3Dプリンターで作れるスピーカーキャビネットなども
<大阪セッション>“タッチパネル式” ネットワークプレーヤーVOLUMIO「MOTIVO」国内初披露/PEAK&AUDIOVECTOR関西初上陸
11月30日、12月1日の2日間、大阪で開催された「オーディオセッション in OSAKA」。ここでは、新会場「TKPガーデンシティPREMIUM心斎橋」のブースから、プロスト、オーディオテクニカ、フォース(サエクコマース&カジハラ・ラボ)、ヒノ・エンタープライズのブースを紹介する。
プロストのブースでは、新たに取り扱いを開始したデンマークのPEAKと、AUDIOVECTOR(オーディオベクター)の2ブランドを展示。いずれも関西初上陸となる。PEAKの「SONORE」をメインに使用しながら、ATOLLのネットワークプレーヤー、ブライトーン扱いのeversoloも交えて再生を行っていた。
やはり注目が高いのはストリーミングの高音質な再生スタイル。eversoloはAndroid OSを採用しており、専用アプリからQobuzやAmazon Musicなどを再生できるため、サービスごとの音の違いといった興味深い比較試聴も行われていた。担当スタッフによると、「eversoloでは、複数のストリーミングサービスの楽曲をアプリから串刺しで検索できるよう開発を進めています」とのこと。今後のアップデートに期待したい。
PEAKは一番安いモデルでも500万円スタートとハイエンド製品だが、同じデンマークのAUDIOVECTORブランドは、ブックシェルフ「QR 1 SE」がペア30万円台とぐっとお求めやすいモデル。独自開発の金色のリボントゥイーターが特徴で、分解モデルも展示されていた。非常に丁寧な作りで、スピーカー開発の長い歴史を持つデンマークの底力を感じさせてくれる。
オーディオテクニカは大阪セッションに初参戦。今年7月、淀川区にリスニングルームとスタジオを兼ねた「テクニカハウス大阪」を新たに新設したこともあり、関西の商圏にも一層力を入れている。
弩級ヘッドホンアンプ「鳴神」、開放型ヘッドホン「ATH-ADX3000」、ハイエンドMCカートリッジ「AT-ART1000X」、MMカートリッジの “針交換” など、バリエーション豊かなオーディオの楽しみ方を展開しており、幅広い製品開発力を見せつける。
鳴神はヘッドホンアンプとしてはもちろん、プリアンプとしてもデモが行われ、HiFiアンプとしての性能の高さで来場者の耳を潤していた。スタッフも、「お客さんの来場数も多く手応えを感じています。来年以降もぜひ参加したいです!」と有意義な出展となったようだ。
サエク&カジハラ・ラボブースでは、ハーベスのスピーカー「HL-Compact7ES-3 XD」をメインに、アナログ再生を中心にデモ。アンプにはエアータイトの「ATC-5s」「ATM-1 2024 edition」を組み合わせている。
サエクの50周年モデルのひとつ、ダブルナイフエッジ構造のトーンアーム「WE-709」はやはり来場者も興味津々。2019年に発売となった「WE-4700」は100万円オーバーという価格だったが、今作はグッと抑えた価格になるとのこと。「インサイドフォースキャンセラーもダブルナイフエッジ構造も完全新規設計で、新しいサエクの音を体感いただけます!」と北澤社長も胸を張る。
またこの部屋では、日本環境アメニティ(小社の試聴室を設計してくれた会社でもある!)の音響パネル「オトノハ」も多数活用されていた。葉の成長をモチーフに、黄金比を用いてさまざまな大きさのキューブを組み合わせたパネルとなっており、デザイン性もグッド。部屋の中での自然な拡散を狙ったアイテムで、ネット専売だが1枚1万円程度で購入できる。手軽にルームチューンの変化を体験できるアイテムだ。
ヒノ・エンタープライズのブースでは、トップウイングが代理店を務めるVOLUMIOよりネットワークプレーヤー「MOTIVO」を日本初公開。一見 “リモコン” っぽく見えるがれっきとしたネットワークプレーヤーで、音楽再生に特化した独自のVOLUMIO OSを搭載、RCAとXLRの出力をもつ。
上の赤いボタンが電源とボリュームで、ディスプレイはタッチパネルとなっており、手元に置いて操作しやすいスタイルは斬新。アクティブスピーカーなどと組み合わせた、デスクトップオーディオの新しいスタイルとして期待が持てそう。もちろんQobuzも再生できる。
会場のデモでは、M2TECHのプリメインアンプ「Classical Integrated Amplifier」と組み合わせて展示されていた。デジタル再生の最先端を切り開いてきたM2TECHブランドが、あえてクラシカルなスタイルのプリメイン(フォノ入力にも対応)を送り出してくるのもなかなかに興味深い。
兵庫県のブランド・ムジカノートは “3Dプリンター” で作れるスピーカーキャビネットを展示。「家庭用のコンパクトな3Dプリンターでも作成できます。この情報はnoteにも掲載していて、誰でもダウンロードして使っていただけます。これ自体で利益を出そうというより、自分たちでスピーカーを自作し、その音を聴くことをまずは楽しんでほしい、そういう思いで開発しました」とスタッフ談。
ムジカノートは、昨年は3Dプリンターで作成したアナログプレーヤーも展示していた。“DIY” で音質を追求していくオーディオの楽しさをあらためて思い起こさせてくれた。
プロストのブースでは、新たに取り扱いを開始したデンマークのPEAKと、AUDIOVECTOR(オーディオベクター)の2ブランドを展示。いずれも関西初上陸となる。PEAKの「SONORE」をメインに使用しながら、ATOLLのネットワークプレーヤー、ブライトーン扱いのeversoloも交えて再生を行っていた。
やはり注目が高いのはストリーミングの高音質な再生スタイル。eversoloはAndroid OSを採用しており、専用アプリからQobuzやAmazon Musicなどを再生できるため、サービスごとの音の違いといった興味深い比較試聴も行われていた。担当スタッフによると、「eversoloでは、複数のストリーミングサービスの楽曲をアプリから串刺しで検索できるよう開発を進めています」とのこと。今後のアップデートに期待したい。
PEAKは一番安いモデルでも500万円スタートとハイエンド製品だが、同じデンマークのAUDIOVECTORブランドは、ブックシェルフ「QR 1 SE」がペア30万円台とぐっとお求めやすいモデル。独自開発の金色のリボントゥイーターが特徴で、分解モデルも展示されていた。非常に丁寧な作りで、スピーカー開発の長い歴史を持つデンマークの底力を感じさせてくれる。
オーディオテクニカは大阪セッションに初参戦。今年7月、淀川区にリスニングルームとスタジオを兼ねた「テクニカハウス大阪」を新たに新設したこともあり、関西の商圏にも一層力を入れている。
弩級ヘッドホンアンプ「鳴神」、開放型ヘッドホン「ATH-ADX3000」、ハイエンドMCカートリッジ「AT-ART1000X」、MMカートリッジの “針交換” など、バリエーション豊かなオーディオの楽しみ方を展開しており、幅広い製品開発力を見せつける。
鳴神はヘッドホンアンプとしてはもちろん、プリアンプとしてもデモが行われ、HiFiアンプとしての性能の高さで来場者の耳を潤していた。スタッフも、「お客さんの来場数も多く手応えを感じています。来年以降もぜひ参加したいです!」と有意義な出展となったようだ。
サエク&カジハラ・ラボブースでは、ハーベスのスピーカー「HL-Compact7ES-3 XD」をメインに、アナログ再生を中心にデモ。アンプにはエアータイトの「ATC-5s」「ATM-1 2024 edition」を組み合わせている。
サエクの50周年モデルのひとつ、ダブルナイフエッジ構造のトーンアーム「WE-709」はやはり来場者も興味津々。2019年に発売となった「WE-4700」は100万円オーバーという価格だったが、今作はグッと抑えた価格になるとのこと。「インサイドフォースキャンセラーもダブルナイフエッジ構造も完全新規設計で、新しいサエクの音を体感いただけます!」と北澤社長も胸を張る。
またこの部屋では、日本環境アメニティ(小社の試聴室を設計してくれた会社でもある!)の音響パネル「オトノハ」も多数活用されていた。葉の成長をモチーフに、黄金比を用いてさまざまな大きさのキューブを組み合わせたパネルとなっており、デザイン性もグッド。部屋の中での自然な拡散を狙ったアイテムで、ネット専売だが1枚1万円程度で購入できる。手軽にルームチューンの変化を体験できるアイテムだ。
ヒノ・エンタープライズのブースでは、トップウイングが代理店を務めるVOLUMIOよりネットワークプレーヤー「MOTIVO」を日本初公開。一見 “リモコン” っぽく見えるがれっきとしたネットワークプレーヤーで、音楽再生に特化した独自のVOLUMIO OSを搭載、RCAとXLRの出力をもつ。
上の赤いボタンが電源とボリュームで、ディスプレイはタッチパネルとなっており、手元に置いて操作しやすいスタイルは斬新。アクティブスピーカーなどと組み合わせた、デスクトップオーディオの新しいスタイルとして期待が持てそう。もちろんQobuzも再生できる。
会場のデモでは、M2TECHのプリメインアンプ「Classical Integrated Amplifier」と組み合わせて展示されていた。デジタル再生の最先端を切り開いてきたM2TECHブランドが、あえてクラシカルなスタイルのプリメイン(フォノ入力にも対応)を送り出してくるのもなかなかに興味深い。
兵庫県のブランド・ムジカノートは “3Dプリンター” で作れるスピーカーキャビネットを展示。「家庭用のコンパクトな3Dプリンターでも作成できます。この情報はnoteにも掲載していて、誰でもダウンロードして使っていただけます。これ自体で利益を出そうというより、自分たちでスピーカーを自作し、その音を聴くことをまずは楽しんでほしい、そういう思いで開発しました」とスタッフ談。
ムジカノートは、昨年は3Dプリンターで作成したアナログプレーヤーも展示していた。“DIY” で音質を追求していくオーディオの楽しさをあらためて思い起こさせてくれた。
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