたほか、ネットワーク回路、背面の音響レンズなどがアップデートされている。

「Master Line Source2 GEN2」の設置イメージ

音響設計は、Coax GEN2シリーズを手掛けたRoger Kessler(ロジャー・ケスラー)氏が担当。またデザインは、ACE、Premium、Coax等のデザインを手掛けてきた建築家のStephan Hürlemann(ステファン・ヒュルレマン)氏が手掛けている。

中高域は同軸のリボンユニット「211」で、複雑なスプレーエッチングプロセスでエッチングされた非常に薄いアルミ箔の振動板と、複数のフラットコイルから構成される。20μmの厚さの膜がボイスコイルとともに実際のドライバーとして機能し、インパルス動作と優れた解像度を生み出すとしている。

独自設計の同軸リボンユニットを4基縦に搭載。中央が高域を、両側の格子状の箇所が中域を担当する

リボンユニットは縦に4基並んだラインソース・ドライバーで、背面に音響レンズを搭載。中域のみダイポールスピーカーとなっており、後方にも放射される再生音を自然に拡散するよう設計されている。回折と反射を利用して音を分散するため、壁の近くにもスピーカーを配置できるとしている。

背面の音響レンズで自然な拡散を実現する

ウーファーユニットは220mmのUHQDウーファーで前面に2基搭載。背面は同構造の2つのパッシブラジエーターを搭載している。

またキャビネットは内部ブレーシングを見直しさらなる堅牢さを獲得。すべての音符、楽器、声を明瞭かつ正確に再生するとともに、小音量でも優れたダイナミクスを備え、正確でディテール豊かな深みのある低音を生み出すとアピールしている。

サイズは1690H×290W×455Dmm、質量は98kg(1本)。バイワイヤリング対応のオリジナルターミナルを採用する。仕上げはシルバーのほか、ブラック、ホワイト、ゼブラウッド仕上げを用意。推奨アンプ出力は20-500W、能率は92dB/W/m、インピーダンスは4Ω。再生周波数特性は20Hz-50kHz、クロスオーバー周波数は430Hz/3kHzとなっている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク