「Rivo」の回路に手を入れた上位機種

Volumio、I2S(HDMI)端子を新搭載のネットワークトランスポート「Rivo+」

公開日 2024/12/19 16:49 編集部:杉山康介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
トップウイングサイバーサウンドグループは、同社が取り扱うVolumioの新ネットワークトランスポート「Rivo+」を、12月25日より発売する。価格は242,000円(税込)。

Rivo+

2023年に発売された独自OS「Volumio OS」搭載ネットワークトランスポート「Rivo」の上位機種として、回路に大幅に手を加えて新機能を搭載し、改善を実現したというモデル。なお、本機とRivoは併売される。

「冗長な回路を持たず、デジタル信号を可能な限りクリーンかつ鮮度を高く伝送する」という設計思想のもと、回路を徹底的にシンプルにしたと説明。デジタル出力として、Rivoで好評だったというUSB、同軸デジタル、AES/EBUに加え、I2S(HDMI)を新搭載。I2S出力のピンアサインはVolumio OS上から選択可能で、PS AudioやSONORE、M2TECHなど、多数のフォーマットに対応するという。

新たにI2S(HDMI)端子を搭載

また同軸デジタルとAES/EBU出力に、複数の超低ノイズリニアレギュレーターと組み合わされた専用IC(ASIC)を搭載。Rivoでは同軸デジタルとAES/EBU出力がSBCから直接生成されていたが、この専用ICから生成されるようになったことで、より低ノイズで高精度な信号出力を可能にしたとしている。

デジタル回路のクロックには、全面的にMEMSクロックを新採用。MEMSは従来のクロックと比べると動作安定性と個体差の小ささで優れているとのことで、ジッターと周波数の安定性がさらに向上したうえ、温度変化や経年変化の影響も受けにくくなったとする。

電源部はRivoと同様に、内部クロックも含め各セクションに独立して供給する方式を採用。電源フィルターとしてインダクタとコンデンサーを組み合わせた独自の回路を開発し、各経路ごとに採用している。

OSにはVolumio OSのカスタムバージョンを搭載しており、ブランドの他製品と同じように、Volumio Premiumの全機能を追加料金なしで使うことが可能。DLNA/OpenHome、Roon Readyへの対応に加え、TIDAL、Qobuz、Spotify、Radio Paradiseなどの主要ストリーミングサービスに対応する。ほか、AIによるプレイリスト作成機能「Supersearch」、ノンストップで再生を続ける機能「インフィニティプレイ」も備え、USB-CDドライブを繋げばCD再生・リッピングもできる。

Volumio OSのカスタムバージョンを搭載し、専用アプリから操作することが可能

対応フォーマットは最大PCM 768kHz/DSD512(USB、I2S出力時)で、HDMIはHDMI2.1/HDCP2.2、最大4K 60fpsの映像出力に対応する。内蔵RAMは2GB DDR4でストレージは16GB eMMC、外形寸法は270×150×50mm、質量は1.14kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク